1. 【お風呂で老化防止!】注目はヒートショックプロテイン入浴法|免疫力&代謝アップ

2018.12.04

【お風呂で老化防止!】注目はヒートショックプロテイン入浴法|免疫力&代謝アップ

免疫力を高めたり、老化防止に効果があると話題のヒートショックプロテイン入浴法。実際にどんな効果があり、どういう風に入浴すればいいのでしょう。ヒートショックプロテイン入浴法について、専門家に教えてもらいました。

【お風呂で老化防止!】注目はヒートショックプロテイン入浴法|免疫力&代謝アップ

お話を伺ったのは……
早坂信哉先生

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医学博士。東京都市大学人間科学部教授。一般財団法人日本健康開発財団 温泉医科学研究所所長。温泉療法専門医として、温泉・入浴と健康の関係を研究するとともに、入浴などを通じた健康づくりなども提唱。著書に『最高の入浴法』(大和書房)などがある。

若々しい肌や体のカギを握るヒートショックプロテインとは?

入浴にはさまざまな美容・健康効果がありますが、その効果は入浴方法によっても変わってきます。そんななか、最近注目されているのが、“ヒートショックプロテイン入浴法”です。

「ヒートショックプロテインは、熱の刺激やストレスなどによって体が生み出すたんぱく質です。体が非常事態を察知した時に、そのダメージから身を守るために作られる成分です。ストレスに立ち向かえる状態に整えたり、免疫力アップ、ダメージを受けた細胞を修復する働きなどがあります」と、温泉療法専門医の早坂信哉先生は言います。

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例えば、しなびたレタスをお湯に浸すと、熱の刺激によってシャキッとしたみずみずしい状態に変化します。これと似た反応が、私たちの体でも起こるのです。ヒートショックプロテインは自己回復力を高めてくれるため、疲労回復やエイジングケア効果なども期待できます。

お風呂の熱でヒートショックプロテイン量をアップ

そこで、入浴による熱の刺激を活かしてヒートショックプロテインを増やそうというのが、ヒートショックプロテイン入浴法です。ポイントは通常よりも熱めの40~42℃のお湯にしっかり浸かることです。

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「42℃のお風呂であれば10分、41℃なら15分、40℃なら20分くらいを目安に、肩まで浸かる全身浴をします。入浴剤を入れる場合は温熱効果が高まるので、40℃のお風呂で15分でも大丈夫です。発汗量が増えるため、入浴前はもちろん、入浴中も水分補給を心がけて。せっかく上げた体温を下げないためにも、冷えた水は避けるようにしましょう」(早坂先生)

また、入浴後の10分間は、体内に熱がこもった状態をキープし続けることも大切です。
「体の水分を拭き取った後は、温かい服を着てしっかり保温すること。冬であれば、入浴後に全身を包み込むように暖かい毛布にくるまるのもいいですね」(早坂先生)

タイミングを合わせてベストコンディションに

毎日湯船に浸かることは美容や健康効果を求めるうえで有効ですが、ヒートショックプロテイン入浴法に関しては毎日行う入浴法ではありません。熱で刺激を与えることが重要なポイントなので、熱に慣れて刺激と感じなくなってしまっては意味がないのです。

「ヒートショックプロテインの量が増加してピークを迎えるのは入浴の2日後です。そこから少しずつ減少していきますが、その後も約3日間は効果を発揮し続けるので、ヒートショックプロテイン入浴法を取り入れるのは、多くても3日に1度や週2回ほどで十分です」(早坂先生)

ただし、たとえ週2回だとしても、繰り返し行い続ければ、体が慣れてくる可能性はあります。そうなれば、しだいに思ったような効果が得られなくなってくるかもしれません。また、この入浴法自体、体に非常事態であると思わせてヒートショックプロテインを作らせるという思い切った方法になります。いわば、体へ意識的にストレスを与えている状態です。そのため、何年にも渡って継続的に行い続けた時に、どんな影響があるのか未知数な部分もあります。

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「個人的には、継続的に行う入浴法というよりは、デートの日や大事なプレゼンの日などのような、いつもよりもキレイでいたい日やベストコンディションで望みたい日に向けたスペシャルな入浴法として取り入れることをおすすめします。その特別な日から逆算して2日前に入浴をするといいでしょう」(早坂先生)

そうすれば、特別な日に、ヒートショックプロテインの恩恵を最大限に得られます。

ヒートショックプロテイン入浴の際の注意点

熱というストレスによって自己回復力を高めるヒートショックプロテイン入浴法は、攻めの入浴法と言えます。それだけに無理は禁物です。

「入浴の前後や入浴中に水分補給をするのはもちろんですが、途中で気分が悪くなったり、ふらついたりといった不調を感じたらすぐに中止をすること。熱めのお風呂は血圧を急激に上昇させ、思っている以上に体に負担をかけるので、注意が必要です」(早坂先生)

体調に問題がない元気な時に、よりベストな状態へと導く入浴法として、無理のない形で取り入れるようにしましょう。