1. 【シミ・くすみの基本】シミ?肝斑?ソバカス?老人性色素斑?【まずはシミの種類を見極めよう!】

2018.07.24

【シミ・くすみの基本】シミ?肝斑?ソバカス?老人性色素斑?【まずはシミの種類を見極めよう!】

美容皮膚科医による本格ビューティコラム。タカミクリニック院長 高見先生が、最先端の美容医療の見地から、ビューティの「?」にお答え! 聞き手は、ビューティエディター 安倍佐和子さん。

【シミ・くすみの基本】シミ?肝斑?ソバカス?老人性色素斑?【まずはシミの種類を見極めよう!】

夏の間、知らず知らずに浴び続けた紫外線。UVケアはしっかりしていたのに、気がつけば春よりもぐっと濃くなっているシミや肌のくすみ、残ってしまった虫さされ跡などの対処法を教えて!

教えてくれたのは

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美容皮膚科医。タカミクリニック院長。ニキビ、毛穴治療、ヒアルロン酸注入などのアンチエイジング治療の第一人者。高い技術力から、女優やモデル、美容関係者から高い信頼を得ている。

質問したのは

ビューティエディター安倍佐和子さん

化粧品会社勤務を経て、女性誌編集者に。現在はフリーランスとして、多くの女性誌で編集・執筆活動を続けるほか、広告、化粧品マーケティングなどの分野で幅広く活躍。認定ホメオパスの資格を有し、フィトテラピーアドバイザーのスキルも。ホリスティックからサイエンス、モード系メイクアップまで、得意な分野は幅広い。

Q.シミやくすみなど、色素系の問題でクリニックにこられる方は、秋に増えると聞きますが?

A.夏の終わりになると「急にシミが濃くなった」「肌がくすんで顔色が悪くなった」と、あわてて相談にくる方が増えます。

高見先生:紫外線を浴びることによって、皮膚のメラニン色素が一時的に濃くなるからでしょう。シミやソバカスが日焼け直後に黒く見えるのも、紫外線の影響です。 実際には、メラニン量が一時的に増えたものがほとんどなので、秋になって紫外線の影響が弱まると、また元の色に戻ります。

安倍佐和子さん:潜在的にあったシミの予備軍が、秋になって濃く見えるということもあるんですか?

高見先生:やはり、紫外線の影響で一時的に目立つように感じることがあります。ただ、シミと一言にいっても様々な種類がありますので、どんな状態にあるものなのか、もともとあったソバカスなのか、プロの正確な判断が必要です。以下にシミの種類を記しますので、参考にしてみてください。

老人性色素斑
境界がはっきりした褐色、または黒っぽいシミで、米粒大から数センチのものまで大きさは様々。紫外線が原因となってできるシミです。主に中年以降、早い方は20代から出現。頬骨など紫外線のあたりやすい部分や手の甲や前腕等にもできやすい。

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雀卵斑(じゃくらんはん)
いわゆるソバカスのこと。直径3~5ミリの小さな茶色い斑点が頬や鼻周りに多く見られます。幼児期からみられ、思春期に目立つように。遺伝的要因が強いものですが、紫外線により悪化も。

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炎症後色素沈着
ニキビやケガ、火傷をした皮膚が炎症を起こした後にできるシミ。炎症後色素沈着は、ターンオーバーとともに、しだいに消えることが多いのですが、皮膚の炎症が悪化して色が濃くなってしまった部分は、消えずに残ることも。
虫さされの跡が残ったり、ムダ毛を処理して毛穴が黒ずんだりすることがありますが、これも炎症後色素沈着の一種となります。色素沈着をおこした場所が紫外線を浴び続けると、色がだんだんと濃くなっていくので、注意が必要です。

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肝斑
頬骨上や頬、鼻の下、額、口周りなどに左右対称にできるシミ。地図のような形状をしているのが特徴で、30~40歳代に発症年齢が集中しています。症状が見られるのはだいたい50歳代後半まで。
女性ホルモンが大きく関与していると言われ、妊娠中やピル服用中などにできやすいシミです。

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Q.クリニックに行く前に、自分でケアできることはありますか?

A.美白有効成分であるビタミンC誘導体配合の化粧品や、メラニンの排出をスムーズに促す角質ケア化粧品でのケアなどがおすすめです。

高見先生:とくに、美白化粧品の効果を浸透させるために、角質ケアは大切です。夏を過ごした肌は、紫外線から肌を守ろうとする防衛機能により角質が肥厚しやすい状態に。化粧品の浸透を妨げる不要な角質を取り除き、ターンオーバーを整えることが、シミをつくらない美白ケアの第一歩と言えるでしょう。 同時にサプリメントでビタミンCを補給するなど、身体の中からのケアも有効です。

安倍佐和子さん:それでもシミが目立つ、短時間でなんとかしたい、という人はクリニックに行くべきですね。

高見先生:気になる大きなシミや広範囲に広がる薄いシミなど、いろんな種類のシミに対して効果的な治療方法がそろっているので、化粧品で改善されない人はクリニックでの受診をおすすめします。以下は、クリニックで行われているシミ治療の詳細です。

レーザー治療
レーザー光が黒い色素と反応して熱を放出し、シミの原因であるメラニンを破壊しシミを消していきます。即効性があるため、短期間で悩みを解決できます。施術後数日でかさぶたができますが、かさぶたを無理にはがしたり、レーザー治療後に日焼けなどをすると、かえって悪化させてしまうこともありますのでケアが必要です。老人性色素斑などに有効です。
※施術後、照射部にテープを貼る必要があります。

・Qスイッチルビーレーザー
・メドライトC6
・エルビウムレーザー
・炭酸ガスレーザー

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フォトフェイシャル
肌にIPLという光を照射することで、シミ・ソバカスなどの肌トラブルを根本から改善します。シミだけではなく、くすみやシミ予備軍、ソバカス、肌の弾力アップ、赤ら顔、小ジワ、毛穴の開きなど、異なる症状に同時に効果を実感できる、人気の施術です。
レーザー治療のように、施術後テープを貼る必要がなく、施術直後から洗顔やメイクが可能です。老人性色素斑やソバカスに有効です。

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レーザートーニング(メドライトC6)
やさしいパワーのレーザーを均一に面で照射し、 蓄積したメラニンを回数を重ねて少しずつ減らしていくことで、じわじわとシミを消していく治療です。また、かさぶたなどのダウンタイムや痛みもほとんどなく、施術後すぐにお化粧をしてご帰宅が可能です。シミだけでなく、毛穴やくすみなどの色ムラも改善し、明るく透き通るような肌へ改善します。施術後すぐにお化粧をしてご帰宅が可能です。
※当院の肝斑治療は、「レーザートーニング」と同時に「内服薬」と「外用薬」を組み合わせて処方いたします。

タカミ式メソフェイシャル
今まで困難だといわれてきたヒアルロン酸などの高分子美容成分を、皮膚に微弱な電流を与えながら肌の深部にまで導入できる最新の施術です。痛みをともなわず、施術直後からメイクができる、お手軽な医療フェイシャルです。「美白」「肌のハリ」「弾力」「しわの改善」効果をすぐに実感いただけます。

スーパービタミンC点滴
外側からのケアだけでなく、内側からも美しくなるためのメニューです。レモン500個分のビタミンCを点滴で直接体内へ吸収されることで、体の機能を整え、アンチエイジング全般・全身美肌・全身美白・疲労回復・免疫力アップ・抗酸化予防・ガン予防が期待できます。肌の透明感やくすみ改善に有効です。

レチノイン酸ジェル
レチノイン酸はビタミンAの誘導体で、肌のターンオーバーを促進、正常化させる効果があります。当クリニックでは医師の診断のもと、8種類の濃度の中から患者様の症状や肌質に合わせて、自宅用治療薬として処方しています。老人性色素斑、肝斑、炎症性色素沈着に有効です。

ハイドロキノンクリーム
しみに効果のある美白剤。「肌の漂白剤」とも呼ばれ、強力な漂泊作用のある塗り薬。メラニン色素を合成する酵素であるチロシナーゼの働きを弱め、さらにメラニン色素を作る細胞(メラノサイト)の数を少なくする作用があります。シミを薄くし、さらに予防する働きがあり、その美白効果は、アルブチンやコウジ酸の約10~100倍と言われています。

内服薬
シナールやトランサミン、ビタミンEなどの内服薬で、肝斑治療やシミ治療の後押しとして用いられることが多い。

Q.一年のうちでとくにこの時期に、肌のくすみを感じる方が多いのはなぜなんですか?

A.夏の終わり頃の肌が一番暗くくすんで見えますが、それは、春夏の強い紫外線の刺激から肌を守るために、メラノサイトが活性化、メラニン産出量が増えていることが主な原因です。

高見先生:また、いくらUVケアをしていても知らず知らずのうちに紫外線を浴びてしまっていることも。溜まったメラニンが、肌のターンオーバーによってスムーズに排出されれば白さは戻りますが、ターンオーバーの乱れなどによりメラニンの排出が追いつかず、蓄積してしまった場合、肌の中のメラニン生成がピークを迎える可能性も。また、夏の疲れや乾燥、肌荒れが長引いたりするなど、肌トラブルも多い季節。そのせいで、肌表面にどんよりとした、くすみを感じる方が多いんです。

安倍佐和子さん:さまざまな要因が引き金になっているので、時間がかかりそうですが、どんなケアがくすみ改善に役立つのでしょうか?

高見先生:まず、美白効果のあるビタミンCなどの化粧品を使ったり、内側からのケアとして、メラニン色素還元作用(美白作用)、メラニン生成阻害作用のあるビタミンCの摂取をすることが基本です。食事でなかなか摂れない人は、サプリメントを利用するのも手です。 できれば、美白化粧品を使用する手前に角質ケアアイテムなどをプラスするとよいですね。

クリニックでの治療では、タカミ式メソフェイシャルをおすすめしています。これは、肌に微弱な電気を与えることで、今まで困難と言われていたヒアルロン酸などの高分子美容成分を、痛みを伴わず肌の深部に導入できる施術。施術直後からメイクもできる、お手軽な医療フェイシャルです。1回の施術で美白効果だけでなく、しわの改善、ハリ・弾力の強化などの効果を実感できる、即効性の高い施術です。

効果をより高めるため導入系の治療前に、かさつかない程度のマイルドなピーリングを行うこともあります。他には、スーパービタミンC点滴やビタミンC、ビタミンB、美白成分などが高濃度で配合された美容ドリンクも効果的です。

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Q.日焼け跡がなかなか消えない、虫さされの跡が残ってしまったと、クリニックに相談にくる方もいるんですか?

A.じつは日焼け後の炎症も、虫さされ跡も“炎症後色素沈着”というシミの一種です。

高見先生:昔はすぐに消えたのに、いまはなかなか消えにくくなった……という方も多いんですよ。跡がなかなか消えなくなったと感じるのは、新陳代謝の衰えも関係しています。日焼け跡がなかなか消えない、なかなかもとの肌色に戻らない、といった悩みも同じで、新陳代謝の衰えが原因です。

安倍佐和子さん:虫さされの跡が残りやすい人と、日焼けして黒くなりやすい人ってメラニン量と関係あるんでしょうか?

高見先生:そうですね。日焼けしたときに赤くならずに黒くなる人は、日焼け跡の炎症や火傷、にきび跡、そして虫さされの跡も色素沈着しやすいタイプといえるでしょう。

安倍佐和子さん:もし、色素沈着しやすい方が虫にさされてしまった場合、跡が残らないようにするには、どんなことに気をつければいいんでしょうか?

高見先生:虫にさされてしまったら『跡を残さない』ということを念頭に置き、掻かずに薬を塗って治すことが大切です。市販の薬よりも、美容皮膚科で処方された薬を使用することをおすすめします。年齢を重ねるほど跡に残りやすくなるので、絶対に掻かないようにしましょう。クリニックでは、レーザートーニングや、医療用イオン導入、塗り薬などの治療を行います。炎症後色素沈着の場合、フォトフェイシャルなどのIPLは適応外ですので用いません。