1. 開いた女と閉じた女は、かくも明暗を分けてしまう

斎藤薫の美容自身2

2016.10.12

開いた女と閉じた女は、かくも明暗を分けてしまう

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 今月のテーマは人生、運がいいか悪いかじゃなく可能性の箱を開くか閉じるか、について。毎月第2水曜日更新

開いた女と閉じた女は、かくも明暗を分けてしまう
齋藤 薫
ビューティジャーナリスト
by 齋藤 薫

人生、運がいいか悪いかじゃない。可能性の箱を開くか閉じるか、だけ

人を勝者と敗者で分けてしまうのは、どうかと思う。人生は、そんなに単純なものではないから。でもやっぱり、人生を成功させている人と、そうでない人に二分されるのは間違いないのだ。

そして、わりに多くの人が“その差”を運がいいから、運が悪いから、というふうに分けてしまうが、運はまさに天に任せるもので、本当に運そのものが働くのは、それこそ“宝くじに当たるか当たらないか”だけ。明暗を分けるのは、むしろ、自らを開くか、閉じるか、開いた女と閉じた女との違いではないかと思う。じゃあ何を開くの? と言うなら、それは心も体も手も、すべて……。

こんな説がある。人に対して、“手のひらを開く”と、相手も心を開いてくれるのだという。逆に、手をいつもジャンケンのグーの状態にしていると、なかなか相手が心を開いてくれないと。“手の内を見せる”という言葉があるけれど、手のひらを相手に見せることは、文字通り、相手にオープンな印象を与えるからなのである。

人の手のひらは実際に人の心の内を表すもの。人間関係も、手に余ったり、手に負えなかったり。手は、自分そのものなのである。だから手のひらを、いつも前に向け、上に向けている人は、開いた女。

もう14年も前のことだが、覚えているだろうか?北朝鮮に拉致されていた人々が帰ってきた時、一体その人たちが何を思い、どんな風になっているのか? と日本中が固唾をのんで見ていたところ、被害者の女性が、いきなり手を大きく振って笑顔でタラップを降りてきたこと。その姿に私たちは息をのみ、こんなにフレンドリーでこんなに嬉しそうに、日本帰ってきてくれたことを心から喜んだもの。そしてその人は、一瞬で私たちの心をつかんでしまった。私たちの緊張を解き、警戒心も不安も何もかも一瞬で消してしまったからである。手を振るって、それ自体がいかに素晴らしい行為かということを、ここでちょっと思い出してほしいのだ。心を開くとは、例えばそういうことなのだということも。

次に、目。あなたの目は、ちゃんと見開かれているだろうか? じつはその目が、世の中を見ているようで見ていない人も多い。もっと目を見開いて物事を見るようにしないと、人間半分の能力しか活かせないし、ものを知らないまま年をとってしまい、本当に損である。それこそ、若いうちに留学をして海外を見ておくと、人生がはっきり変わるようなこと。面倒くさいこと、都合の悪いことに目をつぶっていると、人生が質的にも濃度的にも半分になってしまうようなこと。だから、なるべく本気でものを見る……今さらと思うかもしれないけど、むしろ今日からでも始めるべきなのだ。

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