1. 日焼け止めの正しい選び方|肌老化を食い止めるには?|紫外線・SPF・PAを徹底解説!

2018.08.06

日焼け止めの正しい選び方|肌老化を食い止めるには?|紫外線・SPF・PAを徹底解説!

紫外線が肌に悪いということはなんとなく分かっていても、正しい日焼け止め対策ができていないという人は少なくありません。紫外線が強まる季節に、正しく日焼け止めを行うためにも、紫外線のダメージと日焼け止め選びの「きほんのき」を、しっかり学んでおきましょう。

日焼け止めの正しい選び方|肌老化を食い止めるには?|紫外線・SPF・PAを徹底解説!

監修してくれたのは……
川島眞先生

Image title

皮膚科医。東京女子医科大学 名誉教授。長きに渡り東京女子医科大学 皮膚科学教室主任教授として、臨床、研究、専門医の育成に携わってきた皮膚科学分野の権威。光老化の第一人者としても知られており、現在も、NPO法人皮膚の健康研究機構 副理事長として、『「光老化」啓発プロジェクト委員会』を通じて、光老化の啓発活動に尽力している。

目に見えない紫外線の攻撃が、最大の肌老化の原因だった!

Image title

紫外線は肌を日焼けさせるだけでなく、シミやシワ、たるみなどの肌老化も引き起こします。誰もが年を重ねれば自然と老化は起こりますが、その「自然老化」と呼ばれるものは、肌老化原因のほんの一部でしかありません。実は肌老化の80%は、紫外線を主とする太陽光線による「光老化(ひかりろうか)」が原因。紫外線対策をしていたか、していなかったかで、5年後、10年後の肌年齢や見た目年齢は、大きく違ってきてしまいます。

では、紫外線のダメージとは一体どんなものなのでしょう?

紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cの3種が存在しています。そのうちのUV-Cは地球の大気中にあるオゾン層でカットされるため、地上に降り注ぐことはありません。そのため、私たちが気を付けなければならないのはUV-AとUV-Bの2種類です。

Image title

パワーの強いUV-Bと、深部にまでダメージを与えるUV-A

紫外線ダメージと言われて一番に思い浮かべるのは、「日焼け」ではないでしょうか。この日焼けを引き起こしているのがUV-Bです。UV-Bは肌の表皮にダメージを与え、炎症や水ぶくれを生じさせたり、メラニン色素を増やして肌を黒くしてしまいます。メラニン色素が沈着すれば、シミやそばかすの原因にもなります。また、表皮の細胞を傷つけることで、皮膚ガンを引き起こすことも。しかも、UV-Bはエネルギーが非常に強いため、短時間の照射でも、肌に即、大きな変化を与えてしまいます。

Image title

もう一つのUV-Aは、UV-Bほど急激な作用はありません。けれども、UV-Bよりもさらに深い、肌の真皮にまでダメージを与えます。真皮には、肌のハリや弾力の基となるコラーゲンやエラスチンが存在しています。UV-Aは、そのコラーゲンやエラスチンを変性させて硬くしたり、十分な量のコラーゲンやエラスチンを生み出せなくすることで、シワやたるみを引き起こします。UV-Aはじわじわと時間をかけて肌にダメージを与えるため、すぐに変化を感じることはありません。でも、無自覚であるがゆえに、ケアや対策が十分にできず、気づいた時にはより深刻なダメージになってしまっているというキケンがあります。

Image title

さらに最悪なことに、UV- Aは、窓ガラスも通過します。また、晴天時に比べると減少はするものの、曇りの時で約60%、雨の時で約30%ほどのUV-Aの影響があると言われています。どんな天候であろうと、室内にいようと、UV-Aのキケンからは逃れられないのです。

Image title

正しい日焼け止めの選び方とは?

紫外線から肌を守るためには、UV-AとUV-Bの両方をカットしてくれる日焼け止めを日常的に使用することが大切です。日焼け止めには、紫外線の防御効果を表した「SPF」や「PA」が表示されているので、そこをチェックして、必要な効果を十分持ったものを選ぶようにしましょう。

Image title

SPFは、UV-Bの防御効果を表す指標で、紫外線を浴びて肌が赤くなるまでの時間を何倍くらい延ばせるのかが判断できます。例えば、紫外線を浴びると20分で肌が赤くなる人の場合、SPF30 の日焼け止めを用いると、20分×30=600分となり、紫外線を約10時間防ぐことができることに。数値が大きいほど効果が高くなり、SPF50以上を表す「SPF50+」が最大です。どれくらいの時間で肌が赤くなるのかは人それぞれのため、同じ日焼け止めを用いても、人によって効果の持続時間は違ってきます。

一方、UV-Aの防御効果を表したのがPA。+の数で4段階で表示がされており、+の数が多くなるほど効果も高くなります。具体的には、+は「効果がある」、++は「かなり効果がある」、+++は「非常に効果がある」、最も+が多い++++は「極めて高い効果がある」という意味です。

Image title

紫外線は天候に関係なく降り注いでいるため、日中に外出するのであれば、晴天時はもちろん、雨や曇りの日でも日焼け止めを使用するのが基本です。散歩や近所への買い物などのようなごく短時間の外出であればSPF15・PA+~SPF20・PA++程度。本格的な外出や、野外で軽いスポーツを行う時はSPF35・PA+++程度。海や山などにレジャーで出かける場合にはSPF50・PA++++程度を目安に、シーンや肌タイプ、その日の紫外線の強さなどに合わせて、ベストな日焼け止めを選んで、紫外線ダメージから肌を守りましょう!

実使用でSPF15、PA+以上の効果がある日焼け止めを日常的に使用すれば、肌の光老化は予防できます。