1. 美容誌市場は今成長中!?【美容メディアの最前線】トークイベントをレポート!

2018.11.19

美容誌市場は今成長中!?【美容メディアの最前線】トークイベントをレポート!

10月中旬に美容メディアの最前線にいる方々による、トークイベントが開催されました! 美容メディア・美容コミュニティの魅力やその裏側について話したトークショー。『VOCE』ウェブサイト編集長の三好も出演したイベントの様子をお届けします♪

美容誌市場は今成長中!?【美容メディアの最前線】トークイベントをレポート!

【美容情報】最前線のメディアの方々が集合!

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10月中旬、東京・下北沢の本屋『B&B』にて、『ググる、タグるだけの情報では響かない! ~美容好きに刺さるメディア・コミュニティ運営とは?』というテーマで、イベントが開催され、美容メディア・美容コミュニティの魅力やその裏側についての話が繰り広げられました。 出演者は、4MEEE株式会社代表取締役社長の坂梨亜里咲さん。『LIPS』広報兼広告事業責任者の紺野佳南さん。そして本サイト『VOCE』ウェブサイト編集長の三好さやかの3名。司会進行は、女性誌・女性メディアにも造詣の深い、雑誌『ケトル』編集長・編集者・クリエイティブディレクターの嶋浩一郎さんでした。

出版不況なんて関係ない! 今、美容が熱いのです

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「出版不況といわれているけれども、美容誌の売上が伸びているそうで、びっくりしました! なぜこういう状況になってきているのですかね?」
三好「ライフスタイルの一環としての”美容”が、幅広く浸透してきているような気がしますね。服よりも自分自身の肌をきれいにしたいとか、そういった欲求が高まっているのを感じます。百貨店でも美容の方が売り上げがよいと聞きますね。最近では、美容雑誌は2冊買いする人も増えてきて、なんと3冊買う人もいるんです! ファッション誌でも、ビューティ特集を第一特集に持ってくることがあるようで、業界的にも美容が元気と言えます」
紺野「ツイッターの美容アカウントも増えてきていますね」
坂梨「4MEEEも広告主の8割~9割が美容クライアント。美容業界全体が元気で新しいチャレンジをしているなと感じています」 

美容雑誌と美容サイトの違いって?

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「『4MEEE』は雑誌も作ったでしょ? なぜweb媒体が紙媒体の雑誌をつくったのですか?」
坂梨「webの方が生の声が聴けたりしますが、スマホで世界観を伝えるのは、物理的にサイズが小さくて。雑誌の方がサイズが大きいので、憧れ感や世界観を伝えやすいですね」
「『4MEEE』が雑誌を作ったのをどう思いますか?」
紺野「普通に凄いなと思いますね。webメディアだとSEOで数字をとりやすいティップスはある程度ありますが、雑誌の部数を上げるのは大変なイメージです。でも紙からもwebからも、攻められるのは大事ですね。化粧品メーカーさんは、紙媒体が好きですし」
「三好さんは両方やっていて、試行錯誤している感じですか?」
三好「基本的に紙の読者もwebのユーザーも同じ”コスメ好きさん”ではあると思ってます。ただ例えば、紙だと大きく写真を使えるのに対して、webだとサイズが小さくて表現しにくい。けれども、写真の枚数制限がなかったり、拡大して見られたり……とメリットもあります。表現の仕方が微妙に違うんですね。VOCEは雑誌でブランディングをして、デジタルで親近感のわく切り口にして、それを拡散するためにSNS、ハウツーは動画でと、コスメ好きさんの日常に様々なタッチポイントでアプローチしています。同じコスメ好きさんでも、家でのんびり雑誌を読んでいる気分と、電車でアプリで記事を読んでいる気分って違いますよね。その気分を感じ取ることを重要視しています」

今後はコミュニティとリアルが大事!

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「コスメ好きのリアルなコミュニティの場をつくることは大事だと思いますか?」
三好「大事だと思います。VOCEとしても熱量のある人たちに集まってもらいたくて『コスメLOVERSクラブ』というコミュニティをつくりました。8月末にローンチして、順調にフォロワー数が増えています」 
坂梨「私たちもコミュニティ作りは意識していて、イベントを積極的に開催しています。コスメとアフタヌーンティーを組み合わせたりして、『コスメに興味はないけれども、アフタヌーンティーをしにきた』など、美容に接点ができる様に工夫しています」 
「情報の違いってあります?」 
紺野「SNSで言いにくいことも、リアルの場だと話しやすいと思います。リアルの場だからこそ話せる情報があったり、得たりすることができるかと」 
「そういえば、VOCEのベスコスは点数も公表して、リアルにやっているというところに価値がある様に、今世の中の価値は、読者やユーザーがリアルに価値をつけているということですよね」 
三好「読者が何がリアルかに敏感になり、より情報を読み解けるようになってきたのかなと思っています。ビューティ商材は肌に塗ったり、口に入れたりするものなので、健康と人生にかかわるすごく大きなもの。だからすごくまじめに取り組まなくてはいけないなと日々思っています」

美容業界・美容メディアの未来!

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「これからの美容業界や美容メディアが、こうなったらいいなという思いを教えてください」
紺野「コスメや美容は熱狂する方が多いので、ユーザーの声を拾えるようにしていきたいです。そしてそれが商品の開発やマーケティングやブランディングに、活かしていけるといいなと思っています」
坂梨「商品プロデュースを積極的に取り組んでいるので、読者の声やインフルエンサーの声などの、データを生かして商品開発をしていけたらいいなと思っています。女性をひとくくりにはできない時代なので、オーダーメイドやカテゴリの細分化をしていったり、ターゲット層に特化した、よりパーソナルな商品開発をしたいです」
三好「これからは、よりパーソナライズ化されていくと感じています。商品は多様化していくというより、1本でどんな悩みにも効くという、多機能化していく流れを感じますね。そして『自分に似合うものを選びたい』という思いには、VOCEのアプリで答えていきたいと思っています。自分に何が合うのかに答える企画が今も人気。そして同じ思いを持つユーザー同士で集まりたいという欲求があるから、メディア側もコミュニティづくりを頑張りたいと思っています」

新規ユーザーはどうやって獲得するの?

「会場からも質問が。皆さん、新規ユーザーの獲得はどうされているのでしょうか?」三好「雑誌は美容オタクに向けて作っています。webは美容の基礎についての記事を作ったりとコンテンツの幅を広げています。創刊当初から買い続けてくれる人もいて、年齢層も10代から40代半ばまでいるので、幅広い層にウケる内容にしています。そして年齢に関係なく集えるコミュニティをオンラインでもオフラインでも実施して、さらなる新規ユーザーを獲得したいと思っています」
坂梨「SEOを強く意識して、新規ユーザーを獲得しています。記事はオールジャンル扱っているけれども、それぞれの記事を尖ったものにして、色を出して、世界観を伝えることも重要。コンセプトは精神力の強い女性を掲げているので、世界観に共感してくれるように気をつけています」
紺野「デジタルマーケティングをきちんとしています。アプリがメインなので、インストールしてくれるだけじゃなくて、ダウンロード後、7日間継続して使ってくれているかを計測しています。今はリピーターを増やす施策をしています」

美容誌市場は今なお成長中で、とても熱いことがわかった今回のトークショー。美容情報をどんな媒体で得るか、そしてどんな体験をできるのか、が、これからのキーポイントになりそうですね。コミュニティやイベントがより増えて、美容を楽しむ機会が増えそうな予感♪ 美容業界の未来は明るい、これからも一緒に盛り上げていきます。

【出演者プロフィール】

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三好さやか(みよし・さやか)
『VOCE』ウェブサイト編集長。2005年株式会社講談社に入社後、8年間広告部勤務。担当したメインクライアントは、化粧品、ラグジュアリーファッション・宝飾、メンズファッション。2013年『VOCE』編集部へ異動。3年間の本誌編集を経て、2016年6月より現職。敏感肌、クマとくすみが悩み、派手顔生かしの濃いリップがトレードマーク。

坂梨亜里咲(さかなし・ありさ)
4MEEE株式会社代表取締役社長。2014年 ロケットベンチャー株式会社が運営する女性メディア『4MEEE(フォーミー)』の立ち上げに参画。2018年1月インタースペースグループにジョインし、2018年3月23日に4MEEE株式会社 代表取締役社長就任。

紺野佳南 (こんの・かなみ)
株式会社AppBrew広報兼広告事業責任者。2011年ユナイテッド株式会社新卒入社、博報堂DYメディアパートナーズに出向しモバイルメディアプランナーとしてガラケー全盛期のメディアプランニング業務に従事。サイバー・バズに転職後、大手化粧品、日用品のプランニング業務に従事。並行してスタートアップメディアバイイングのチームを立ち上げ。現在はAppBrewが運営する『LIPS』の広告事業部責任者兼広報として商品開発およびPR業務に従事。

嶋浩一郎(しま・こういちろう)
93年博報堂入社。コーポレートコミュニケーション局で企業の情報戦略にたずさわる。01年朝日新聞社出向、『seven』編集ディレクター。02~04年博報堂刊『広告』編集長。04年本屋大賞立ち上げに参画。06年既存の手法に縛られない課題解決を目指しクリエイティブエージェンシー博報堂ケトルを設立。主な仕事、資生堂、KDDI、J-WAVEなど。2012年東京下北沢にブックコーディネーターの内沼晋太郎と本屋B&B開業。