1. 一般常識のある女、ない女

斎藤薫の美容自身2

2015.04.23

一般常識のある女、ない女

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

一般常識のある女、ない女

常識とは、情ある言葉……。そう訳してしまうと案外すべてがうまくいく。

今回“小泉チルドレン”から、私たちが教わったのは、もうひとつ“一般常識”とは何かってこと。まず、“常識”の有無を厳しく問われ、今も何かと話題の太蔵氏。誰もが国民の血税でBMWを買いますと聞こえた発言が最初に問題になり、他にも失言は多々あったものの、これはむしろ、“正直でいいんじゃない?”と逆に国民の支持を得てしまったり。しかし“政治家として許しちゃっていいのか?”と世間が本気で色めきたったのは、自分の両親に「お父さん、お母さんにこう言っていただきました」と、思いきり敬語を使っちゃった時である。

ここでわざわざ正すまでもないが、「父と母にこう言われました」が正解。「パパとママがね」と言わなかっただけマシだけれど、ともかくそのひとことで、この人本当にヤバイかも……と世間が不安に思いはじめていた。ちなみにこれは、新入社員の電話の取り方でまっ先に習う常識。「社長は今、出かけていらっしゃいます」と言ってはいけない。相手が誰だろうと、会社の人間の話を外部にする時は、敬語を使えない。そこを徹底的にたたきこまれるはずなのだ。

もちろん、大卒の新人がそれを知らないこと自体問題だけれど、でも今どきは、家の電話で家族に取り次ぎをすること自体が希、みんなケータイで自分にかかってきた電話にしか出ない時代。社会に出てからしか“実践の場面”がないからこそ、ともかくミスのないよう、しつこくたたきこまれるわけである。常識のあるなしを、これひとつで判断され、堂々と間違えると3年間はもう挽回できないくらい、おバカに見えてしまう、まさに言い訳がきかない“非常識”。