1. ニキビ治療としての「ケミカルピーリング」と「医療用イオン導入」って?

2016.04.26

ニキビ治療としての「ケミカルピーリング」と「医療用イオン導入」って?

タカミクリニック医院長 高見先生が、美容医療の見地から、ビューティのハテナに答えるQ&A。聞き手はビューティエディター安倍佐和子さん。ニキビのケア、自分なりにあれこれ試してきたけれど、結局きれいに治らない……。そんなとき、頼りになるのが美容皮膚科のニキビ治療。美肌のことまで考えたケアが受けられるというけれど、どんな治療があるのかな?

ニキビ治療としての「ケミカルピーリング」と「医療用イオン導入」って?

Image title 「ケミカルピーリング」と「医療用イオン導入」って?

ニキビ治療として、また美肌ケアとしてもポピュラーになりつつあるケミカルピーリングと医療用イオン導入は、美容皮膚科などの医療施設でないと受けられないメニュー。ただピーリングに対して、刺激が強い、ぴりぴりするなどのマイナスイメージを持っている人もまだまだいるのですが……。

Image titleケミカルピーリングというのは、ピーリング剤を使って皮膚表面の角質細胞間の結合をゆるやかにし、角質一枚一枚をはがれやすい状態にすること。

ピーリング剤としては、グリコール酸やレチノイン酸、サルチル酸などが一般的です。ケミカルピーリングは古い角質を除去することによって、ターンオーバーが促進し、皮膚が活性化します。ニキビの治療だけでなく、ニキビ跡を目立たなくさせたり、ニキビができにくい状態にする予防効果もあります。刺激が強い、ぴりぴりするなどの印象をもたれている人も多いと思いますが、ピーリング剤の濃度は医師の手によってコントロールすることができます。最近では強いピーリングよりもマイルドなピーリングが主流で、医療用イオン導入前の角質ケアとしても行われます。お肌の蓋となる古い角質を除去した状態に、ビタミンC誘導体などを導入することによって、ニキビケアだけでなく、肌質そのものが美しく生まれ変わることが実証されています。
このケミカルピーリングと医療用イオン導入の組み合わせたメニューは、多くの美容皮膚科で行われています。

確かにケミカルピーリング+イオン導入のあとの肌は見事につるつる、ぴかぴかになりますね。個人的には好きなメニューなのですが、実際はどのような手順で行うのですか? 不安な人も多いと思いますので、詳細をもう一度聞かせてください。

美容皮膚科では、クレンジングした状態の肌にピーリング剤を塗って数分間おいた後、洗い流すか、ふきとってピーリングが終了です。その後に医療用イオン導入を行います。導入剤として人気なのは、「ビタミンCE誘導体」です。通常ビタミンEは油溶性なので、導入することは無理なのですが、ビタミンCE誘導体は導入することが可能です。とても高い抗酸化作用が認められているので、C単体の導入より満足度の高い結果も出ています。実際にニキビ治療としてはじめた方で、週1回から2回のケミカルピーリング+ビタミンCE誘導体の医療用イオン導入を続けることによって、見違えるように肌質が変わった方もいらっしゃいます。

ビタミンC
ニキビにビタミンCはもはや定番。もともと美白剤としの有効性が認められていたのと、副作用もなく、キメが整う、皮膚再生力、抗酸化力など、多くの美肌効果が実証済み。ここ15年で水溶性ビタミンCはニキビケアの万能薬としてポピュラーに。

ビタミンCE誘導体
ビタミンCとビタミンEをリン酸で結合したビタミン誘導体。ビタミンCとビタミンEが同時に作用し多様な機能性を有します。
非常に高い抗酸化作用があるため、臓器移植輸送の際の保存液としても使われます。また、ビタミンCE誘導体はニキビの原因となるニキビ菌の増殖を抑制し、ニキビの抗炎症作用、皮脂線分泌の抑制、ターンオーバーの正常化などの効果が高く、ニキビ治療に効果があると同時に、ニキビのできにくいお肌に整えます。
さらに、活性酸素除去(美白効果)、保湿効果もあることから、美肌やアンチエイジング効果もある人気の成分です。

協力:タカミクリニック
http://www.takamiclinic.com/

イラスト:いいあい