
ヒアルロン酸と肌効果の関係とは? 美容ライターが最新コスメの開発現場からレポ!
教えてくれたのは…

美容ライター
楢崎裕美さん
最新のヒアルロン酸コスメから紐解く! 1%の壁は存在するのか?
先日TVを観ていたら「ヒアルロン酸はベタつくため、化粧水への配合量は1%以下。全成分表示では1%以下は順不同なため、それより後に続く成分は1%以下と判断してよし」的な内容が。確かに濃度が高い方が効きそうなイメージがあるけど、そもそもコスメの魅力って、全成分表示や濃度だけで判断していいんだっけ? ということで、ロート製薬を取材。
ヒアルロン酸の濃度と肌効果は比例するともいえるが、毎日心地よく使えることも大事。1回だけ大量に与えるより、適度な量を継続する方が肌へのメリットが大きいことも考えられるため、分子量や働きの異なるヒアルロン酸を複数合わせ、心地よさと保湿、さらに抗炎症などの機能を網羅。ちなみにビタミンCはそれ自体が非常に活性が高いため、高濃度配合にこだわっているとか。
続いてコーセー。ヒアルロン酸の肌効果は、濃度だけではなく組み合わせる成分や処方によるところが大きいため、新作ではセラミドと融合。驚きの保水効果とズルつかずスッとなじむ使いやすさを両立した。
ヘレナ ルビンスタインは、本来、親水性のヒアルロン酸に親油性ももたせるべくアセチル化したものをはじめ、5種を配合して肌の各層に的確に届け、“ヒア注”超えの効果を確認。つまり、濃度だけでは読み解ききれない魅力が満載。以上、コスメ開発の現場からでした!

撮影/藤本康介
Edited by 並原 綾
公開日:2021.11.09