
VOCEのキャッチコピー「キレイになるって、面白い!」を朗らかに体現するりんたろー。さんのインタビュー後編。美容に取り組み始めた理由や、その楽しさについて語った前編に続き、後編では、美容への向き合い方を通して、見えてきたお笑い観や人生観をフィーチャー。それでは、ヒュイゴー!!!!
りんたろー。さんの他の記事もチェック▼
【EXITりんたろー。】美容に目覚めた理由。そして、変わったこと。
【プロフィール】
りんたろー。さん
1986年生まれ、静岡県出身。浜松大学卒業。2008年4月、東京NSCに14期生として入学。コンビの解散、ピン芸人を経験後。2017年末に兼近大樹とお笑いコンビ「EXIT」を結成。ネオ渋谷系チャラ男漫才と称するしゃべくり漫才のネタ作りとツッコミを担当。
【Twitter】@rinnxofficial
【Instagram】rinxbabygang
【note】https://note.com/rin_official
【YouTube】EXIT Charannel
【TikTok】@exit_official
いつでも自分を客観的に見ている
冷めた自分がいる
「自分に対する客観的な視点は常にあります。『こんないかついヤツがなんで美容にハマってんの?』っていうちぐはぐさも面白いかなと思って。たぶん、美容だけじゃなくすべてにおいて、好きなことにのめり込んで熱くなってる自分と、変に冷めてる自分がいるんだと思います」
お笑い第7世代における自身のポジションも、引いた場所から捉えている。相方の兼近さんを含め、第7世代の芸人はほぼ20代だが、りんたろー。さんは現在34歳だ。
「『34歳は第7世代じゃないだろ』『6・5世代が1人混ざってる』っていじってもらえて最高です。内心自分でも『第7世代じゃねえな』って思ってるんで、兼近のおかげで入れてもらっちゃってありがとう、みたいな感覚です。年齢は数字でしかないので、歳を取ることは全然気にしてないです。ただ、もうちょっと早く美容を始めて、30歳のときには今の状態になっていたかったなとは時々思います。美容はコンプレックスをポジティブに変換できますし、何より楽しいんで」
田中みな実さんや
加治ひとみさんを参考に
年を重ねることは受け入れつつも、見た目の加齢に抗わないわけではないという。
「若作りはずっとしていたいです。そこは抗います(笑)。ボトックスがそのわかりやすい例ですよね。田中みな実さんや加治ひとみさんのように、ご自身をきれいに磨いてらっしゃる方を見ると参考になりますし、『自分もきれいになっていいんだ』って勇気をもらえます」
これらの発言から、彼は「美容は女性のもの」「男のくせに美容なんて」という、それこそ古い価値観の呪縛から完全に解き放たれ、〈人〉として美容を楽しんでいることが伝わってくる。
「もともとは、見た目も考え方も男っぽいほうだと思います。体育会系出身だし、当時は男がメイクするなんて意味がわからなかったので。芸人としても古い価値観にとらわれている部分はいまだにあります。でも、兼近に出会ったことで考え方が変わって、『好きなことを好きなようにやったらいいんだな』と思うようになりました。この年齢で人から影響を受けたり考え方が変わったりする自分に、自分が一番驚いています」
次ページ
美容行為に性別は関係ない