連載 齋藤薫の美容自身stage2

変わりたいあなたへ!!確信の大変身術

公開日:2015.04.23

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

昔、中学高校と、まったくパッとしなかったのに、高3の夏くらいから急に勉強しはじめて、引っくり返っても無理と思われた東大に現役合格した生徒がいた。いや、東大にはそういう奇跡の滑りこみ合格をするタイプが少なくないらしい。もともとそれだけの潜在能力があったのか、それとも入試はやっぱりテクニックなのか、いや、たぶん人間はイザとなれば、別人に生まれ変わることが可能だからなのである。そして同じように、ごく稀に、生まれ変わったようにキレイになる人がいる。整形でもしたの?と噂されるほど。でも、整形なんかしなくったって1週間くらいで“見違えること”も、人間には可能なのだ。

たとえば20代より30代の今の方が肌ははるかに若くキレイになったというある女性は、肌にシワだのくすみだのたるみなどが、なぜか一斉に現れた33歳、“あー自分はもう終わり”と落ちこんでいる時、夫に浮気され、それをとがめたら逆ギレされ、「おまえは醜い」と言われた。この言葉で頭に血がのぼって一念発起、もっている化粧品をすべて使って、ガムシャラにお手入れして、ああでもないこうでもないと何時間もかけてメイクして・・・・・・その過程の中に“私って何てキレイなの?”と自分で自分にビックリしてしまう瞬間があったという。そうか、こうすると自分はこんなにキレイになれるんだ!!というツボを発見したことで、この人は見違えた。何年も試していないアイラインとマスカラを塗ったら顔だちがビックリするほどキレイに見えた。使わず嫌いのアイテムを使わせ、知らなかったキレイを発見するためには、こういう過激なきっかけも必要だということ。

また一方、自分の肌がキタナイのは生まれつきと諦めていた女性が、明らかな美肌に変身したきっかけは、ある女優をナマで見たことだと言う。その肌はアッと声をあげそうになるほどキレイ。透き通るように白くて、陶器のようになめらか。それを間近で、肉眼で見た時、自分の中でひらめきのようなものが生まれた。そうか、肌がキレイっていうのは、こういうことを言うのか!?

それは、言うなれば美容の盲点。“透き通るような白肌”とか“陶器のようになめらか”みたいな言葉は雑誌で山ほど目にするけど、それは想像の域を出ないイメージ上の美しさ。だからそんなの私には無理と平気で諦めてしまいがち。しかし、それをナマで近くで見た時、不思議なことに女は何かわかってしまうのだ。まさに“百聞は一見に如かず”。実際の見本を得ると、それを頭にたたきこんであの肌を目指せばいいのね、とお手入れがとたんに積極的になり、また確信に満ちたものになって、生まれつきの“悪肌”がたちまち“美肌”になる、そういうことが起こりうる。ちなみにこの人は、マッサージとかパックとかイオン導入とか、今までバカにしていたスペシャルケアをとことんやっただけ。結局のところ、見違える人は今までの自分を大なり小なり否定した。今までの自分を脱ぎ去り、火事場のバカ力みたいなすごいエネルギーを発した結果、たまたま見知らぬ自分を発見したわけで、そこには非日常的なパワーを湧き出させるくらいの強い衝撃が不可欠だってことがわかる。

何となく変わりたい、何となく今の自分じゃイヤ・・・・・・とぼんやり思っていても、たぶん無理。何らかのショックを自らに与えないとやっぱりダメなのだ。“なりたい自分になる”という大命題において、世間はよく“まず自分を好きになりなさい”なんてことを提案するが、そういうところから始めてしまうと、どうも歯切れが悪い。別に“自分を大嫌いになる”わけじゃなく、今までの自分はホントの自分じゃなかったんじゃないか?そう思いこむくらいはしてみてほしいのだ。

人は変わろうと思うと恐ろしく変われる。人間は心の向きひとつで、肌はもちろん顔だちまで変わって見える。それだけは確か。でもそのためには、そうとうの瞬発力が必要。“一念発起”とか“発奮”の言葉にあるように、自分の体から発する力を信じて、それを吐き出すこと。やってみてほしい。なりたい自分に変わるために。そして、彼が浮気したり、失恋したり、ブスと言われたり・・・・・・そんな不幸も、こういう大変身のきっかけのためにあると考えてみてはどうだろう。

変わるための5ヶ条

自意識過剰になること

変わろうとするエネルギーを全開にし、変身をつつがなく成功させ、変わってからの自分をより良くキープするのが、過剰ぎみの自意識。そもそもキレイになっていく人は全員が自意識過剰。他人にどう思われているか、どう映っているかを考えなければ、キレイなんて意味がない。自然に目立たない冴えない存在になっていくか、あるいは一足飛びにふてぶてしいオバさんになっていくか、人間はふたつにひとつ。ともかく自意識は過剰であれ。

ともかく人を真似ること

人の改造も、すべては真似から始まる。漠然と変わりたいと思いつづけるより、具体的な目標をもつ方が早いのは確か。だが、芸能人をTVで見て真似るよりは、肉眼で直接見られる人を目標にした方がもっと早い。街で見かけた美人でもいい。隣の会社のステキな人でもいい。ナマで見た時のその衝撃は何より何より大事。たまたま見かけた服のコーディネイトに衝撃を受けて、そっくり真似た日から、がぜんステキになった人を私は知っている。

劣等感をもつこと

自分はそこそこイケているという、根拠なき自信で、せっかくの魅力を眠らせてしまっている人は、とんでもなく多い。ほとんどの人はせいぜいが60%くらいしか自分の魅力を形にしていない。それを100%全開にする瞬発力の源が、誰か特定の相手に感じる劣等感だったり、激しい嫉妬だったり、ライバル意識だったり。これらはあんまり良い感情とは言えないからこそ、心の中でメラメラ育てるんじゃなく、自分の外見に生かし切るべき。

まず面倒がらないこと

部屋が片づかないのも、要は面倒だから・・・・・・。電車の中で化粧しちゃうのも、家で化粧してくるのが面倒だから。電車の中はヒマだから・・・・・・という時代。しかしキレイになることの最大の敵は“面倒がること”。キレイになることを面倒がらない人だけがキレイになれると言い切ってもいいくらい。とりわけ変わりたい人は、面倒がってはいけない。変わる時は短期間に集中的に変わってしまわないといけない。ちょっとでも面倒がったら失敗なのだ。

いっそ引っ越すこと

自分をもっと根こそぎ作り変えたいと思うなら、迷わず引っ越しを。そしてできれば家具の総入れ替えを。人間は日々何に囲まれ、何と一緒に暮らすかで、面白いほど変わってくる。平気で人間を作り変えるのだ。加えて、“今まで”を力ずくでリセットする引っ越しは、一種の暗示効果も手伝って、女を細胞ごと新しくする力をもつ。変わりたいけど、何をどうしていいかわからないという向きは、荒療治として意味不明の引っ越しに走ろう。

Edited by 齋藤 薫

公開日:2015.04.23

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