1. Q:化粧水が浸透しにくいときはどうしたらいい?

2015.11.11

Q:化粧水が浸透しにくいときはどうしたらいい?

化粧品の裏側にある成分表示。成分名がズラズラと記載されているけれど、どれがどんな働きをするかなんて、わからない人がほとんどじゃないでしょうか? だけど、それぞれの働きがわかるようになれば、化粧品選びはもっと楽しくなるはずだし、自分の肌に合った化粧品も選びやすくなるかもしれない! というわけで、化粧品成分検定協会代表の久光一誠先生に、成分について詳しく解説してもらいます。7回目は、ブースター美容液の意味。洗顔後、化粧水の前につけるブースターには、どんな効果があるんですか?

Q:化粧水が浸透しにくいときはどうしたらいい?

―化粧水の浸透が悪いとき、いつも使っているコスメの保湿力に不満が出たときは、ブースター美容液と投入するといいと言われます。そもそも、ブースター美容液ってなんですか?

「ブースター美容液とは、化粧水を肌にしみこみやすくするための工夫を持たせた化粧品です。エタノールや界面活性剤のときに少しお話しましたが、肌の表面には自前の皮脂があるため、そのままつけても水分をはじいてしまうんですね。それを水に濡れやすくするために使われる成分の代表格が、界面活性剤であり、エタノールなのです。界面活性剤の場合は乳化剤として配合することで、化粧水も、そのなかのスキンケア成分もはじかれることなく、肌になじんでくれます。そしてエタノールには、ほかの成分を肌に浸透しやすくする働きを持っているので、肌へのなじみがよくなるんですね。界面活性剤かエタノールが、ブースター美容液で使われる主なブースター成分です」

―エタノールには、皮脂をふき取る効果もありました。それもブースター効果といえるんでしょうか?

「確かに皮脂をふき取る働きがあるので、ふき取りローションに配合されることが多いです。でもブースターという意味でいえば、エタノールそのものにほかの成分の肌への浸透を高める働きがありますからね。もちろん、肌への浸透をよくするだけなら、エタノールを配合した化粧水でもその効果は期待できますが」

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―乳液を化粧水より先に塗るというのも、同じような効果があるんでしょうか。

「化粧品の浸透については、化粧品メーカーそれぞれの考えがあります。水と油がきちんとなじんでいる状態が、肌にとって最良の状態だと定義するなら、化粧水の前のブースター美容液は理に適っているのでしょう」

―それでは化粧水に界面活性剤が入っていれば、肌なじみがすごくよくなるってことですよね?

「もちろん、配合されているものもあります。泡立ちやすい化粧水っていうのがそのタイプ。でも界面活性剤はそんなにたくさん入れることができないので、油を少しだけ入れるっていう手もあります。白濁系の化粧水なんかには、そのタイプが多いですね」

―具体的には、どんな成分ですか?

「代表例としては「PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン」や、親水性が高い非イオン界面活性剤「PEG-60水添ヒマシ油」が比較的よく見かけるブースター成分です」

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―化粧水のなじみが悪いと感じたら、ブースター美容液を使うのはアリですね。

「洗顔後すぐなら皮脂もほとんどないですから、化粧水はちゃんとなじむはず。でも、浸透が悪いと感じるなら、ブースター美容液を投入してもいいかもしれません」

結論!
皮脂が覆っている肌を、化粧水のなじみやすい状態に整えるのがブースター美容液。

今使っている化粧水の浸透力を高めたいなら、投入してみてもいいかも。保湿のほかにも、美白やアンチエイジングなど、さまざまな効果をもたらす成分が入っているものもあるので、それは好みで選べばOK!

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