連載 齋藤薫の美容自身stage2

成功する女は、何が違うのか?

公開日:2015.04.23

人気連載「齋藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

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女の成功は、99%の頑張りと、1%の”ひらめき”より成る

30代で“成功”した女性経営者を、何人か知っている。そもそも今、30代の女性起業家で、会社をどんどん大きくしている“成功者”は、意外なほど多い。まだ30代なのに? 女性なのに?と驚く時代では、もうないのである。

もちろん、20代もいないわけじゃないが、“起業家”として成功……となると、20代ではどうしてもうさん臭さが出てしまう。女の人生のバイオリズムから言っても、女は30代が立ちどき。“成功者”にはやはり30代が似合ってる。

しかしながら、30代の成功者たちも、20代からどこか違っていた。20代で4つぐらいの仕事を転転とした人、IT関係の会社で、20代前半にして営業成績トップになり、営業部長にまでなってしまう人、20代にしては異常に顔が広く、何となく“有名人”になっていた人。失業した時、工事現場で働いたり、トラックの運転手までやった人……。“成功者”の20代は、良くも悪くも周囲の女性とは違っていて、ある意味“オヤジ臭いOL”だった人が多いのである。

そして、この人たちに共通するのは、“成功しよう”とか“一発当ててやろう”という気はあまりなく、趣味が高じてしまったり、今この世にないものがどうしても欲しくなったり、人がやらないことをやりたいと思っただけだったりと、あくまでもオリジナル。自分の世界を確立させようと思ったら、それが結果として“成功”につながってしまったというのである。

男の成功は、“成功したい”という欲望が先に来る。でも女の成功は、何が欲しい、何がやりたいという、物事や物質への欲望が先に来る。だからどの人の事業も特殊、今までにない仕事のことが多いのだ。レールが敷かれていないところへ、自分の手でレールを敷く、言ってみればこれもベンチャー。“女手ひとつ”ではとても大変なことだが、逆を言えば、30代の成功はそういうスキ間を狙う以外ないのかも。

成功する女はどこが違うか?ひとつの結論を言えば、“人と違う”ところが違う。日本女性が走りがちな、“人と一緒”“横ならび”に、成功はないということになる。誰かがこうしてるから、自分もこうしなきゃ、と思う人に成功者はいないのである。

しかし、30代の成功者の多くは一見とてもフツーである。見るからに世間から浮いているような特殊なムードを持った女性ではない。つまり人が着ないような服を着てみたり、人が言わないような言葉を発したりするような不思議なタイプではない。むしろ際立ってナチュラルな常識的な人。たぶん彼女たちは“人と違うこと”自体を好むのではなくもっと純粋に、頭の中にオリジナルがあるのだ。ひらめきや発見や気づきのある人たちなのである。逆を言えば、とても常識的で、世の中がよく見えてる上で“ひらめく”から、それが人の心をとらえ、拍手を浴びる人なのだ。社員に言わせれば“意外なほど優しい人”“気配りのある人”・・・・・・、私たちが描いている“女社長”のイメージとはだいぶ違う。人間が若くしてできあがっていることはたぶん大前提なのだろう。しかし社員がもっと強く言うのは、“異常にエネルギッシュ”ということ。やっぱり来た。やっぱりそうなのだ。涼しい顔してのんびり自分のペースで仕事をして成功した人は一人もいない。天才でもない限り、無理。いや「天才は99%の汗と、1%の霊感より成る」というエジソンの言葉があるように、天才こそ努力の人。運で宝くじは当たっても、運で成功することはないのである。

ここまで来て、ひょっとするとフーッとため息をついてる人がいるかもしれない。そんなに頑張らなくちゃいけないの?と。でも待って。成功者の多くが、じつはこう言っている。「自分がこんなに頑張れる人間だったなんて、今まで知らなかった」と。学生時代に頑張って勉強したことはあまりない。挫折のほうが多かった。自分はどちらかというとダメな人間だと思ってた。だから、今の自分が信じられない……と。じゃあ、いつから頑張りはじめたのか? ある人は“ほぼ社会人になった瞬間”と言い、ある人は“自分に合うなと思った仕事についた時”と言った。その時まるで、人が変わったように頑張りはじめちゃって、自分でも驚いたという人がほとんどなのだ。“勉強体質”ではなく、明らかに“仕事体質”で、仕事が目の前にあると、スイッチが入ったように、“異常にエネルギッシュ”になれたというのである。ひとりはこの状況を、ある日突然“花粉症”になっちゃうみたいなカンジ……と言った。

であるならば、そういう異常な頑張りができる“成功因子”は、誰でももっているということ。それがある瞬間、目覚める人と生涯目覚めない人がいるだけなのだ。そして、そうやって異常に頑張れるようになった自分に快感や喜びを感じられる人、それが成功する女の決定的な条件なのである。で、結論。女の成功は“99%の頑張りと、1%のひらめき”から生まれる。

成功する女にオーラが宿ってしまう決定的な理由

成功した女は、確かにモノの道理として、金持ちである。そして、立場上、あんまりみすぼらしい格好で人と会うのもナンだから、それなりに“モノがよさそうな服”を着ていることが多い。でも、それだけが理由ではなさそうなオーラみたいなものが、ボンボン出ている。そのオーラの正体って、一体何なのだろう?

人の美しさの種類に、“生命感”というのがある。それを仮にメイクで作るとすれば、肌にツヤを出したり、チークで頬に“血の気”を加えたり、要は血のめぐりが良く、衰え知らず疲れ知らずの、真に健康な状態を再現するメイクに他ならないが、成功した女には、たとえシワがあっても睡眠不足でくすんでいてもそれと同じような生命感が見える。なぜそう見えるのかと言えば、たぶん細胞分裂が人より活発だからなのである。ストレスも肉体的な疲労度も人より多いが、それをのりこえて尚、人よりエネルギッシュでいられるのは、細胞が24時間激しく動いているから。頑張れること、また頑張っていることが快感で、そういう自分が好きな人って、結局細胞活性が良く、だから生命感が体のまわりに漂うのである。成功が先か、細胞活性が先か、それは不明だが、どちらにせよ、成功→細胞活性→成功→細胞活性という循環が人を大きく成功させるのは間違いない。成功は美容的に言うと、細胞の勝利なのである。疲れていても、社長に見える、それが女社長の不思議。

Edited by 齋藤 薫

公開日:2015.04.23

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