
“暮らしの時間を大切にする”という世の中のトレンドを追い風に、昨今、空前の“お香ブーム”が到来! オン&オフの切り替えや、心地よい空間づくりにお香を活用する人が急増中! もちろん、今から“お香始め”をしても遅くない! 形状や香調、焚くタイミングなど、初心者でも気軽にお香を楽しむ基本テクニックを紹介します!
目次
教えてくれたのは…

日本香堂
西森ゆずなさん
お香が好きであることをきっかけに入社し、現在はサイト運営やSNSを担当する部署に所属。日本香堂の伝統ある調香技術に誇りを持ち、香りの可能性を伝えるべく日々邁進中。
コロナ禍で“お香熱”が高まってる!? その理由とは?

これまでは“おもてなし”として来客前などにお香を焚く人が多かったのですが、おうち時間の増加により、自分のためにお香を焚く人が増えたように思います。あとは、在宅ワークだとだらだら仕事をしてしまうということで、オンとオフの切り替えに使われることも多いようです。
そもそも、お香とお線香ってどう違うの?
お香にはさまざまな形状がありますが、“お線香”は“線”の形になっているお香全般を指します。一般的にお線香は仏事に使用されるもの、お香は嗜好品と分けてはいますが、とくに明確な分類条件があるわけではないんです。故人が好きだった香りを仏前で焚くこともありますし、自由に取り入れていただければ。
形状の違いとそれぞれの持続時間は?

〈スティック型〉
もっとも一般的なのがスティックタイプで、長さによって燃焼時間が変わります。ちょっと香らせたいときは折って焚くなど、ある程度なら時間を調節できるのも便利です。最初から最後まで香りが均等に広がるので、リラックスタイムなどにおすすめ。
〈コーン型〉
下にいくほど燃える面積が広くなって香りが強くなるという特徴があるので、来客前など短時間で香らせたいときにピッタリ。
〈渦巻型〉
渦を巻いているため燃焼時間が長いんです。広い部屋や、空気の流れがいい場所で使うなら、このタイプを焚くといいですよ。
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お香を焚く際の注意点は?