1. 【デリケートゾーンケア、始めよう!①】 膣は正しくケアしないと萎縮する!?   

2017.08.11

【デリケートゾーンケア、始めよう!①】 膣は正しくケアしないと萎縮する!?   

デリケートゾーンのケアというと、せいぜい入浴中に洗う程度しかやっていない人がほとんどだと思うけれど、実は習慣にしたほうがいいのが膣まわりのケア。そこで、膣まわりのケアの重要性を提唱する植物療法士の森田敦子さんに、お話をうかがいました。

【デリケートゾーンケア、始めよう!①】
膣は正しくケアしないと萎縮する!? 
 
和田 美穂
ボディ&ヘルスケアライター
by 和田 美穂

膣まわりのケアをしない日本人女性

「膣まわりは女性にとって一番大事な場所。毎月の月経血やおりものを出したり、尿や便などの排泄に関わるだけでなく、セックスをしたり、出産をする部分でもあります。このようにとても重要なパーツですが、日本人女性のほとんどは膣まわりのケアをしません。膣まわりのケアとは、デリケートゾーン専用のソープで丁寧に洗ったり、膣に専用のクリームやオイルを塗って保湿やマッサージをすること。これはヨーロッパでは当たり前で、母親が娘に教えるのが一般的です。その大きな理由は、日本では昨今、セックスレスの夫婦やカップルが増えていますが、欧州では、セックスレスがありえず、何歳になってもパートナーとセックスをする習慣があるからだと思います。ですからヨーロッパでは、膣まわりのケアはスキンケアと同じように普通のことで、百貨店などでもデリケートゾーン用品がずらりと並んでいます。若い女性はもちろん、70代、80代のご婦人までデリケートゾーン用品を購入しています」(森田さん)

膣が乾燥すると、不妊や性交痛を招き、老化も早く

では、膣まわりのケアはなぜしたほうがいいの?「そもそも、膣まわりは粘膜で覆われて、粘液で潤っているのが正しい状態。この粘液にはとても重要な働きがあり、細菌やウイルスなどの病原体を体内に入れないようにブロックしたり、体内に入った異物を排出する役割があります。粘液が不足し、膣の粘膜が乾いていると、病原体をブロックする力が弱くなり、感染症にかかりやすくなります。また、セックスのときに痛みが生じやすくなるうえ、妊娠をのぞんでいる場合、妊娠力の半減なんてことも。さらに、粘膜が乾燥していると、膣とつながる子宮に影響を及ぼし、女性ホルモンのバランスがくずれて、老化のスピードが早まってしまうこともわかっています。このため、膣まわりのケアをして乾燥を防ぐ必要があるのです」(森田さん)

VOCE世代でも膣の乾燥が進み、萎縮することも!

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“膣の乾燥といっても、VOCE世代ならまだ大丈夫なのでは?”と思いがちだけれど、実は若い女性にも、膣の乾燥が進んでいる人が増えているとか。「膣の乾燥は、もちろん年齢的なものもあり、女性ホルモンのエストロゲンの減少とともに膣粘液の分泌量は低下するので、更年期に向かうにつれ、膣は乾燥しやすくなり、硬くなって膣壁も薄くなる傾向があります。ただ、最近、若い女性でも膣の乾燥が進んでいる人が多数。膣まわりは、お風呂でボディソープを使って、ゴシゴシとナイロンタオルなどでこすって洗い、お風呂から出たらサッとふいて、そのままショーツをはいて終了という人が多いと思いますが、こうしたケアでは、膣の粘膜が乾燥してしまいます。顔のスキンケアをしないとたるみやシワが生じるのと同じで、膣も乾燥が進むと、粘膜が薄くなり、大陰唇は広がってたるみ、そのまわりの皮膚は硬くなって、シワシワに。また、最近、糖質や油をカットしたりといった極端なダイエットをしている女性もいますが、栄養が偏っていると膣の粘液の分泌量が低下し、乾燥を進めます。自分の体質を考えず、2ℓもの水を飲むダイエットをしている人もいますが、これは体を冷やして女性ホルモンのバランスの乱れを招き、膣の乾燥の元になります。そのほか、生活習慣の乱れやストレスも粘液の分泌量の低下の原因。こうして膣の乾燥が進むと、血行も悪くなって硬くなり、膣がぎゅっとしぼんで、指が1本も入らないほど膣が萎縮してしまうことも! 膣が乾燥するのは、パートナーがいなくてセックスをしていないから?と思う人もいると思いますが、実は生活習慣も関係しているのです」(森田さん)

ムレ、ニオイ、かゆみ対策のためにもケアは必要

膣まわりのケアは、もちろんムレやニオイ、かゆみの対策という意味でも必要。「女性のデリケートゾーンの悩みとして圧倒的に多いのがムレとかゆみですが、膣まわりのケアをきちんとしていれば、ムレやかゆみに悩まされません。たとえば、アンダーヘアを正しく処理することも大きなポイント。アンダーヘアは、最近は水着からはみ出さないよう、Vゾーンだけは処理をしている人が多いようですが、本当に取り除くべきは、膣まわりのIラインと、肛門まわりのOライン。ここの部分のヘアには、尿や便の拭き残しが付いて細菌が繁殖しやすく、ムレやニオイやかゆみの原因になるので、処理をしたほうがこれらのトラブルが生じにくくなります。また、膣まわりにたまる恥垢(陰部に出る白く固まった垢)もニオイの元。優しく丁寧に洗い、きちんと保湿すれば、防ぐことができます。このような理由から、普段から膣まわりのケアをすることが欠かせないのです」(森田さん)

こういったトラブルを防ぐために、膣まわりも顔と同じように、丁寧に洗って、保湿やマッサージをするのがよいのだそう。 では、その方法とは? 正しい膣まわりの洗い方と、保湿やオイルマッサージの方法を、次回から詳しくご紹介。

お話をうかがったのは
植物療法士
森田敦子さん

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サンルイ・インターナッショナル代表。大学卒業後、航空会社の客室乗務員の仕事に就くも、ダストアレルギー気管支喘息を発病。その治療として植物療法と出会い、効果を実感したのをきっかけに、本場フランスで学ぶため、退職し渡仏。フランス国立パリ第13大学で植物薬理学を学ぶ。現在、植物療法専門学校「ルボア フィトテラピースクール」を主宰するほか、植物療法と医療とのコラボや、商品開発など、幅広く活躍。著書に『潤うからだ』(ワニブックス)などがある。

和田 美穂
和田 美穂
美容雑誌、女性誌、生活情報誌、広告媒体、書籍などで、健康、ダイエット、ボディケアなどの記事の編集・執筆を担当。これまでに取材した医師、治療家、ダイエット・エクササイズ指導者、美容家などは1000人以上。試してみた健康法、ダイエット法なども多数。

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