1. 【成田凌】さんがVOCEに登場!映画『カツベン!』で笑いを堪えきれなかったシーンとは?|【VOCE♡YOU】Vol.19

2019.12.21

【成田凌】さんがVOCEに登場!映画『カツベン!』で笑いを堪えきれなかったシーンとは?|【VOCE♡YOU】Vol.19

数多くの名作を世に送り出してきた周防正行監督5年ぶりの最新作となる、映画「カツベン!」。楽士の奏でる音楽とともに、自らの喋りで映画の世界へと観客を引き込む“活動弁士”をテーマにしたこの作品で主人公に抜擢されたのは、今回が初主演となる、今注目の若手実力派俳優の成田凌さん。作品に対する想いはもちろん、初恋の懐かしい想い出まで語っていただきました!

【成田凌】さんがVOCEに登場!映画『カツベン!』で笑いを堪えきれなかったシーンとは?|【VOCE♡YOU】Vol.19

「活動弁士の練習を重ねることで、どんどん楽しくなりました」

成田凌

――映画『カツベン!』で主人公の染谷俊太郎役を熱演された成田凌さん。最初に出演が決まった際のお気持ちを教えてください。

「すごく嬉しかったですよ。活動弁士っていう職業があることはもともと知らなかったんですけど、脚本を読んでいるだけですごく面白かった。撮影に入る前は、監督やプロデューサーさんに実際の活動弁士さんを観に連れて行ってもらったんです。そのときに、なんで僕は知らなかったんだろう、って思ったんですよね。目の前で観ていてすごく当たり前のように感じるし、日本の伝統文化として知っていてもおかしくないはずなのに。多分この作品を観てくれる方は活動弁士について知らない人も多いと思うんですけど、どこか馴染みが良いなと感じてくれるんじゃないかなと思っています」

成田凌

――初めて知る職業を演じるというのはイメージするのが大変かと思いますが、役作りに関してはどのように工夫されましたか?

「今活動されている活動弁士の方にみっちり教えていただきました。ゼロの状態からスタートしたのですごく大変でしたが、練習していたらどんどん楽しくなってきて。自分なりのオリジナリティーが少しずつ出てきた頃には、僕の活弁を人に観てもらいたいなという感情も湧いてきましたね。喉をすごく使うので、漢方やハチミツでケアをしながら練習していました」

「竹中直人さんのアドリブシーンは、僕の戸惑いもぜひ見て欲しい(笑)」

成田凌

作品の中では永瀬正敏さん、高良健吾さん、森田甘路さんがそれぞれ活動弁士役を演じていらっしゃいましたが、どんな印象を持ちましたか? また、成田さんが当時活動弁士を目指すとしたらどんなスタイルになるか教えてください。

「合同練習で高良健吾さんたちとご一緒したときは、別物だな!って思いましたね。それぞれが役に合わせて、違う活動弁士さんに教わっていたんですよ。師匠のやることが正しいと思って教わるので、表情の出し方、体の動き、言い回しなど本質的なところがその師匠に似てくるんです。それがやっぱり顕著な違いとして出ていた気がしますね。僕が活動弁士を目指すとしたら、まさに染谷俊太郎みたいな感じだと思いますよ。笑いも欲しいし、誰かの真似をするってこともあるだろうし、色々なことを豊かに表現しているような、安定していない活弁士になっていると思います。全部やりたい!全部欲しい!ってなっている気がする」

成田凌

――個性豊かなキャストが勢ぞろいで、それぞれに笑いが溢れるシーンがたくさんありました。成田さんが印象に残っている撮影エピソードは?

「たくさんあるけど、竹中直人さんですかね。常に竹中さんの演技や温度感を感じ取れるようにお芝居をしていたんですが、やっぱりアドリブが多いんですよ。カットになっていない部分だとフィルム置き場に案内してくれるシーンとか。なかなか竹中さんがその部屋から出て行かなくて、僕とずっと目が合っているんです。どうしようかな、怖いなーとか思っていたら、なんだお前って言っていなくなったんですけど(笑)。笑いを堪えるのに必死でした」

(笑)。カットになっているシーンだとどんなものがあったんですか?

「竹中さん演じる青木富夫が、活動弁士の山岡秋聲(永瀬正敏)を起こすシーン。出番前に山岡さんが起きなくて、僕に代わりを務めさせてください!っていう結構真剣なところなんですけど、それを言う寸前に、“ぷっ。うわ、屁こきやがった!”って言ったんですよ(笑)。寝ているはずの永瀬さんの肩がずっと動いてるし、さすがに面白くて僕も笑っちゃいましたね」

「撮影を終えて思うのは、すごく幸せな時間だったということ」

成田凌

成田凌

――竹中さんのアドリブ経験も含め、『カツベン!』を通して感じたことは?

「撮影前は漠然とした緊張感やプレッシャーがありましたが、撮影に入ってからはただただ楽しくて、幸せでした。周防組のメンバーと色々な話をして1つの作品を作っていくというのはやっぱりいいですね。あと、『カツベン!』に出会ったことで、僕にとってのアドリブという概念が変わった気がします。竹中さんのアドリブもふざけているっていう印象が全く無くて、どれくらい脚本からはみ出したら面白くなるんだろうということを考えていることなんだというのを実感して。結果的にそれがこの作品に無くてはならないものになっているんです。心に余裕がないと出来ないことだと思うし、僕も自由にアドリブを入れられるような役者になりたいなと思いました」

「僕も初恋相手と仕事場で再会したことがあるんです」

成田凌

成田凌

――映画では笑いや活弁のほか、俊太郎の初恋の相手・梅子(黒島結菜)との恋愛模様も見どころの一つ。成田さんが小さい頃にした初恋の思い出はありますか?

「俊太郎が梅子と出会ったのは多分小学校低学年くらいですよね。僕もその頃の初恋は今でも覚えています。当時は大人びている女性に憧れを抱いていたので、その子もちょっと大人っぽかった。……そういえばその子が今ライターをやっていて、取材でたまたまお会いしたんですよ! お母さん同士は仲が良くて連絡を取っていたみたいなんですけれど僕は全然連絡を取っていなかったので、そういう仕事をしているんだって知ったときはなんか嬉しかったです」

――まさに再会ですね! ちなみに今回作品に関わった人で、今後また会いたい人は?

「みなさんとお会いしたいですけど、やっぱり周防さんかな。また一緒に作品が出来るように願っています」

成田凌(なりた・りょう)

成田凌

1993年11月22日生まれ。埼玉県出身。2013年より男性ファッション誌「MEN'S NON-NO」の専属モデルとして活動中。映画『キセキ -あの日のソビト』(’17)、ドラマでも話題を呼んだ『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』の3rd seasonと劇場版に出演するなど俳優としての幅も広げている。今後は映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』、『弥生、三月-君を愛した30年-』、『糸』、『窮鼠はチーズの夢を見る』などが2020年に公開予定

映画『カツベン!』

子供の頃、活動写真小屋で観た活動弁士に憧れていた染谷俊太郎(成田凌)。“心を揺さぶる活弁で観客を魅了したい”という夢を抱いていたが、今ではニセ弁士として泥棒一味の片棒を担いでいた。そんなインチキに嫌気がさして逃亡した俊太郎は、小さな町の映画館・靑木館に流れ着く。働くことが決まり期待で胸が膨らむが、そこには大酒呑みの酔っぱらい活動弁士・山岡秋聲(永瀬正敏)や、スター気取りの活動弁士・茂木貴之(高良健吾)など、個性的な曲者たちとのトラブルが待ち受けていた。俊太郎の夢、そして恋の運命はどうなる!? 12月13日(金)より全国公開中

出演/
成田凌 黒島結菜
永瀬正敏 高良健吾 音尾琢真
竹中直人 渡辺えり
井上真央 小日向文世 竹野内豊 ほか

撮影/瀬津貴裕(biswa.) 取材・文/高橋夏実