1. 産休をとる女 勇気ある妊娠が、女に力を与える不思議

斎藤薫の美容自身2

2015.04.23

産休をとる女 勇気ある妊娠が、女に力を与える不思議

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

産休をとる女 勇気ある妊娠が、女に力を与える不思議

結婚で仕事を辞めなくなると、次は仕事か出産かの選択を強いられるから、現代の女たちには出産にも“勇気”や“勢い”が必要になっていた。でも気がつけば“少子化問題”が深刻化し、逆にどんな立場でも、今は産んじゃっていいのだという見えない後押しが生まれ、生むことが今さらのように素敵な行為に見えていった。それを象徴するのが、最年少で閣僚になった小渕優子大臣の妊娠。少子化対策担当の大臣だから、まさしく身をもってお手本になるような第二子の妊娠発表。しかし現役大臣の妊娠は史上初。“計算”されたものではないのだろうが、一国の大臣の在職中にだって、妊娠して“産休”とっていいのですということを日本中に示したわけで、考えてみればこれ、とんでもなく勇気ある行為。そのくらい産むってことは尊く、最優先されるべきもの、ということも身をもって示したかったのだろう。

もちろん、一般社会でこれをなぞるのはそう簡単じゃない。大変な要職についてすぐ産休に入る……面と向かっては誰も何も言わないが、“こんな時にねぇ”みたいな囁き声がどこかで聞こえるもので、現実に目を向ければ仕事を辞めない女性の出産は、未だ目に見えない難しさを孕んでいる。何よりも、ちゃんとキャリアアップしていきたい女性は、今、妊娠すると出世のブレーキになるのじゃないかと常に思い続け、何らかもっと手応えをつかんでから産もうと思い続けてしまう。そしてタイミングを外して、“なおさら産めない”という状況に陥り、結局、産まなかったというケースも少なくないのだ。

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