STEP04.【リップ】あえてアイシャドウブラシを使って、独特の柔らかさを出す
リップは白を混ぜたようなピンクベージュを。この色が持つ特別感をより高めるには、ブラシ塗りが最適。さらに、リップカラーと肌との境界線を丁寧に整えると端正なムードに仕上がります。ベージュメイクは色選びを間違えると血色が悪く見えてしまうことがあるので、各パーツの形や質感、絶妙な色選びで華やかさを演出しましょう。

【A】を【B】に取ったら、優しくトントンと色を置くように唇全体に広げていく。淡いトーンなので、輪郭より少し大きめに塗ってぷっくりとしたフォルムに。にじみやすい口角や唇の山のラインは丁寧に整えて。ブラシはリップ専用の平筆ではなく、アイシャドウなどをのせる際に使う、毛の密度が濃くて先端が丸みを帯びたタイプがおすすめ。ピグメントがブラシで潰されることなく唇にのるから、柔らかさやボリュームを演出できる。
トーンは同じでも質感を変えれば印象も変わります
ほわ〜んとした発色のマットリップから、ほのかなツヤ発色にするだけでも雰囲気が変わります。みずみずしいツヤを持つシャネルは、少しだけ血色感を高めたいときにも。
STEP05.【チーク】「感じられるか、られないか」くらいがちょうどいい
イメージはチークというよりフェイスパウダー。コーラルベージュやピンクベージュのパウダーチークで血色をふわんと薄〜く仕込みます。チークは入れた位置や使った色がわからないくらいのほんのり広げて。より透明感が欲しいときや肌のくすみが気になるときには淡いラベンダーのチークをプラスしてもよいでしょう。

\これくらいでOK/

フェイスパウダー用のブラシにパウダーチークを取ったら手の甲などで余分な粉を軽くはらう。頬の笑って高くなる位置、頬全体にごくごく淡くのせる。ブラシに残った分を額、鼻筋、あごになぞるようにオン。肌の広い範囲に血色のヴェールをかけると、ベージュシャドウで沈みがちな顔色に温もりがプラスされてイキイキとした表情に。ほうれい線や目の下のクマにチークをのせてしまうと、その部分が目立ってしまうので注意。
透明感が欲しいときは青みを含んだカラーに
ベージュメイクのチークはパウダータイプが定番。柔らかさが欲しいときにはコーラルベージュ、透明感を欲張りたいときには淡いローズやピンクベージュ、と欲しい効果によってトーンを選んでも◎。
撮影/魵澤和之(まきうらオフィス) ヘア/shuco(3rd) スタイリング/石関靖子 取材・文/中川知春
Edited by 大森 葉子
公開日:2022.06.22