1. あなたは本当に自分と相性のいい人生を歩いているのか?

斎藤薫の美容自身2

2015.04.23

あなたは本当に自分と相性のいい人生を歩いているのか?

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

あなたは本当に自分と相性のいい人生を歩いているのか?

ほとんどの人の人生は、"成りゆき"でできている

“ピアニスト” という肩書きをもつ女性が、30歳で“転職”を決めた。“引退” というのとはちょっと違う。ピアニストとして生きるのは、どうにも“おさまり”が悪く、自分の人生を生きている実感がないと、音楽関連とはいえ一般企業に就職し、OLへと転身するのだ。確かに、演奏家1本で食べていける人はほんの一握りと言われる厳しい世界だから、そういう辛さもあったと言うが、それ以上に辛かったのは、なんとピアニストとしてステージで演奏することだったという。人前で演奏することが苦痛で苦痛で仕方がなかったというのだ。

そんなことってあるの?と思うだろう。じゃあなぜわざわざ苦労してピアニストになったの?と。いや、なまじ才能があったから、演奏家になるのは当然という生活を送ってきてしまった。親も先生も”将来”を期待し、”自らの生き方”などを問う年齢でもないから、なんとなくピアノ漬けになってきた。だからある時突然のように気づいたのだろう。人前での演奏はやりたくない、それも単なる緊張からではなく、心からイヤなのだと。気がついたら自分と最も相性の悪い人生のレールの上を歩いていた……。そういうことって現実にあるのだ。

ハッキリ言って、多くの人の人生は、”成りゆき”に動かされている。偶然たどりついた職業についているという人も少なくないはず。もちろん強い”確信” のもとで夢を叶えた人もいて、そういう人は早いうちに”神の啓示”のようなひらめきがあって、今の自分に成るべくして成っているが、そういうひらめきがなかった人は、学校の成績や受かった学校によってなんとなく”進路” が決められ、就職試験で受かった会社で、配属された部署の仕事が自分の仕事になり、気づいたら今の人生になっていたはずなのだ。もちろんそれが人生というものなのだけれど。