1. シミ対策の落とし穴! 美容液の塗りすぎもビタミンCの摂りすぎもダメ!?【イケメンドクターの美容論vol.11】

2019.04.12

シミ対策の落とし穴! 美容液の塗りすぎもビタミンCの摂りすぎもダメ!?【イケメンドクターの美容論vol.11】

未病治療や健康増進のための医療を提供するイケメンドクターが、美容の“真実”を語る! 本当に美しくなるために必要なことを医学的観点から教えてくれます。

シミ対策の落とし穴! 美容液の塗りすぎもビタミンCの摂りすぎもダメ!?【イケメンドクターの美容論vol.11】

寒い冬が終わり、日差しが強く感じるように。肌の大敵「紫外線」を特に意識しないといけない季節がやってきました。シミ・シワの予防に日焼け止めはマストですが、それ以外にもビタミンCを摂ったり、レーザーを受けたり、クリニックで処方される薬を塗ったりしている人も多いでしょう。しかし、そこには落とし穴もあるんです。そこでシミ予防の基本である紫外線対策と、できてしまったシミのケアにおける注意すべきポイントを解説します。

シミのほとんどは「紫外線」が原因

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皮膚の老化には「光老化」と「自然老化」があります。光老化とは文字通り、日光を浴びたことによって起こる老化のこと。紫外線を浴びた時間と強さに比例するとされ、シミやシワの原因の80%は光老化であると言われています。

紫外線は皮脂を「過酸化脂質」という物質に変え、これが皮膚の弾力の元であるコラーゲンやエラスチンなどにダメージを与えます。すると、皮膚の構造が変化し、シワやタルミができてしまいます。また、紫外線によりメラニン工場である“メラノソーム”が過剰に活性化されると、通常よりメラニンが多く産生され、それがシミとして残ることになります。つまり、新しくシワやシミができないようにするには紫外線対策が一番! 

さて、その紫外線対策。よくある盲点は、紫外線に対する感受性(どれくらい影響を受けるか)を考えないことです。そして実は、意識の高い人ほど、この落とし穴にハマってしまう可能性があるのです。

柑橘類は「悪」? 紫外線への反応性を考えることも大切

美肌対策の代表としてビタミンCの摂取が挙げられますね。オレンジやレモンを意識して摂っている人も多いでしょう。しかし、これらの柑橘類や一部の野菜(セロリ、ニンジン、パセリ)の取りすぎは、紫外線に敏感な体質を作りやすいのです。

柑橘類には「フロクマリン」や「ソラレン」という物質が含まれます。ソラレンは「乾癬(かんせん)」などの皮膚病治療において、紫外線療法の「増感材」として用いられる物質ですが、健常者がソラレンをたくさん摂った状態で紫外線を浴びると、皮膚の紫外線に対する感受性が高まり、皮膚が傷つきやすい体質になってしまうのです。

柑橘類・野菜は種類と時間を選ぶべし

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柑橘類やセロリなどの野菜は、健康維持に重要で、摂取量は減らすべきではありません。ただし、これらに含まれるソラレンなどの物質は、食後数時間で光の感受性を高めることがわかっています。紫外線を浴びる可能性のある朝に食べるのを控え、その分、夜に積極的に摂るようにしたいのが、以下の食べ物です。

■ニンジン、カブなどの根菜類
■セロリ、パセリ、コリアンダーなどのハーブ系の食べ物
■スーパーフードなどに含まれるシード類(アニシード、キャラウェイシード、クミンシード、種マスタードなど)
■グレープフルーツ、レモン、ライム、イチジク、その他柑橘類

レーザー治療中も要注意

同じく、美容に手をかけている人こそ注意してもらいたいのが、レーザー治療を始めとするクリニックでの施術について。できてしまったシミ・これからできるシミに対しての対策はレーザー、フォトフェイシャル、ピーリング、トレチノイン、ハイドロキノン、などなど、様々な対策方法があります。これらの治療を続けていると、肌のバリアである角質層や皮脂が薄くなるため肌の敏感さが高まります。ここで一時的に弱った肌を無視した間違ったケアをしていたら、肌は良くなるどころか、悪くなってしまいます。

保湿剤はバームやオイルが最適

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ピーリングやトレチノインは皮膚の紫外線感受性を高めます。ハイドロキノンを重ねて塗布している人も多いと思いますが、本来皮膚を守るために存在する「メラニン」が産生されないので、紫外線のダメージが皮膚のコラーゲンや皮膚細胞にダイレクトに伝わってしまうことになります。ピーリングやトレチノイン治療を行っている人は、保湿ケアを重点的に。ローションだけではなく、バームやオイルなどで乾燥対策をするようにしましょう。

化粧水や美容液の使いすぎは時に注意!目安は3種類

複数の保湿剤や化粧水を使うと、干渉しあって浸透しにくい、毛穴が詰まる、さらには肌に炎症を起こし、肌荒れや乾燥を助長してしまうこともあります。例えば、トレチノインやレーザーで敏感な肌にサリチル酸などの皮膚軟化剤含有化粧水を使用すると肌に炎症が起こりやすくなります。このような落とし穴を避けるために、シミ治療中の方は、今お持ちの化粧水成分を今一度吟味してみてはいかがでしょうか。

また、ミニマリストで知られるニューヨークの医師達は「美容液は3種類まで」を推奨している医師もいて、たくさん塗りすぎても意味がないこともあります。

「それだと足りない!」という方は、例えば、トレチノインやハイドロキノンなどの複数の有効成分がミックスされている多機能美容液・美容クリームを活用するのがポイントです。


以上、シミ予防の基本である紫外線対策と、できてしまったシミのケアにおける注意すべきポイントを解説しました。紫外線対策もシミ対策も意識の高い人ほどその落とし穴に注意が必要です。結果にコミットするためには、ただ行動を起こすだけでなく、正しい知識を持って正しく実践することが大切。賢くお手入れして、美肌を手に入れてくださいね。