1. お尻の「セルライト」問題“日常生活でできる予防法とケア方法”【イケメンドクターの美容論vol.12】

2019.05.03

お尻の「セルライト」問題“日常生活でできる予防法とケア方法”【イケメンドクターの美容論vol.12】

未病治療や健康増進のための医療を提供するイケメンドクターが、美容の“真実”を語る! 本当に美しくなるために必要なことを医学的観点から教えてくれます。

お尻の「セルライト」問題“日常生活でできる予防法とケア方法”【イケメンドクターの美容論vol.12】

お尻は自分からは見えない部分ですので、ケアが十分にできていないことがあります。そのため、お尻の悩みといえば見た目(垂れ、セルライト、大きさ、黒ずみ)や質感(乾燥、弾力不足、ニキビ)など多岐に渡ります。そこで、今回はセルライトや垂れにスポットライトを当て、なぜできるのか、どのようにケアすべきかを解説します。

まず、お尻の形の悩みには「お尻の脂肪」が問題の場合と、「お尻の筋肉」が問題の場合に分けられます。お尻の脂肪が問題で一番多い悩みは「セルライト」です。

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セルライトが女性に多い理由

セルライトは女性の80%以上が感じていると言われているメジャーな悩みですが、これは病気ではありません。セルライトは、お尻や足の皮下脂肪が、“結合組織”と呼ばれる脂肪を包む袋からはみ出て皮膚にくぼみができた状態のことです。実は、この袋のように脂肪を包み込んで支える仕組みは女性に特有と言われていて、そのため男性にはセルライトが起こりにくいと考えられています。男性の場合、皮下脂肪を支える結合組織は袋状ではなく、脂肪組織を貫通する串刺しのような十字構造であり「脂肪が袋からはみ出る」という事態が発生しないのです。

セルライトを予防するには

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セルライトを形成しない・改善させるためには皮下の血流を良くすることが大切です。定期的なレジスタンス運動や有酸素運動は筋肉のトーンをアップさせ血流を良くしセルライトの改善につながります。また、ストレスフルな生活は血管を収縮させる“アドレナリン”や“ノルアドレナリン”の分泌を増やしてしまいます。ストレスを解消することはセルライトの改善にもつながるのです。

そして、一にも二にもお尻に脂肪をつけないことが肝心です。セルライトを形成する脂肪組織には血流が低下しているので脂肪細胞を燃焼させにくく、もっとも脂肪が落ちにくいのです。現状のセルライトを悪化させないためにも脂肪のつきやすい食生活・生活習慣は改めてください。

また、ホームケアとしてトレチノインクリームやカフェインクリームがアメリカではスタンダードで使われています。これらはコラーゲンやエラスチンなどの結合組織の産生を促します。美容医療では超音波療法やレーザー治療があります。これらは脂肪を閉じ込めている袋を壊して脂肪が分解されやすくすると言われています。こちらも継続して行うことが大切です。

お尻の筋肉は「霜降り化」する!

筋肉はその「量」を意識してしまいがちですが、「質」も大切です。筋肉の質が低下するとはどういうことでしょうか?

筋肉は使わないと筋繊維が細くなります。すると、その隙間を埋めるように、筋繊維の間に脂肪が入り込むのです。このような脂肪を「異所性脂肪」と呼びますが、これは筋肉が持つ本来の機能を悪化させると考えられていて内臓脂肪より危険と考えられています。さらに、筋肉にいく血流に悪影響を与えることもあり、脂肪が溜まりやすく、筋肉がつきにくく、セルライトを形成しやすい体質に変わっていくのです。

お尻の形を最短でキレイにする3つの筋肉たち

日本人の場合、欧米人に比べてヒップラインを引き上げる筋肉である腸腰筋やハムストリングが弱く、美しいヒップラインを作る「骨盤の前傾」が少ないと言われています。そのため、扁平尻になったり、その上に脂肪がついて垂れ尻が形成されやすいのです。

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お尻を形作る筋肉はたくさんありますが、まず「大きな筋肉」を鍛えることがキレイなお尻を手に入れる近道です。以下に挙げる3つの筋肉は、骨盤と足の骨や背骨をつなぐ「お尻の土台」を作るもので、お尻の形をキレイに整えるのに重要な筋肉となります。そして、これらの“筋肉が凝り固まっている”、または、“筋肉がない”と、お尻の形で悩むことになるのです。

[大臀筋]

大臀筋はお尻の表面を覆っている大きな筋肉です。大臀筋はお尻の脂肪が乗っている「土台」となる筋肉で、お尻が垂れるのを防ぐ役割があります。大きな筋肉ですが、大臀筋は他の2つの筋肉と違って、日常生活でメインで使われることが少ない筋肉なのです。ですので、大臀筋は意識して鍛える必要があります。代表的な大臀筋を鍛えるトレーニングに「ヒップリフト」があります。膝を立て横になった状態からお尻を上に持ち上げる動作を繰り返すだけの簡単なものですので、毎日寝る前にトレーニングしてみてはいかがでしょうか。

[ハムストリング]

太ももの裏側にある3つの筋肉の総称で、歩いたり階段を上るなど日常の様々なシーンで使われています。ハムストリングスが発達しているとお尻と太ももの境界ができ、お尻が垂れているように見えるのを防ぎます。また、ハムストリングの柔軟性はヒップアップに重要です。柔軟性がないと骨盤が前傾できなくなってしまうからです。ハムストリングは、歩くときに後ろ足で地面を蹴る(押し出す)イメージで歩くと日常生活でも鍛えることができます。また、いつもより大股で歩くとハムストリングのストレッチにつながります。

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[腸腰筋]

腸腰筋は背骨・骨盤・足の骨をつなぐ長い筋肉で骨盤の前傾を作る筋肉です。猫背や階段を使わない生活をしていると腸腰筋のハリがなくなりやせ細ってしまいます。すると、骨盤を前に傾ける力が弱まり扁平尻となってしまいます。姿勢を正す、エレベーターではなく階段を使うことを日常的に心がけてください。


以上、お尻の形の悩みである「セルライト」や「垂れ尻」について解説しました。お尻の形の問題は、運動したら良くなるというような根性論では片付きません。問題の根源を理解し、それを最短で解決する方法を実践しましょう。また、エステやジムなど、お尻の問題を解決する方法論はたくさんありますが、何より継続することが大切です。