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【漫画】Twitterで大バズり!仕事帰りに猫を拾ったら、とんでもない事態に陥った男性の運命は!?

公開日:2023.01.24

なぜ昨今は、こんなにも猫が人気なのでしょう? それは猫の見た目がかわいいから? 性格がキュートだから? ではもしその見た目も性格も、飼い主が受け止めきれないほど奇妙だったら……? それでもアナタは猫をかわいがり続けることができるでしょうか。『猫を拾った話。』はそんな究極の問いかけのもと、人間の本質的な優しさと、生き物とつながることの意味を感じさせてくれる素敵な一作です。

なぜ昨今は、こんなにも猫が人気なのでしょう? それは猫の見た目がかわいいから? 性格がキュートだから? ではもしその見た目も性格も、飼い主が受け止めきれないほど奇妙だったら……? それでもアナタは猫をかわいがり続けることができるでしょうか。『猫を拾った話。』はそんな究極の問いかけのもと、人間の本質的な優しさと、生き物とつながることの意味を感じさせてくれる素敵な一作です。

「猫を拾った話。」 著:本多八十二/寺田亜太朗

猫だと思って連れ帰ったものが猫ではなかったら……?

ある日、雨に濡れて死にそうになっている子猫を拾ってきたサラリーマンのイガイ。しかし、つい仏心を出して連れ帰ってしまったその猫は、どこまでも大きくなっていき、そして目は一つ……。

自分が拾ってきた“ねこ”らしきものの存在に慄きつつも、同時にどうしようもない可愛さも感じ、生真面目に世話をするイガイ。時に同僚の佐藤さんに疑惑の目を向けられ……、時に自身も恐怖を感じ……。

いろいろあるけれども、イガイと“ねこ”のほっこり幸せな日は続いていくのでした。

それでもアナタは猫をかわいがることできますか?

ハッキリ言って、イガイの連れ帰った“ねこ”は不気味です。目は一つだし、何本もある舌でベロベロとご飯を食べているし、何より生態も不明。自分に危害を加えないのかも定かではありません。

それでもイガイは、決して“ねこ”をおろそかにはしません。急な飲み会が入れば、急いで家に戻り“ねこ”にご飯をあげてから参加。他にも毛を梳いてあげたり、爪を切ってあげようとしたり、“ねこ”が喜びそうなクッションを買ってあげたり……。

自分で言っているように、そもそもイガイは猫を拾うような人間ではありませんでした。それでも「今、俺が見捨てたらこの猫は死ぬんだ、それだけはどうしても嫌だ」、その一心だけで、“ねこ”を育てることになったのです。

決して聖人君子ではないイガイ。連れ帰ったことをちょっぴり後悔もするし、“ねこ”の不気味さも素直に気味悪がります。その様が逆に、本当の優しさを感じさせてくれて、読んでいてたまらなく心暖かくなるなるのです。

“かわいい”って何なのか?

……と同時にどうしようもなく感じてしまうのは、猫ブームとは何なのか?という一抹の疑問。今、巷には猫の写真が溢れ、猫カフェなるものも多数出現しています。でもなぜ“猫”なのか? そもそも“かわいい”とは何なのか? この作品は、イガイと“ねこ”との温かい関係性で私たちを癒やしながらも、同時に動物を可愛がることの本質を問うてきている気がしてならないのです。

まだまだ戸惑いと、そして課題も多そうなイガイと“ねこ”との暮らし。今後、2人(?)の関係はどう発展していくのか。そして周囲の人たちは、“かわいい”を超越した“ねこ”の存在をどう受け止めていくのか。

癒やされながら、そしてちょっぴり自分を戒めながら、見守り続けていきたいと思います。

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取材・文/山本奈緒子

Edited by VOCE編集部

公開日:2023.01.24