卵子凍結のギモンを解決

【卵子凍結】ってなに?費用やリスクなど気になるギモンを徹底解説

公開日:2022.09.18

【卵子凍結】ってなに?費用やリスクなど気になるギモンを徹底解説

今は仕事に夢中で、パートナーもいないし出産なんて考えられない、でも将来は子どもが欲しい……。そんな女性の選択肢のひとつとして注目されている卵子凍結。気になる最新治療事情を専門家に聞いた!

【卵子凍結】ってなに?費用やリスクなど気になるギモンを徹底解説

今は仕事に夢中で、パートナーもいないし出産なんて考えられない、でも将来は子どもが欲しい……。そんな女性の選択肢のひとつとして注目されている卵子凍結。気になる最新治療事情を専門家に聞いた!

なぜ今、卵子凍結への関心が高まっているの?

お話を伺ったのは……
河合 蘭さん

出産ジャーナリスト

河合 蘭さん

出産、不妊治療、新生児医療を追い続ける出産専門のフリージャーナリスト。著書は『卵子老化の真実』(文藝春秋)ほか多数。

不妊治療への保険適用がひとつのきっかけに

最近、働く女性の間で注目度が高まっているという卵子凍結。なぜ、今? その理由とは?

「今年の4月から不妊治療が保険適用になり、対象年齢が治療開始時点で43歳未満と決定されました。それをきっかけに、将来的に妊娠を望む女性が『年齢を重ねる前に何かしなければ』という意識が高まり、選択肢のひとつとして卵子凍結に注目が集まっているようです」(河合さん)

でも、卵子凍結には保険が適用されない!?

関心は高まっていても、卵子凍結には保険適用外なのだとか!

「今回の保険適用はカップルで行う不妊治療が対象です。そのため、将来の妊娠を考えて女性が一人で決断する卵子凍結は保険適用外なので、費用がかなりかさみます。しかし、30代後半になると、20代に比べて妊娠しづらくなるのは事実です。卵子凍結は『将来子どもが欲しいけど今ではない』というときの選択肢のひとつ。いつかは子どもを産みたいという人が安心感を得るために、お守り代わりに選択するケースが増えているようです」(河合さん)

卵子凍結

そもそもどうやって凍結するの? 卵子凍結のしくみをCHECK!

お話を伺ったのは……
西岡 有可さん

不妊症看護認定看護師

西岡 有可さん

LINEで妊活をサポートするサービス「famione」の代表看護師、妊活コンシェルジュとして数多くの妊活相談を担当している。

卵子凍結は将来の妊娠のために女性が一人でできる医療行為

「卵子凍結は、今は仕事に集中したい、パートナーがいないなど、現在は妊娠するタイミングではないときに、将来の妊娠のために女性が一人で取り組める医療行為です。卵子は年齢とともに老化し、質が低下した卵子だと妊娠率は下がってきます。特に妊娠率は35歳を過ぎると急激に下がり始めるのですが、卵子を凍結すれば凍結した年齢当時の卵子の質をキープできるので、年齢を重ねても妊娠率を高めることが可能です。卵子凍結は採卵、凍結保存、解凍、パートナーの精子との体外受精、そして子宮に戻す、すべてのプロセスがうまくいって妊娠に至ります。その途中でダメージを受けることも多く、妊娠率が高いとはいえません」(西岡さん)

START!→採卵→凍結保存→解凍→体外受精→受精卵を子宮に戻す

◆採卵
排卵誘発剤を使用し卵子を複数排卵させる場合が多い。膣から針のついた経腟超音波装置の端子を挿入、卵胞に採卵針を刺し卵子を採取。1回に5~10個の採卵が一般的。

◆凍結保存
卵子1個につき1つのチューブを使い、−196度の超低温の液体窒素で凍結する。−196度ではほとんど化学変化が起こらないので、半永久的な保存が可能。

◆解凍
パートナーと体外受精をする前に、凍らせた卵子を解凍してから使用する。ただし凍結保存された卵子は解凍する際に、大きな温度差によってダメージを受けてしまう場合も。

◆体外受精
解凍した卵子とパートナーの精子を体外で受精させる。受精卵を妊娠しやすい時期に子宮に戻して着床を促す。

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