1. 2019年を迎える前におさえておきたい! トピックス10【トレンド評論家・牛窪恵さん発】

2018.12.18

2019年を迎える前におさえておきたい! トピックス10【トレンド評論家・牛窪恵さん発】

2019年はアラサー女子にとってどんな年になるのか。仕事に結婚、恋愛、経済と幅広い分野にわたり、知っておいて損はないホットなキーワードや傾向を牛窪さんがピックアップ。

2019年を迎える前におさえておきたい! トピックス10【トレンド評論家・牛窪恵さん発】

トレンド評論家 牛窪恵さん

VOCE2019年1月号 牛窪恵

Profile
『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)でもおなじみの世代・トレンド評論家、マーケティングライター。「おひとりさま」「草食系男子」などの流行語を世に広め、5万部超えの著書も多数。

◆テレワーク

「超高齢化社会を迎え、労働力不足や介護問題が深刻になる2025年を見据えて、国は自宅や近くのカフェで働くテレワーク導入企業の割合を今の15%から2020年までに30%にと考えています。となるとテレワーク時はカジュアル、都心に出る日は着飾るというように、ファッションやメイクにもメリハリがつくのでは」

◆増税前の駆け込み需要

「来年10月に消費税が10%に引き上げ予定。当然、駆け込み需要があり、消費は盛り上がるはず。オリンピック開催に先駆けてのイベントも多く、普段は堅実派もドーンと使う機会が増えそう」

◆インディ・ウーマン

「景気が回復してきたアメリカで、力強さを取り戻しつつも柔軟性がある独身女性を表しますが、日本のアラサー世代にもマッチ。環境&ボランティア教育を受けているため社会的責任感が強く、自分が傷ついても正しいことを、というブレない強さをもっている一方で、多様化の中で生き抜くための竹のようなしなやかさも。まさにバンブーガールといえます」

◆日だまり系恋愛

「2年前のドラマですが“逃げ恥”は今のVOCE世代の恋愛を象徴する形。シェアハウス世代とも言われ、強い結びつきがなくてもなんとなく安心できることが重視され、暮らし始めてから恋愛が生まれるというケースも。ひと昔前までの力の入った恋愛は引かれ、手を握り合うとドキドキよりホッとする、歳をとったときに一緒にお散歩したい人といたいなど、日だまり系恋愛が主流です」

◆新元号

「来年5月に平成から新元号に変わりますが、そうなると新元号初の結婚や出産などが報道され、もてはやされるはず。翌年はオリンピックがあり、幸福ムードは続きそう」

◆家事の見える化 VS. やまとなでしこシンドローム

「シャンプーの詰め替えといった、今までカウントされていなかった家事まで見える化が進み、それをSNSやスケジューラーで共有して上手に分担するカップルが増加。一方で、専業主婦願望の高まりがあるのも事実。仕事の成功よりは、よき妻、よき母になりたいという意識が強く、家事の分担に女性として罪悪感を感じて抱え込む“やまとなでしこシンドローム”も多く、二極化しそう」

◆NOT美活、BUT美育

「自分の内に秘めている美を呼び覚まし、潜在能力を引き出すイメージの"美活"というワードよりも、今はまだ手に入っていない美を知識や情報を取り入れることでコツコツ育んでいく“美育”という言葉がフィットする年に。動画サイトやSNSから自分の得意分野や気になることについて積極的に学んでどんどんキレイを高めていこうという感覚が強く、結果ではなく育む過程をシェアしたいという願望も」

◆コスパ世代

「ひと世代前のアラサーは、節約志向が高く、その時点でどっちが得かを比べましたが、今のアラサーはコスパ志向が強い。先々の修理代や値崩れ幅を逆算してどっちが得かを考えるというように、とても堅実です」

◆カウンセリング願望

「たとえばメイクなど自分の得意とする分野については、動画サイトやSNSからの情報を活用しながら挑戦する一方で、スキンケアやヘアケアについては使わなくなる、自分に合わないという失敗を避けるべく、金額は高くてもデパートでカウンセリングを受けて、確実に自分に合うものが欲しいという傾向が」

◆ホット&クール

「2019年全体は、不況とまではいかないけれど、今年ほどの景気は見込めず、環境問題も深刻化しそうな予感。それらに冷静に対処する半面、オリンピックに向けての盛り上がりやイベントも多く、ピンポイントで熱くはしゃぐことも増えそう」

円滑に過ごすコツはメリハリをつけること

VOCE2019年1月号 牛窪恵

「今年、少子高齢化に伴う労働力不足を補うべく、外国人労働者の長期受け入れを認め始めましたよね。そうしたダイバーシティ=多様化が進行することで社会全体は助かる一方、仕事やレジャーなどあらゆる場面で文化や環境が異なる人との接触が増え、新たなストレスが増加するかもしれません。また昔は帰宅時の電車が、オンからオフに切り替わるタイミングになっていたのに、スマホの普及によりオンのまま帰宅し、寝るまでを過ごす人も多いんです。常に緊張状態が続いて睡眠の質も低下するため、健康面、美容面ともにいいことはありません」と牛窪さんは多忙な現代社会を分析。だからこそ、一番のリラックスの場である“おうち時間”を豊かなものにする工夫が今まで以上に大事だという。

「ひとりの時間が欲しいという声も多く、妻がその時間を得るために夫に1時間寄り道して帰ってきてもらったり、“夫領域、妻ワールド”といって例えば冷蔵庫のテリトリーを左右で分けて、別々に好みの調味料をストックしているカップルも。夫婦でも無理に合わせるのではなく、ストレスなく過ごすことを大切にする傾向がますます強まりそうです

美容においても、ストレスフリーやリラックスは一層求められることに。「時間がある日の寝る前やお風呂タイムにはじっくりと手間をかけてケアをすることが再びステータスになってきていますが、毎日続けるのはストレスに。忙しいときはオールインワンなどを利用して時短ケアをするなど、日によってメリハリをつけるのが主流になりそう。イエナカでセルフエステを充実させたいという願望も引き続き強く、そのため美容家電が欲しいものリストに挙がりますが、“使わなくなると罪悪感がある”と二の足を踏んでいる人もいるでしょう。けれど今は、使っている過程やその瞬間をSNSなどでシェアする楽しみ方もありますし、進化する美容家電がますますブームになる可能性はありますね」

Q. 2019年はどんな一年になりそうですか?
「“いかに賢くおうち時間を過ごすか?”」がキーワードの年になります!

VOCE2019年1月号 牛窪恵

「このドライヤーは私も使ってますよ」

撮影/古谷勝 取材・文/楢﨑裕美