連載 齋藤薫の美容自身stage2

でも浪費はやっぱり美人の近道~人よりキレイになりたいなら、どんどん使うがよろしい~

公開日:2015.04.23

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

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女の人生そのものに、それほど大きな浮き沈みはない。ただ、女は男(恋人または夫)の浮き沈みに大きく左右されやすい。あのバブルに踊り、バブルに泣いたのは、ほとんどが男の人で、でもその人数分、いや実際にはその2倍か3倍の数の女性が、急に裕福になったり、急に貧乏になったりしたのに違いない。

天国と地獄を短期間に、しかも20代30代の女盛りに体験したら、女はどうなるのか?バブルの浮沈を参考にシミュレートしてみた。

A子はその時、アラブの王様みたいに金持ちになった彼に、月100万以上のお洋服を買ってもらっていた。もちろんエステには週に2回、何かと言っては美容室に出かける毎日。それでキレイにならなきゃウソで、A子は加速的に輝きを増していく。人間“値札”を見ずに買いものをするようになると、顔に何かのサインのような光が灯るようになり、お店の人にはそれがハッキリ見えるのだという。この光は、やはり一種のオーラで、自分がキレイになるための“買いもの”には、想像を絶するエネルギーがあって、これが女を輝かせるらしいのだ。まあ、ここまではいい。

でもバブルが頂点をきわめる頃、A子はすっかり浪費の鬼となり、“値札”を見ないどころか“この店でいっちばん高いのをちょーだい”みたいなノリで買いものをするようになっていた。キレイになるためより、お金を使うために使う、だから高いものじゃないと満足できない。こうなると女の体からは、キレイよりも“お金持ちの印”ばかりが放出されるようになる。美しいからでなく、金持ちそうだから人目を惹く。好ましくない迫力だ。

さあ、ここでバブル崩壊。金目の服は残ったが、光は消える。女を輝かせるのは“買いもの”で、クローゼットの中の服の山ではないし、“お金”そのものでもないからだ。つまりA子の失敗は、“買いもの”の威力に気づかず、ただの“金づかい”にススんでしまったこと。その前に気づけば、バブル崩壊後も、お金がないなりの買いもので、光をキープできたかもしれないのに。“若き大富豪”の妻となって、全身クマなくブランドで固めていたマリアンがついに離婚をした。夫がバブル崩壊で600億の借金を抱えたのが原因であると、誰でも思いたがる。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないが、あの人の輝くような美しさが、これからどうなっていくのかはとても気になる。もしも、今以上に美しく素敵な女性になっていったら、キレイとお金はまったく無関係で、女を輝かすのは“キレイの浪費体験”とセンスと明るさ……それだけなのが確信できる。浪費はキレイの近道。でもそこで何も学ばないと、浪費はただの無駄になる。

キレイの買いものエネルギーがいかにスゴイかのノンフィクション

大金持ちで大々オシャレのお嬢さま。キレイのお買いものだけが生きがいだったころは、光り輝いていたわけだけど、買いもの好きが高じて、大百貨店のオーナー家に嫁いだとたんその光が失せたという話が実際にあったのだとか。お買いものはやっぱりお金を出してこそお買いもの。

Edited by 齋藤 薫

公開日:2015.04.23

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