1. 誰も言わなかった結婚と美容の、深い関係

斎藤薫の美容自身2

2015.04.23

誰も言わなかった結婚と美容の、深い関係

人気連載「齋藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

誰も言わなかった結婚と美容の、深い関係

生涯最良の日は、そりゃあ生涯一美しい日でありたい。でも、それってあまりにも古風なネガティブ発想。
大昔から脈々と続く、結婚と美容の抜きさしならない関係を、もうそろそろ切り離すべきなのだ。
でないと女の美しさは、結婚同様、幻想に終わる。

「あの子、結婚したのにちっともキレイにならないで終わっちゃって。もったいないよねー」という、こわい噂話を聞いたことがある。女は、結婚が決まると急にキレイにならなければいけないし、結婚式当日にそのピークをもってこないと、何を言われるかわからない。「幸せじゃないのよ。きっと!!」みたいな憶測も生みかねない。大体がウエディングプランの中にエステ何回コースが入っていたりするのだから、逃れようもないわけで、結婚に一世一代のキレイをきっちり合わせるのは日本の常識なのかもしれない。

もちろん花嫁は汚いよりキレイなほうがいいに決まってる。でも、1年後くらいに「あれがあの時の花嫁さんかい!?」と親戚のおばあさんが叫んでしまうほど、日常との落差が激しいのはどんなものだろう。確かに昔、結婚の当日に初めて相手の顔を見るような時代、生娘のまま妻になり、あとはひたすら地味に家を守るだけの女にとって、結婚式の白塗りはそれこそ一世一代だったろう。でも今どき、その日だけダントツにキレイであることに何の意味があるのか。私は思う。お式に人を驚かすほどキレイになれるなら、なぜ他のすべての日に、そのレベルを保てないの?と。

アイラインとかマスカラを頑なに塗らない友だちがいて、「なんで?」と聞いたら、「それは最後の切り札だから今はガマンしてるの」という。「最後っていつ?」って聞いたら、これが結婚式。半年後に彼女は結婚を控えていた。「少しはみんなをビックリさせたいもんね」この気持ち、私にはまったく理解できない。「あの人あんなにキレイだったっけ」と噂されて、一体何の得があるのだろう。

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