1. 清川あさみ×郷ひろみ

2015.05.22

清川あさみ×郷ひろみ

アーティスト・清川あさみが男性をモデルに刺繍を施す「男糸」シリーズ。第20回となるVOCE 7月号(5月23日発売)は、郷ひろみさんとコラボレーション。 今回で清川さんが郷さんのために設定したテーマは、ローマ神話のワインの神様・バッカス。

清川あさみ×郷ひろみ

1.郷ひろみ自身による本質キーワード解説

今回はたくさんのイメージが浮かんできて、いつもより本質キーワードが多くなったという清川さん。キーワードは【鋭い】【自己主張】【勇気】【進歩的】【有能】【多才】【行動的】。それを受けて郷さんは、「僕は動くときは動くのですが、興味がないと、実はまったく動かないタイプなんですよ(笑)。僕の中に嗅覚というものがあって、それを信じていますね。その部分では【鋭い】かもしれないですね。こう、と思ったら速攻ですし……」と言う。さらに、

「清川さんとのコラボレーションに対しての僕のスタンスは、自分自身がまな板の鯉になることなんだと思うんです。それって一見、自己主張がないように見えますけど、僕は自己主張のない人は、逆にその遡上には乗らない気がしますね。覚悟を決めてお任せするというのは、それなりに【自己主張】がなければできないと思っています。それは【勇気】や【行動的】にも繋がる気がしますね。僕は常に変化をしたいと思っていますが、それにも勇気は必要ですし。さらにそこには【進歩的】な気持ちがないとダメだと思っています」と郷さん。

“郷さんのキーワードは、すべてがひとつのつながりになっているかもしれないですね”と清川さん。

「でも【有能】と【多才】は自分ではわからないなぁ(苦笑)」という郷さん。

“それは間違いないと思います”と清川さんはキッパリ。“郷さんのオーラとスターの存在感はすごい。バッカスは、人々に楽しみを与える神様なんですよ。郷さんにぴったりです”とさらに付け加えた。

2.『郷ひろみ教科書を作りたい!』と清川あさみは語る!?

2015年は、5月20日に100枚目のシングル「100の願い」発売、さらに5月27日からスタートする全国50ヵ所ツアー、ファンクラブのイベント、年末恒例のディナーショウなど、活動的な1年になりそうな郷さん。

「僕はこれでいい、と思う瞬間がないんです。年齢に関係なく前に進んでいきたいし、今あるものは壊して行きたいと思っています。僕の身上は、たった3つしかないんですよ。思考・行動・継続。ものを考えることは大切です。でもそれよりも素晴らしいのは、それに向けて行動すること。さらに継続していくのは、もっと大事なことなんです。もうこの3つしかない。まもなく芸能生活45周年ですが、ずっと思考・行動・継続の日々だったと思っています」と郷さん。自身のキャリアについては

「キャリアっていうのは、長くやればついてくるものだけど、時として邪魔になることがありますね。僕はこれだけの実績があるから、ってキャリアにすがった時がダメなんです。キャリアって、インテリジェンスのように緩やかな河の流れのように存在するべきだと思うんです。けして人にひけらかすものではない。

 小さいお子さんなんて、郷ひろみのキャリアなんて知らないでしょ? 若い人たちだって、昔の僕を知らないと思いますし……今の郷ひろみって何ができるの?っていうそこしかないです。だから僕の中だけに、自信やテクニックや経験が流れていて、外に出すときは、僕にはこれができますよ、というスタンスでいたいと思っています」

“郷さんの言葉は、すべてが深いですね。今、ここで郷さんの言っている事が、日本中に届くといいな、って思いますね。このインタビューを私たちだけが聞いているなんて、もったいない! そうだ! 郷さんの名言集を作ろう! 郷ひろみ教科書!”と盛り上がる清川さん。

さらに話は“郷さんは、いつでもどこでも郷ひろみなのか?”という疑問に及び……。

「僕は、人に見られているほうがラクなんですよ(笑)。15歳でデビューしてますから、慣れもあるかもしれませんが……むしろ見られてないときのほうが、自分を律しないといけない、と思っていますね。僕は無宗教ですが、誰かが見ていなくても、神様が見ている、ご先祖様が見ているという感覚が常にあるんです。だからこの程度でいいや、なんていう気持ちにはならないですね。人に見られてないときこそキチンとしなければ、って思います」と郷さん。

清川さんは“すごい! これは郷さんじゃなくちゃ言えない言葉ですね”と一言。

3.2015年、郷ひろみによって“還暦”に変わる言葉が発明される!?

今年は年男で60歳を迎える郷さん。清川さんは“60歳とか信じられない。還暦って一体、何? という感覚じゃないですか?(笑)”と発言。郷さんも

「自分では、そうなっちゃったんだな、という感覚ですね(笑)。でも還暦に変わる言葉をちょっと探したいな、って思ったりもしますね(笑)。

実はここ2年くらい禁酒しているんです。1滴も飲んでないんですよ。僕は、60代になっても一生懸命歌っていきたいと思っていて……。そう思ったときに、つまらないことかも知れませんが、何かを差し出さないと僕の希望は叶えられない、と思ったんですね。それで大好きだったお酒を、神様に差し出したんですよ。まだ未定ですけど、65歳か、70歳くらいまでは禁酒を続けようかな、って思っていますね。ワインセラーを持っているくらいワインも大好きだったけど……。でも今でもワインは買ってます(笑)。置いて増やしているだけなんですが、いつか禁酒を解禁して自分で飲んでもいいですし、友人や知人に振舞うのもいいですよね」とストイックな郷さん。

60代に向けてどんな活動をしていきたいと考えているのだろうか?

「歌の世界ひとつとっても、僕が歌っていないジャンルっていうのは、たくさんあるんです。みなさん、郷ひろみと言ったら「2億4000万の瞳」や「GOLDFINGER'99」を思い浮かべる方が多いと思うのですが、年代によってはバラードの郷ひろみをイメージする人もいると思うんです。100枚目のシングルは、これからの僕の方向性を予感させる歌にしたいな、と思っています。5月からスタートするコンサートツアーでも、もちろん披露するつもりです。60歳100枚の節目。そして101枚目のシングル、その先の60代のスタートに繋がる歌になると思います。2015年は大切に、そして大胆に行きたいですね」という郷さんに清川さんは“郷さんは、大胆が似合いますね”と一言。

「それは腹の括り方です(笑)。今日、この服派手かな? 大丈夫かな?って躊躇したらダメなんです。派手だよね……、って言われてしまう(笑)。でも躊躇がないと派手でいいね、になるんです。いいね、がつく(笑)。躊躇って人に見えると思っているので、心の底から大胆に行きたいですね」

最後に清川さんとの初対面の印象を尋ねると

「事前に作品を拝見していたのですが、こんなに若くて美しい方とは思っていなくて(笑)。チャーミングですし、内面がしっかりあるんだな、と思いました。作品にオリジナリティがありますよね。あと清川さんは僕と一緒で、変化というものを恐れない人なんじゃないかな」と郷さん。清川さんは郷さんのコメントに照れることしきりで、コラボレーションは終了!

清川あさみ
アートディレクション、衣装、広告、美術作品まで幅広く活躍するアーティスト。『シートン動物記』をテーマにした絵本『狼王ロボ』が発売中。7月には福井県・金津創作の森美術館で個展を開催。

郷ひろみ
●ごうひろみ 1955年10月18日福岡県生まれ。デビューは16歳。歌手、俳優など幅広い活動を続ける。「2億4000万の瞳」「GOLDFINGER'99」などヒット曲も多数。デビュー通算100枚目のシングル「100の願い」を発売中。

『Hiromi Go Concert Tour 2015 THE GOLD』
100枚目のシングル「100の願い」をひっさげてコンサートツアーがスタート。10月18日のツアーファイナル(東京国際フォーラム)は60歳の誕生日に! 詳細はHPより。
http://www.hiromi-go.net/

Image title

VOCE7月号
5月23日発売

男糸 danshi Vol.20
郷ひろみさん編

完成した作品は、ぜひVOCE本誌でチェックして!

VOCE7月号 目次の立ち読みはコチラから!>>

photograph:Yoshitaka Okubo
Hair&make-up:KUBOKI(THREE PEACE)
styling:JOE(D-CORD)
text:Yoriko Amano