1. 【毛穴撲滅委員会改め、毛穴道研究会】毛穴はやっつけるより、愛したほうがキレイになる

2020.05.02

【毛穴撲滅委員会改め、毛穴道研究会】毛穴はやっつけるより、愛したほうがキレイになる

【毛穴撲滅委員会改め、毛穴道研究会】毛穴はやっつけるより、愛したほうがキレイになる

皆さんの毛穴に関する真剣なお悩みを、美容のプロや皮膚科医の先生と一緒に解決していくプロジェクト「毛穴撲滅委員会」。昨秋、毛穴ケア実験のモニターになってくれる委員会メンバーを募ったところ、たくさんの方にご応募いただきました。その実験結果や毛穴取材でわかったこと、おすすめコスメなどを、この度『毛穴道』という1冊の本にまとめることになりました! 本ができていく過程と、知っておくべき毛穴情報を、委員長の松崎がこれからどんどんご紹介していきます。

黒ずみ、開き、詰まり、たるみなど、悩みがつきない毛穴。「毛穴」は、VOCEを訪れてくださる方たちの検索ワードNo.1でもあるのです。そんな毛穴をどうにかしようと、私たちは昨秋「毛穴撲滅委員会」を立ち上げました。

そのメンバーは……、毛穴研究の第一人者、青山ヒフ科クリニックの亀山孝一郎先生、スキンケアの取材歴20年以上の美容エディター大塚真里さん、女優やタレントの信頼も厚いヘア&メイクアップアーティストAYAさん。凄腕のプロたちが集結しました! 

まずは毛穴の知識を深めようと、大塚さんと亀山先生への取材を進めていくうちに、私たちはある重大なことに気づいてしまいました。

「あれ? 毛穴を“撲滅”したらマズイかも…」

皮膚科専門医 亀山孝一郎先生

皮膚科専門医 亀山孝一郎先生

医学博士。青山ヒフ科クリニック院長。1980年北里大学医学部卒業。大学病院や米国立保健衛生研究所で研鑽を積み、1999年に青山ヒフ科クリニックを開業。同年発表の「ニキビとは感染症ではなく、活性酸素病である」とする論文を始め、ニキビや毛穴、ビタミンCにまつわる論文多数。5月15日発売予定の書籍『毛穴道』(講談社)の監修を担当。

毛穴は、ただ私たちを守ろうとしているだけ

「そもそも、なぜ体の毛穴は目立たないのに、顔の毛穴ばかり開いたり詰まったりすると思いますか? 話は太古の昔、人間が狩りをして暮らしていた頃にさかのぼります。

体は毛皮などをまとっていても顔は外気にさらされ、冬は猛吹雪の中でも食糧を探しに行かなくてはならない。すると顔はカピカピに乾いてしまいます。そんな乾燥した肌を守るために、毛穴は大きく開いて皮脂を大量に分泌し、皮脂膜で肌を覆います。

夏は夏で、強い紫外線による肌の酸化を防ぐため、毛穴は皮脂を多く分泌します。つまり、顔の毛穴は私たちを守ろうとしてきた結果目立つようになった、というのが私の仮説です」(亀山先生)

ただ私たちを守ろうとしているだけ

毛穴は私たちへの嫌がらせでギラギラしたり、詰まったりしているわけじゃない。ただ私たちを守るためにがんばってきたのですね。

でも、現代では食糧を探して猛吹雪の中をさまよわなくてもいいし、空調だってあります。なのに、なぜ今も私たちの顔の毛穴は退化せず、がんばり続けてしまっているのでしょうか?

現代人にとっての仕事は、プチ猛吹雪みたいなものなのです。仕事でストレスを感じると交感神経が優位になり、皮膚の毛細血管に血液が行きにくくなります。すると、皮膚の栄養状態が悪くなり、肌のバリア機能も低下。それを補おうと、毛穴は皮脂を過剰に出すことになるのです」(亀山先生)

ということは、毛穴が皮脂をどんどん出さないで済む環境であれば、毛穴は自然に引き締まり、詰まることもないということですか?

「本来はそういうことになりますね。毛穴ががんばらなくて済む暮らし方のコツをご紹介しましょう」(亀山先生)

毛穴が勝手にきれいになる暮らし方とは?

毛穴が勝手にきれいになる暮らし方とは?

1.ストレスはためない

ストレスで皮脂が増えることは前述したとおりです。また、ストレスはコラーゲンやエラスチンなど肌を支える弾力繊維も減少させるため、たるみ毛穴も発生させます。たとえば、好きなことをしたり体を動かしたりして発散する。抱え込まずに周囲の人に相談してみるなど、ストレスを減らす工夫をしてみましょう。

2.睡眠時間は死守

人によってちょうどいい睡眠時間はさまざまですが、誰でも5時間を切るのは睡眠不足といえる状態です。睡眠時間が少ないと、成長ホルモンの分泌が不足して代謝が低下。ホルモンバランスも乱れて皮脂分泌が活発になり、毛穴が開いてしまうのです。さらに、十分に疲れが取れなかった状態が続いて体が危機感を覚えると、防衛反応で皮脂分泌が増加します。

3.タバコ厳禁

タバコ厳禁

タバコに含まれるニコチンが毛細血管を収縮させるため、肌に栄養が行き渡らなくなり、乾燥や、くすみ・たるみが進行します。また、ニコチンは体内のビタミンCを壊してしまうため、いくらビタミンCをとっても追いつかず、皮脂分泌や毛穴の開きを抑えるためのビタミンCが不足してしまいます。

4.NO! 紫外線

無防備に浴びる紫外線は、毛穴を開かせる大きな原因となります。紫外線は皮膚に炎症を与え、皮脂の酸化を促す作用もあります。酸化して過酸化脂質に変化した皮脂は毛穴を刺激し、炎症を悪化させて、すり鉢毛穴の原因に。また、ターンオーバーも乱すので、毛穴が詰まる原因にもなります。

さらに、紫外線の中でも波長が長いUV-Aは、コラーゲンやエラスチンなどの弾力繊維を変性させます。硬くなり量も減ってしまうので、肌が弾力を失い、たるみ毛穴が進行してしまうのです。365日、日焼け止めを塗ることが必要です。

5.食事は腹八分目

食事は腹八分目

満腹になるまで食べたり、高脂質や高糖質の食事をとると、細胞内にあるミトコンドリアから皮脂の合成を促す指令が出て、毛穴の開きや炎症につながります。また、脂質や糖質を分解するのにビタミンB群が使われ、体も肌もビタミン不足に陥ってしまいます。野菜やタンパク質多めの食事を適量とることで、肌にも体にもいい状態を作ることができるのです。

6.運動でストレス解消

運動をすると全身の血液が巡り、細胞の働きも活発になって、日々のストレスで縮こまった体が蘇ります。さらに運動をすると体内で、AMPKという酵素の分泌が増えます。代謝を挙げて皮脂分泌を抑制する働きがあり、美肌と若返りの切り札です。

(以上、書籍『毛穴道』より抜粋)

これを読むとわかるように、毛穴をきれいにすることは結局、自分を大切にすること、なんですよね。「毛穴撲滅委員会」を立ち上げたときは、「毛穴をやっつけるぞ~~!」と息巻いておりましたが、毛穴は撲滅するものではなく、愛すべきものだということが、さまざまな取材を進めるうちによくわかってきました。

なので、このプロジェクト名「毛穴撲滅委員会」は、「毛穴道研究会」に改名させていただきました!

上記の「毛穴を癒す暮らし」は、現代の生活ではなかなか実践するのが難しいところもありますよね。それを補うのが、毛穴にいいスキンケアであり、ビタミンの摂取であり、毛穴にやさしいメイクであり。

そんな毛穴への慈しみで、毛穴をきれいにすることを追求するのが「毛穴道」なのです。ぜひ皆さんもこれから一緒に始めてみませんか?

「毛穴道」に本気で入門したい人は、書籍をチェック!

『毛穴道 もう一生悩まない。』(講談社)

Amazonで購入

『毛穴道 もう一生悩まない。』(講談社)

■2020年5月15日(金)発売予定
■本体1300円(税別)
■Kindle版も配信予定!

書籍『毛穴道』取材・文/大塚真里 イラスト/本田佳世 構成/松崎育子


この記事のカテゴリー