1. ピーリングって、肌が弱い人には危険?

2015.10.21

ピーリングって、肌が弱い人には危険?

化粧品の裏側に記載されている成分表示。ズラズラと難しそうな成分名が並んでいるけれど、どの成分がどんな働きをするか、わからない人も多いのでは? でもこれが読み解けるようになれば、化粧品選びはもっと楽しくなるかもしれない。そして自分の肌に合った化粧品も選びやすくなるかもしれない! お話してくださるのは、化粧品成分検定協会代表の久光一誠先生。さまざまな成分について、詳しく、でもわかりやすく解説してもらいます。第6回の今回は、ピーリングについて。

ピーリングって、肌が弱い人には危険?

―そもそも、ピーリングとはどんなものですか?

「古い角質を取り除き、ターンオーバーを正常にするお手入れです。若くて健康な皮膚は、だいたい28日間で生まれ変わります。これをターンオーバーというのですが、美容好きなVOCE読者さんならもうご存知ですよね。このターンオーバーサイクルは年齢などが原因で乱れてしまうんです。年とともに傷の治りが遅くなるというのは、これが原因。ターンオーバーサイクルが遅くなると、角質が厚く、かたくなってしまい、肌表面がくすんで見えたり、ゴワゴワと乾燥してしまったりします。普通なら自然に剥がれ落ちるはずの不要な角質を溶かし、薄くするのがピーリングの目的。肌本来の健康な厚さになれば、ゴワゴワした肌も柔らかくなります」

―年齢を重ねるとサイクルが乱れるということは、若い肌にはピーリングは必要ないんですか?

「ターンオーバーサイクルが乱れておらず、不要な角質が蓄積していないなら、ピーリングする必要はありません。かたく厚くなった角層をリセットするのが目的なんですから。でも、肌表面がゴワゴワする場合は、年齢が若くてもターンオーバーが正常に機能していないことも考えられます」

―睡眠不足やひどい乾燥、ストレスなどによっても、ターンオーバーが乱れるといいますね。

そうなると若い肌でも古い角層が溜まってしまい、くすみやゴワつき、毛穴の開き、ニキビなどのトラブルを招くと思います。「ゴワつきやザラつきなど、肌がいつもよりかたく感じられたら、ピーリング成分の入った化粧品を取り入れてみるといいかもしれません」

―ピーリング効果のある成分には、どんなものがありますか?

「グリコール酸、サリチル酸、乳酸あたりは、ケミカルピーリングとして医療機関でも使われていますね」

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―刺激が少ないのはどの成分ですか?

「日本人の肌には、グリコール酸がもっとも刺激が少ないといわれています。AHA、ヒドロキシ酢酸と記載されることもありますね。そうは言ってもグリコール酸も配合量が多くなればピーリング作用は強くなり、当然刺激も強くなります。」

―サリチル酸や乳酸は、少し刺激が強そうなイメージです。

「サリチル酸は、サトウキビやブドウの葉、実などの植物から得られる成分ですね。ニキビ予防の化粧品に配合されることも多いです。乳酸は、AHAといったほうがわかりやすいかな。こちらはデンプンからの発酵や化学合成で得られます。グリコール酸と同じく、配合量によっては刺激が強くなることも。肌が敏感な人は、ピリピリ感や赤みが出たりすることもあるかもしれません。でも化粧品になっているなら、どの成分も安全だと思います。そんなに刺激が強い処方にはなっていないはず」

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―やっぱり、化粧品だと効果は低いんですか?

「基本的に、化粧品は多くの人が安心して使えるように作用が緩和なものでなければならないと法律で決められてますから。ただ、ピーリングの濃度や配合成分などは、これといった決まりがあるわけじゃないんです。各ブランド、各メーカーの自己判断なんですね。ですから、比較的マイルドとされるグリコール酸でも、濃度によっては刺激があるかもしれない。不安があるけどピーリングを受けてみたい場合も、そして化粧品でザラつきが思うように解消できない場合も、医療機関のピーリングを試した方がいいと思います」

結論!
若く健康な肌にはピーリングは必要なし。

でもゴワつきやザラつき、乾燥やくすみが気になるなら、年齢に関係なく、ピーリング成分の入ったコスメを取り入れてみてもいいかもしれない。
基本的に化粧品であれば刺激が強すぎることはないので、安心して使える……はず。
でも気になるようなら、医療機関によるケミカルピーリングをお勧めします!

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