1. 最注目ヘアメイク対談!【岡田知子×林由香里】が教える【2019秋の最旬メイクテク】

2019.07.24

最注目ヘアメイク対談!【岡田知子×林由香里】が教える【2019秋の最旬メイクテク】

メイクトレンドを牽引する二人が、「こんなメイクをしてほしい!」と互いにお題を出し合う形で夢の競演を実現。見違えテクを駆使した仕上がりは、今すぐ真似したい洒落感に満ちていました。

最注目ヘアメイク対談!【岡田知子×林由香里】が教える【2019秋の最旬メイクテク】

【語ってくれるのは】

VOCE2019年9月号 岡田知子、林由香里

(左)岡田知子さん
トレンドを絶妙なさじ加減で取り入れたメイクで女優やモデルから「この人でなければ」とラブコール多数。

(右)林由香里さん
“レディ”がテーマのメイクで女子をトリコに。書籍『森絵梨佳 100の顔 カラフル/colorful』では表紙を担当。

この秋の“見違えメイク”のテーマは、しなやかな強さ

VOCE 「秋の新作コスメを撮影や発表会でぼちぼちご覧になっているかと思うのですが、それを踏まえてお二人が考える、この秋の見違えメイクとは?」

岡田さん 「注目しているのはしなやかな強さを持った女性像。しなやかさってフレキシブルとも言い換えられると思うのですが、『私って強いんです!』って真っ向から主張しまくるのではなく、包容力ある強さを持った女性像をこの秋はメイクで表現したくて。テクニック的には、同じ質感のブラウンを何色も重ねたレイヤードや、外国人風の骨格を掘り起こすようなテクニックを使ったメイクが素敵だと思っています。メイク自体のトレンドもワンストロークで終了! みたいな“ヌケ”至上主義からメイク感をある程度出す方向に移ってきてるし、私自身の気分もそうだし。だから目元なり、口元なりに、色を効かせたり、強さを感じさせるメイクすることが新鮮な雰囲気になる秘訣だと考えています」

林さん 「私も“強さ”は気になるワード。ただ、岡田さんもおっしゃってたように単純な強さではなくて、強さだけじゃなく相反する一面もある……みたいな女性像を作りたいですね。具体的なメイクで言うと、今回の“仕事デキる女”メイクでのちょっとクールな雰囲気のカーキシャドウに、頰は鉄板で相性のよいピンクのチークを合わせるけど、唇は黄みの強いオレンジリップで外しを作るみたいな、ギャップのあるメイク。基本はコンサバなんだけど、その中で1パーツだけは冒険してみる……そんなバランス感に注目しています」

VOCE2019年9月号 岡田知子、林由香里

岡田さん 「私が欲しいオシャレな王道感が林さんのメイクにはあるんです」

林さん 「パッと見ただけで、岡田さんのメイクだってわかる。この特別感ってスゴイ!」

メイクそのものじゃない所にもアップデートのヒントはある

VOCE 「いまや“最旬メイク”の代名詞的な存在であるお二人ですが、メイクのアップデートはどんな風にしていますか?」

岡田さん 「とにかくいろんなブランドのコレクションをチェックします。その際にチェックするのは、ランウェイのモデルのシャドウやリップだけじゃなく、そのシーズンに注目されている女性像。普段のお仕事でもまず考えるのは『今日、どんな色を使おう?』ではなく、『どんな女性像をテーマにする?』ってこと。今回も、林さんからのお題、“好感度360°見違えメイク”でも同じように考えました。使っている色そのものは淡いけど、ラインでインサイドを締めた目元で醸すきちんと感、体温を感じさせるチークで表現するヘルシーさ。それらを組み合わせて好感度の高い女性像を表現しています。つまり、いつもと違うキレイが欲しいときはゴールとなる女性像をまず定め、そこからイメージを広げてメイクをするとうまくいくんじゃないかな。また『私はこれしか似合わない』って決めつけずに、コロコロ変えてみることも大事。だってメイクは洗えば落ちるんだから(笑)。失敗を恐れずに、いろんな色にトライしてほしいですね」

林さんマンネリしちゃっている色も、入れる位置だったり、重ねる色を変えるだけで意外と新しく感じることって確かにあるから。例えばこの秋たくさん出てるグレー系シャドウも、透けてる発色だったりパール入りのものを選べば肌色を選ばず使えるし」

岡田さん 「迷ったときは最新のものを買うのも手。旬を踏まえた発色や質感がアップデートの手助けをしてくれるんじゃないかな」

VOCE2019年9月号 岡田知子、林由香里

岡田さん 「林さんみたいな“モテ”のあるメイクが憧れ!」

林さん 「岡田メイクのオシャレの極意を教えてほしい!」

“いつも”をちょっと変えてみる、柔軟さを持つことが大事

岡田さん 「アンプリチュードやセルヴォークなど、今季はカラーのライナーやマスカラが豊富。いつもの黒のライナーやマスカラをカラーにしてみる。たったこれだけでも、気分って変わるじゃないですか。そういうのってその人の佇まいそのものにも影響する。何もかもを変えなくたって、見違えることってできるんです」

林さん“メイクを変える”って言うとすごく難しいことだと思われがちだけど、ものすごい冒険じゃなくてもいいんです。いつも使ってるようなベージュシャドウを、今まではアイホールまでだったのを眉下まで入れるだけでも、目まわりの骨格が浮き上がってホリ深に見える……。こんな小さなチャレンジでも十分変われるし、キレイになれるはず!」

岡田さん 「メイクってある意味“おまじない”的なもの。いつもと違うメイクにトライすることが、自信や満足感に繋がっていく。そのパワーを、読者のみなさんにも知ってもらえたら嬉しいですね」

VOCE2019年9月号 比留川游

VOCE 「ヘアメイクになったキッカケは?」

岡田さん 「実は舞台の演出家志望だったんです。その頃メイクの重要さを知り、本格的に学んだのがきっかけ。そのまま気がつけば、こっちが本業に(笑)」

林さん 「実は学生時代、ゴリゴリのギャルでして(笑)。とにかくメイクが好きで、ヘアメイクになりたくて上京。最初は美容室で働いてました」

VOCE2019年9月号 松原菜摘(VOCE専属)

VOCE 「ヘアメイクとしてのターニングポイントは?」

岡田さん 「ある有名モデルさんを“すっぴん”で誌面に出すという企画。ものすごく緊張したけど、“抜く”メイクの素晴らしさを痛感できました」

林さん 「流行に超敏感で、美意識の高いタレントさんを担当したこと。海外のSNSやコレクションを猛勉強したことで、メイクの幅が広がった」

撮影/峠雄三 ヘアメイク/岡田知子(TRON)、林由香里(ROI) スタイリング/川﨑加織 モデル/比留川游、松原菜摘(VOCE専属) 取材・文/中川知春