1. 「男糸danshi」第14回 清川あさみ×神木隆之介

2014.11.21

「男糸danshi」第14回 清川あさみ×神木隆之介

アーティスト・清川あさみが男性をモデルに刺繍を施す「男糸」シリーズ。第14回となるVOCE1月号(11月22日発売)は、着々とキャリアを積み重ねている神木隆之介さんとコラボレーション。いつも飄々と対談テーブルに着く清川さんが、意外な一面を見せるというハプニングも!

「男糸danshi」第14回 清川あさみ×神木隆之介

神木くんの“声に惚れた”という清川さんが彼をベタぼめ!

清川さんが神木隆之介さんのファンということは本誌でも触れたが、あまりにも突然、ポロリと告白したため、「私、ファンなんだよね……」とつぶやいた瞬間、現場は唖然! 神木さんを含め、その場にいた全員が「ココまでのインタビューで大ファンって様子は微塵も見せてないですよね?(笑)」と総ツッコミ。

自分でも爆笑しながら、「私が“ファンだ”と認識する人は本当に初めてかもしれない。これ多分私だけが気づいているんだと思うけど(笑)、神木くんには絶妙なバランス感覚があるんだよね。オーラというよりは、経験値とか頭の良さとか、とにかくギャップがすごくて。神木くんが出ていたら、どんな映画でも観に行こうって思う▽」と清川さんが大絶賛するのを受けて、神木さんも自然にテンションが上がる。「そう言っていただけるの、本当にありがたいですね。ものすごく嬉しいです!」

さらに清川さんの告白タイムは続く! 「映画『妖怪大戦争』も『サマーウォーズ』も観ました。でも、今日改めて思ったんだけど、最初に気になったのは神木くんの“声”だったの。王子様っぽい声ですよね。それと、清潔感があるのに目が強いから、すごく色っぽい(笑)」と清川さん。それを聞きながら「王子様とか、照れちゃいますよ。色っぽいなんて言われたことないし(笑)」とタジタジになる神木さんは、どこまでもキュートだ。

一筋縄ではいかない神木さんの魅力が続々判明。

清川さんが「オタクっぽいところも好きなんだけど(笑)、実際にそう? 」と思いっきりの変化球を投げた。すると、神木さんは「僕、鉄道が好きなんです。あと車とか。好きなモノをとことん追求するタイプ」と意外な答えが返ってきた。「僕はきっと便利ですよ、鉄道に詳しいから。自分でも“あー、便利だな、僕”って思いますもん(笑)」と語り出した。

「役づくりをとことん追求するのも好きです。撮影時はカメラ位置も計算します。せっかく表現したのに角度的に映ってないと意味がないので、そこもきちんと考えながら動きます。それから、ちょっとずつ何かを“ずらしていくこと”を考えるんです。

今回の『神さまの言うとおり』では狂気に溢れた役柄を演じるので、セリフの“リズム”を崩してみました。リズムって崩されるとちょっと気持ち悪く感ると思うんです。高畑瞬役の福士蒼汰さんとの掛け合いも、普通に受けて普通に返すのではなく、“あれ? 今コイツ、何を考えているんだろう”と思わせる間が必要だなって思って。しつこくない程度に、こういった“間”を重ねてみたんです」

「こういうところが【天性の能力】なんだよね、きっと」と清川さんも納得。清川さんが挙げたキーワードは【感受性】【慎重】【心配性】【野心】【天性の能力】【おおらか】だったが、話は神木さんの【おおらか】さに。

「人に怒ることはないです。怒鳴ったりもしないですね」と神木さんが答えると、すかさず「え? どうやって怒るの? 目で殺す? 怒られてみたい▽」と清川さんが間髪をいれずに質問。神木さんは爆笑しながら「基本、その場の雰囲気は崩したくないので、自分が納得いかないことがあったら、その相手に気づかれないように徐々に退いていくタイプ。何か突拍子もなくひどいことがあって、すごく怒りたいというシチュエーションに出くわしたら、退くか、むしろもっと仲良くするかも(笑)」

初の試み! 神木さんが清川さんに“イメージキーワード返し”を

そう自分を分析した神木さんを見ながら、清川さんは「彼氏だったらかなり上手だな~(笑)。ずーっと支配されたまんまになっちゃいそう。相当なツワモノ女子じゃないと付き合えないかも」とため息。

「神木くんは2歳から子役として活躍していたでしょう? だからかもしれないけど、年齢を超越しているね。私が21歳の頃にはそんなふうに思わなかったかも」と清川さんが言うと、「うーん。人間の心理というか、そういったものが好きなんです。人間観察も好きですね」と神木さん。

それでは、ということで『男糸』連載が始まって以来、初の試みとして“清川あさみのイメージキーワード”を神木さんに挙げてもらうことにした。「いいですよ!」と快諾してくれた神木さんは、「見ないでくださいね(笑)」と清川さんの視線を腕でガードしながら、紙にキーワードを書いていった。出てきたのは【白黒】と【乙女】だ。

「きっとキッパリした方だと思うので【白黒】。でもどこかで可愛いモノが好きそうだから【乙女】。僕は“見る”よりも“聞くこと”で判断するタイプ。声のトーンと速さと強さ、そこに感情がこもっているかいないか。いちばん重要なのは会話のリズムです。初めてお会いした方とかは、どんな方なんだろうって思いながら、その人のリズムをずっと聞いているんです。だからキーワードも清川さんの声の強さとリズムから判断しました。すごく白黒はっきりしていて、まわりからはサバサバしている感じに見えるのですが、ひとつふたつ絶対に譲れない可愛いモノを持っていそう。あと、もうひとつ、もしかしたら【せっかち】なのではないかと思っています(笑)」

前述のとおり、『神さまの言うとおり』で神木さんは、“リズムを崩すこと”で狂気を演じてみせた。「会話の中には“この人はこんなタイミングで話すだろう”っていうポイントがあるんです。聞いていて気持ちいいと感じるときは、その人との間にリズムが確立されているのですが、それをあえて壊すことが重要な場合もあって。芝居の中に上手に使っていけたらいいなって思うんです」と続けた。

「神木くんからは学ぶことがいっぱいあるな~(笑)。すっかり“徹子の部屋”ならぬ、“隆之介の部屋”になってるね」と言った清川さんは、改めて神木さんの魅力に惚れ直したようだ。

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清川あさみ
アートディレクション、衣装、広告、美術作品の制作まで幅広く活躍するアーティスト。清川あさみ新作個展『TOKYOモンスター』が11月29日~12月15日に渋谷・パルコミュージアムにて開催。 

神木隆之介●かみきりゅうのすけ 1993年5月19日埼玉県生まれ。99年に『グッドニュース』でドラマデビュー。05年に映画『妖怪大戦争』に主演、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。映画『バクマン。』『脳内ポイズンベリー』が2015年公開予定。



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VOCE1月号 (11月22日発売)

「男子 danshi」vol.14
神木隆之介さん編。
完成した作品を、ぜひ本誌でチェックして!

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photograph:Kai Chenche/SEPT
styling:Satoshi Yoshimoto
design:Kotaro Hori/horitz