1. 【漫画お試し読みつき】祝・重版出来! 漫画『だから私はメイクする』著者シバタヒカリさんインタビュー

2020.05.02

【漫画お試し読みつき】祝・重版出来! 漫画『だから私はメイクする』著者シバタヒカリさんインタビュー

【漫画お試し読みつき】祝・重版出来! 漫画『だから私はメイクする』著者シバタヒカリさんインタビュー

自分のために、自分がしたいメイクをする――。そんな女性たちのエピソードを綴った劇団雌猫さんのエッセイ『だから私はメイクする』がコミック化。手掛けたのは自身もメイクが大好きという漫画家のシバタヒカリさん。コミカライズの裏話からメイクまで、色々とお話を聞いてきました! ぜひ無料公開中の1話と合わせてお楽しみくださいね!


『だから私はメイクする』
原案:劇団雌猫 漫画:シバタヒカリ

だから私はメイクする

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一貫して描きたかったのはメイクに対するポジティブマインド

VOCE:漫画には、原作から厳選された6つのエピソードが入っています。自分のメイク道を極め続ける女性や、職場での“悪意のない採点”にうんざりしている女性のお話。さらに推しアイドルをきっかけにセルフネイルにハマったお話などなど……。そこにシバタさんのオリジナル設定が加わって、原作を読んでいる人もそうでない人も楽しめる1冊になっているように思います。描くうえで一番意識されたことは何でしょうか?

シバタヒカリさん(以下 シバタさん):原作は実在の女性たちのメイクエピソードを綴っているのですが、皆さんから感じるものすごくポジティブで強いマインドに、すごく元気をもらって。漫画はオムニバス形式をとりつつも、そのプラス感情の読後感は、6話通して貫きたいと思ったんです。それで原作にある「デパートの販売員だった女」というエピソードを元に、6話通して登場する伝説のBA・熊谷さんというキャラクターを作り上げました。

VOCE:その空気感はすごく伝わってきました。ああ、メイクって誰かのためにするんじゃなくて自分が楽しむためのものなんだなあって……。

シバタさん:そう言っていただけると嬉しいです。SNSにいただくリプライなどを見ていると、色んな方が漫画への感想に加えて、ご自身の「メイク道」を語ってくれているんですよ。「私はもともとはこうだったけど、メイクを始めて……」という具合に。どの方も本当に熱量がすごくて、読んでいて何度も目頭が熱くなりました。

VOCE:シバタさんの絵も、メイクがすごくリアルにオシャレに表現されていて、読者の心に響いたんだと思います。

シバタさん:ありがとうございます! 本編はモノトーンですからメイクのオンとオフを描き分けるのが難しかったんですけど、そこはまつ毛の線数やリップのトーンで差をつけて……。そういえば漫画を読んでくれた知り合いが連絡してきて、「読んだ次の日に『VOCE』を買ったよ」と言ってくれたんです! 読んだらメイクの知識を入れたくなる!と。

VOCE:本当ですか!? それは嬉しいエピソードですね。でもこの作品を読むとメイクをしたくなる、という気持ちは分かります。シバタさんもメイクがお好きと伺ったのですが……。

シバタさん:実は私自身、今回漫画を描く中で、自分の「メイク道」というものをあらためて振り返ってみました。私は二重まぶたをしているんですけど、昔から一重になりたくて仕方なかったんです。シュッとしたアジアンビューティーな目がとにかく好きで、どうにかならんものかと思っていたんですけど、二重はどうしたって一重にならない。だったら自分の二重を好きになれるようなメイクを探そう!と割り切ったら、もっとメイクが楽しくなりました。今は太いアイラインを入れたり、強めのアイメイクをするのが好きですね。そんなふうに自分のことを考える機会にもなったので、この連載ができて良かったなと思います。

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自分の信念を貫いているキャラクターを描くのが好き

VOCE:昨今は、たとえば『美容は自尊心の筋トレ』といった本が話題になるなど、人のためではない自分のための美容、という価値観がスタンダードになりつつある気がしています。そういったことは意識して描かれたんですか?

シバタさん:あまり女性の生き方を描こうという意識はなくて、物語としてハッピーになれる描き方をしよう、とだけ考えていました。ですがもともと原作がついていないオリジナル漫画でも、自分の信念をしっかり持って、それを貫くキャラクターを描こうとしてきたように思います。あざとくても、モテたくても、それがその人の信念ならカッコいいじゃん!と。ただ今作では、そういう主人公の隣に置くキャラクターについて悩んだりもしました。

VOCE:1話のメイク道を極める彼女は、まさに“信念貫きタイプ”でしたよね。その友人はオシャレに興味が薄いものの、主人公に壁を感じているようなキャラクターではないのが印象的でした。

シバタさん:実は最初に1話のネームを切ったとき、メイクで美しく変身した主人公に友人がジェラシーを抱く、というようなネームを切ったんです。でも読み返してみて、これでは友人側のしんどい気持ちに引っ張られてしまうな、と感じてやめました。それ以降も、誰かを上げるために“下げ”のキャラクターを作るのはやめよう、と気を付けましたね。誰も下げずに、読んだ人がハッピーになれる作品にしたかったんです。

VOCE:そんなシバタさんが描かれた漫画だから、多くの読者の胸に刺さったんでしょうね! では最後に、シバタさんが今後したいと思っているメイクを教えてください。

シバタさん:最近、“南国の鳥”みたいなメイクに憧れていて(笑)。実は原稿が上がるや否や、近所のパルコに直行して、鮮やかなブルーのアイシャドウを買いました! 手持ちの黄色やオレンジのアイシャドウと合わせて、グラデーションアイを作りたいと思って。漫画を描いてるうちに、「私も自分のメイクをしたい!」と気持ちが高まったんですよね!

VOCE:この作品は、自分が楽しむためのメイクをしたい!というエネルギーをくれますよね。原作には他にも素敵なエピソードがたくさんありましたから、是非続編を出していただけたら嬉しいです。今日は本当にありがとうございました!

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原案:劇団雌猫 漫画:シバタヒカリ

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取材・文/山本奈緒子

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