
毎日の歯磨き、「なんとな〜く」で済ませていませんか? 肌や髪は念入りにケアするのに、口内のケアがしっかりできていないなんてもったいない! 最近の研究では、口の中の状態が健康や美に大きな影響を与えていることがわかってきています。100歳まで自分の歯でごはんを食べるためにも、この診断でデンタルリテラシーをチェックして。口内ケアに必要な情報や、取り入れるべきデンタルグッズがわかります!
目次
まずは診断してみましょう!
なんとなく磨いてる……ではダメ! 歯の状態で、寿命も変わる!?
教えてくれたのは…

歯学博士
照山裕子先生
歯学博士、厚生労働省歯科医師臨床研究指導医。頭頸部領域の腫瘍や外傷・先天性疾患により失われた組織を美しく回復させる「顎顔面補綴」を専門とし、大学病院で積んだ臨床経験をもとに、口元のアンチエイジングや予防医学の重要性を提唱している。近著に『歯科医が考案・毒出し歯みがき』(アスコム)がある。
今使っている歯ブラシ、あなたの歯に合っていないかも!?


照山裕子先生
患者さんに自宅で普段使っている歯ブラシを見せてもらうと、毛の軟らかさなど、ご自身に合っていないものを使っている人がかなり多いです。合わない歯ブラシで間違った歯の磨き方をしていると、クリニックでピカピカにケアをしても、わずか2日で元の口の状態に戻ってしまうと言われています。口内ケアで一番重要なことはセルフケア。自分に合ったアイテムを使い、効率的に磨いて口の中に汚れがたまらない状態をキープしてあげることが大事です。
毎日歯磨きしていても、方法が間違っていたら逆効果!

照山裕子先生
間違った歯の磨き方を続けていると、知覚過敏を引き起こしたり、歯を傷める原因になります。また、歯ぐきの変色やくすみなどが目立ってしまい、せっかくキレイにメイクしても映えなくなることも。それだけにとどまらず、口内環境が悪いと、病気の原因になったり、寿命が短くなることが、長年のデータの蓄積からわかっています。これは、悪い菌が血流に乗って体中に流れていき、さまざまな病気の原因になるからだと言われています。いつまでも健康でキレイでいたいなら、正しい歯磨きを身につけることがマストです。
【オフィシャルブログ】歯のプロフェッショナル 照山裕子オフィシャルブログ
必要なデンタルケアって? 「歯科健診の義務化」も気になる!
1.定期的に歯科健診を受ける
今、政府によって毎年の歯科健診を義務化することが検討されています。口内ケアに関する意識を向上させることで、健康寿命が伸び、医療費の削減につながるからです。
義務でなくても、最低でも半年に1度は歯科医院でデンタルチェックとクリーニングを受けるようにしましょう。歯並びが悪かったり、銀歯の詰め物があったりとセルフケアで補いきれない部分がある人は、なるべくなら3ヵ月に1度はクリニックを受診し、プロにケアしてもらうことが大事です。
2.正しい磨き方を知ることが大事
順番を決めて一筆書きの要領で磨いて
口内ケアで一番大事なのはセルフケアです。口の中をキレイな状態を保つためにも、正しい磨き方を知ることが大事。
歯を磨くときはブラシの毛先を歯に直角に当て、右上奥歯の表側からスタートして、時計回りに歯ブラシを動かし、一筆書きのイメージで磨くのが基本。順番を決めておかないと、自分のやりやすい順番で磨いてしまうので磨き残しができてしまうことがあるからです。特に利き手側の上の歯の内側は磨きづらいことを意識しましょう。ただ、歯並びや口の中の状態によって磨き方は変わってくるので、自分に合った磨き方を知りたい場合は、歯科医院でレクチャーを受けてください。
歯茎は毛先を斜め45度で当ててちょこちょこ磨き
歯ぐきをケアするときは、ブラシの毛先を斜め45度になるように歯ぐきに当て、マッサージするような感覚でちょこちょこ磨きをしてください。軟らかい毛のブラシを使っても痛みを感じる場合は、研磨剤が入っていないジェル状歯磨き粉をつけながら行うのがおすすめです。
3.「フロスをしない」はあり得ない!

歯を磨くときに絶対に使ってほしいのがフロスです。歯ブラシでは落としきれない汚れのほとんどが歯の隙間汚れ。その汚れを掻き出してくれるのがフロスです。使い方によっては歯の表面の汚れもフロスだけで落とすことができるので、せめて夜のケアの時だけでもフロスは使ってください。
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歯学博士がリアルに使うデンタルグッズ