1. ポニーテールの女たち 日本の美貌はこのまま進んでいいのか?

斎藤薫の美容自身2

2015.04.23

ポニーテールの女たち 日本の美貌はこのまま進んでいいのか?

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

ポニーテールの女たち 日本の美貌はこのまま進んでいいのか?

以前、雑誌の企画で男は女のどんな髪型が好きなのか?というアンケートを取った時、“ポニーテール”が意外なほどの人気を博したのを覚えている。ちなみに「ショートは似合えばOK」、これは納得だったが、ズバ抜けたポニーテール人気の理由は不明のまま。ところがその謎が、今回北京オリンピックを見ていて突然解けた気がしたのだ。表彰式の時、必ず登場するコンパニオンの中国女性は、多くがポニーテールだった。何より、全員がちょっとびっくりするほどの美人。選考基準に“鼻の幅が顔の幅の1/10以内”なんていう項目もあってか、見分けがつかないほどみんなよく似ているのは少し不気味だが、すべてを国益につなげたい中国はあえて画一的な美人軍団を作ったのだろう。しかしそれはまんまと成功していて、中国美人の質の良さを世界中に見せつけた。これを象徴するのが、ポニーテールなのである。

ポニーテールの、疾走する小馬のような軽快なスポーティ感は、他の束ね方では決して生まれない。騎士や武士みたいな戦うものの力強さも含まれる一方、少女だけがもつピュアな印象にも満ちている。ウェーブやスタイリングに頼らない、まったくシンプルな飾り気のない髪型なのに、凛とした迫力と華が宿るのは、きりりと束ねあげて、上向きのベクトルが備わるから。じつはそこに、中国女性の個性がそっくり盛り込まれているのだ。中国の女は、ともかく強い。さすがは西太后を生んだ国。恋愛でも完全に主導権を握り、一生“仕事をもつこと”が当たり前の戦う女たち。現実に街には、カラーリングもせず、パーマもかけずのポニーテールの女性が多く、みんな強さとともに純粋さを秘めていて、視線は鋭いものの、その分だけ涼しく清潔。服装もシンプルで地味目、日本ではあまり見かけない透明なアジアンビューティがいっぱいなのだ。

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