1. 美智子さま流「ロイヤルナチュラルメイク」のコツとは?

2019.05.01

美智子さま流「ロイヤルナチュラルメイク」のコツとは?

5月1日から新元号「令和」がスタート。改元・美智子さまご退位にあたり、これまでの美智子さまのメイクやファッションを振り返りながら、清楚さと気品を兼ね備えた「ロイヤルメイクのポイント」をご紹介します。

美智子さま流「ロイヤルナチュラルメイク」のコツとは?

平成から令和に代替わりし、そして美智子さまも上皇后になられました。ところで、美智子さまの若い頃って、女優顔負けの美しさだったこと、ご存知ですか? 当時「ミッチー・ブーム」が巻き起こり、その清楚さと気品は、若い女性みんなの憧れの的だったのです。

その品の秘密は、美智子さまならではのナチュラルメイク。テレビなどでも話題の31日日めくりカレンダー『永遠に伝えたい美智子さまのお心』に掲載されている写真から、誰にでも好印象に映る日本人にぴったりな「ロイヤルメイクのポイント」を紹介します!

洋服、コサージュ……身につけるものと合わせたリップカラー

VOCE

美智子さまがお出ましになるときに、もっとも大切にしていたのは、「お相手が快く思う服を選ぶこと」。どんな色や形の服を着ていると、お相手が安らかな気持ちになれるか、幸福感を感じてもらえるか。ご自分の好みより、お相手の事情を優先されるのです。

そうして着る服を選んだら、その色やデザインに合うメイクを「さりげなく」されるのです。この服は、1967年に埼玉県の施設を訪問されたときのもの。肌触りのよさそうな白いカジュアルなスーツの襟元には、蘭をあしらったコサージュが。シンプルなのに華やかなファッションです。

その蘭の紫がかったピンクの色に合わせた、控え目なリップ。薄くファンデーションを伸ばした透明感のある肌に、優しい色が映えます。つやつやな肌はまるですっぴんのように、でもリップで色をのせて、華美にならない「引き算メイク」をしているのです。

チークカラーもリップもオレンジで全体をまとめる

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この写真は、1966年に東京プリンスホテルで開催されたガールスカウト世界大会の開会式にご出席されたときのもの。ガールスカウトの大会らしい、凛とした中にも華やかさを忘れない装いです。オレンジ色のスーツにコサージュをあしらった同じ色の帽子。その全体の色合いを意識して、メイクもオレンジでまとめているのです。

まぶたをやさしくぼかしたアイシャドウに、頬骨にそって広めにはたいた薄いオレンジ色のチーク、リップはやや濃いめのオレンジで全体をきゅっと締めて。清楚な純白のパールが差し色になり、くどくなりそうな色味をおだやかに抑えています。三連のパールが、清楚な中にも優雅さを感じさせてくれますね。若い女性の大会の開会式にふさわしく、会場全体が明るく心浮きたつような装いです。

美智子さまは、世界のベストドレッサーに3回も選ばれたほどのセンスの持ち主。なのに、ファッションについて「気を遣うというより、今でも迷い迷い着ていることもあるのです」とおっしゃっています。

いつもお相手がどう見るか、与える印象を考えながら、服装もメイクも選ばれているのでしょう。そのお気持ちが「ナチュラルな愛されメイク」になるのです。

写真はすべて、講談社所蔵写真3万枚超から厳選した貴重なカットです。
この企画は弊社写真部のカメラマンが主に1960~1970年代に美智子さまを撮影したお写真で構成されています。キャプションは過去の資料をあたり、敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、その当時のものを使用しています。古い写真が多く、退色・汚損したものは色鮮やかにデジタル化してよみがえらせています。

写真/講談社写真部、文/高木香織