1. 【キスマイ・玉森裕太】が主演! 俳優として演じきった映画『パラレルワールド・ラブストーリー』【VOCE♡YOU】Vol.9

2019.05.28

【キスマイ・玉森裕太】が主演! 俳優として演じきった映画『パラレルワールド・ラブストーリー』【VOCE♡YOU】Vol.9

累計発行部数150万部を超える、人気作家・東野圭吾のベストセラー小説『パラレルワールド・ラブストーリー』。映像不可能と言われてきたミステリーの映画化、さらに宇多田ヒカルの『嫉妬されるべき人生』が主題歌に起用されることでも大きな話題となっているこの作品で、主人公・崇史を演じた玉森裕太さんにVOCEが直撃しました!

【キスマイ・玉森裕太】が主演! 俳優として演じきった映画『パラレルワールド・ラブストーリー』【VOCE♡YOU】Vol.9

「“自分ってどういう人間なのか”を考えました」

――映画『パラレルワールド・ラブストーリー』で、玉森さんは2つの世界に迷い込んでしまう主人公・崇史役。どんな気持ちで演じられたんですか?

「今回は役が難しくて。常に恐怖を感じながら演じていた気がします。パラレルワールドに迷い込んだことなんてないので、“恐ろしいことが起きてるな”とか、“同じ状況になったらこれ以上恐ろしいことはないんじゃないか”と思いながら崇史をやらせていただいていましたね。崇史と同じことは経験したくないな」

――精神的にも大変な役だったんですね。撮影後、役を引きずったりは?

「基本的にあまり引きずることはないんですけれど、この期間中はすごく自分の中で集中して演じられていたので、終わった後は本当に何しても力が入らないし、何も考えたくなくなっちゃって。どういうことだろうって調べたら燃え尽き症候群でした(笑)。そういうのもあまりないので、ある意味引きずったのかもしれないですね」

――そのくらい役に入り込んでいたということですが、役作りはどうされましたか?

「役に入る前ですが、監督から“自分の内面と向き合ってほしい”ということを言われたので、自分がどういう人間なのか、ということを最初に考えました。玉森裕太、28歳、こういう性格……というのを自分が分かる範囲で一通り紙に書いて、こうなんだけどこれはどっちなんだろう、こう思ったっていうことはこういうことなんだろうか、って色々迷いながら。結構な量書きましたよ。自分の嫌なところとか、意外だったところとかたくさん出てきたし、今までこういうことをしたことがなかったのでとても良い機会でした。この自己分析が監督の思う崇史に繋がっていたら嬉しいです」

VOCE

「好きな子が親友と付き合っても僕は奪えない」

――1つの世界では崇史の恋人が麻由子(吉岡里帆)、もう1つの世界では、崇史の親友・智彦(染谷将太)の恋人が麻由子。智彦への嫉妬心もこの作品で一つのキーワードとなっていますが、玉森さんが共感できるところはありましたか?

「僕自身は、ここまで好きな人に対しての想いは強くないかもしれないです。友達を裏切ってまで恋愛を取る、という考えはないですね。作品の中で崇史が“先に出会っているのは俺だし、俺の方が先に好きだった”とは言っていますけれど、想っているだけと形になっているとでは違うし、僕だったら親友と付き合ったら奪えない」

――なるほど。では、恋愛問わず嫉妬してしまう瞬間は?

「それもあまりないんですよね(笑)。物にも人にも嫉妬しない。自分は自分だし、何かできなかったとしても自分のせいって思っちゃうんです。もちろん尊敬することはありますけれど、この人はこれができるから自分はこうしてやろう、とか、あの人を超えたいな、というような考え方はしないです」

――崇史を演じているときは、完全に玉森さんと別人なんですね。その逆の性格や考え方を上手く表現できたシーンは?

どっちの世界でも共通しているのは麻由子が好きだということなので、その気持ちを大切に演じたラブシーンが表現のピークに近かった気がします。崇史の麻由子を好きだという自分の欲や想いを全部ぶつけて演じたんです。役に入り込んでいたから、智彦のことは一切考えていなかったな」

「アイドルの自分は普段の自分と全く違う」

――俳優やアイドルとして活躍されている玉森さんですが、活動されるジャンルによって、普段の性格や考え方と違うところ、変わる部分はありますか?

「もともと自分に自信がないタイプで自己表現も上手じゃないので、今回のように主演を任せていただくときは、“僕で大丈夫かな”と考えてしまったりはします。ちなみに、アイドルをしているときの自分は普段と全く違いますよ。プライベートではあんなにニコニコ笑わない(笑)。でも、お仕事をしている以上こうあるべきだろうなっていうのを自分の中で考えたり、試行錯誤しながら毎日生きるようにしています

――得意じゃないジャンルのお仕事をするときの気持ちの切り替え方は?

「すごく究極ですが、やらなきゃ終わらないし、やれば終わるって考えるようにしています。でもやるときはただやるだけじゃなくて、自分の中で目標を作って達成するようにはしていますね。あんまり気にしすぎないようにして、バランスよく楽に考えて切り替えるかな」

VOCE

「誰かに怒られると、つい嬉しくなっちゃうんです」

――今回は4年ぶりの主演ですが、監督・森義隆さんの印象を教えてください。

「監督は本当にスケベな人だと思う(笑)。初挑戦することや課題も多くあったので、撮影中は結構追い込まれましたよ。関係性でいうと監督がSで僕がMって感じ。でも追い込んでもらえることって良いことだし、作品をどんどん良いものへ作り上げていけるので嬉しいんです。だから僕はその関係性がすごく心地よかった。最近、誰かに怒られることが少なくなったって感じるんです。昔は毎日いろんな人に怒られて成長できていたから、怒られなくなるってすごく悲しくて。自分のために誰かがそこまでエネルギーを使わなくなるっていうことがどこか寂しいから、つい怒られたりすると嬉しくなっちゃうんですよ。追い込んでもらえるってそれに似ているのかも。これからも色々追い込んでもらって、僕はもっと成長したいと思っています」

玉森裕太(たまもり・ゆうた)
PROFILE:1990年3月17日生まれ。東京都出身。2004年『DREAM BOYS』で舞台初出演後、2007年には舞台『PLAYZONE’09 〜太陽からの手紙〜』、映画『ごくせん THE MOVIE』、2011年はドラマ『美男ですね』(’11)で主演を務める。同年男性アイドルグループ・Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)のメンバーとしてデビュー。舞台、テレビ、映画と幅広く活躍する。

『パラレルワールド・ラブストーリー』
ある日突然、崇史(玉森裕太)が迷い込んだ2つの世界。1つの世界では、愛する麻由子(吉岡里帆)と自分が恋人同士、しかしもう一つの世界では、麻由子が親友・智彦(染谷将太)の恋人だった。混乱する崇史の前に現れる謎の暗号。目がさめる度に変わる世界の中で、崇史は真実にたどり着けるのか――?
2019年5月31日(金)より全国ロードショー 出演/玉森裕太 吉岡里帆 染谷将太 ほか
www.parallelworld-lovestory.jp

取材・文/高橋夏実