1. "聞き上手"な女のヒミツ

斎藤薫の美容自身2

2015.04.23

"聞き上手"な女のヒミツ

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

話し上手”より“聞き上手”になろうと言われる。“聞き上手”になることが人に好かれる決め手とも言われる。でも聞き上手って難しい、いや、聞き上手は辛いのだ。

あなたも感じたことがあるかもしれない。話すよりも聞くほうが、ずっと体力を使うし、疲れるってこと。会話中に具合が悪くなったり倒れちゃったりするのは、いっぱい話している人より、ひたすら聞いている人であるらしい。これも、話す行為は自分を解放する“リラクゼーション”や“リフレッシュ”につながるが、聞く行為は逆に緊張状態に自分を追い込み、それが激しいストレスになるからなのだ。確かに、相手の話を聞かなきゃ、集中しなきゃというプレッシャーは、体にくる。頭がボーッとしたり、目が痛くなってきたりする。そこにはたぶん“話を一生懸命聞いていますよ”と相手にアピールしなきゃいけない辛さも含まれているからだろう。

だいたいが、聞き手の基本である“相づちを打つ”のって、けっこうな手間だ。いつも「そうね」「そうね」ばかりじゃ、芸がないから「えー、そうなんだ」「わー、そうなの」とか微妙に表現を変え、たまに「それで、それで?」なんて相手の話を促しありする。そういうのを一時間もやってりゃ、疲れて当然。相手を嫌いじゃなくても、会話するたび2キロくらいずつやせていく気にさせられると、だんだん腹がたってくる。とは言え、相手の話を聞いてあげる達成感は、何か“人助け”した時の感じに似てるから、疲れるのを承知で、また聞き役にまわる。そして、聞き上手を張るのも楽じゃないわって思ってる……。こういう人って案外多いのじゃないか?

でも、本当の聞き上手は疲れない。いや、いちいち疲れてたら、やってられない。聞くことを楽しめてこその“聞き上手”であるからだ。