1. 「世界で最もセクシーな男」ジョニー・デップに愛される条件とは

2016.04.27

「世界で最もセクシーな男」ジョニー・デップに愛される条件とは

ふたりの子供をもうけても籍は入れず、「夫婦」ではなく「恋人」という関係にこだわり続けた、ヴァネッサ・パラディとジョニー・デップ。結婚3年以内に離婚するカップルが珍しくないハリウッドにおいて、夫婦でもないのに14年間仲睦まじい姿を見せ続けたふたりは異色の存在。ある意味、永縁の愛を信じたい人々の希望の光でもあった。結局ふたりの愛は破局を迎えてしまうが、愛が絶頂にあった頃、ヴァネッサがふたりの関係について語ったのがこのセリフ。

「世界で最もセクシーな男」ジョニー・デップに愛される条件とは

毎夏、人々は私たちが結婚するだろうって噂するわ。だけど私たちはそのことについてそんなに話し合ったことがないの。私は彼のもので、彼は、私が彼のものだってことをわかってるんですもの。 “結婚しよう”っていうロマンスは素敵だと思う。でもね、もしもあなたがそれをすでに完璧に手に入れるとしたら……、つまり私って、他の人たちがそうなれる以上に、“結婚”してるっていう気がするの。私たちにはふたりの子供が居るしね。私にとって結婚とは、いつかするかもしれないけど、なくってもやっていけるものなのよ。

Each summer people say we’re supposed to be getting married, but we don’t talk about it that much. He’s got me, and he knows he’s got me. I love the romance of ‘let’s get married,’ but then, when you have it so perfect … I mean, I’m more married than anybody can be – we have two kids. Maybe one day, but it’s something I can really do without.

幼いころ私たちが聞かされたおとぎ話の世界では、恋に落ちたお姫様と王子様は「結婚して、幸せに暮らしましたとさ」というのがお決まりのエピローグ。結婚すればすべての悩みは消えうせて、万事うまく行くはずだった。

しかし現実には、結婚すれば「恋」という非日常の世界は終わりを告げて、「愛」という、もっと骨太でリアルな時間に突入していく。それはそれで、もちろん素敵なこと。けれど身近な夫婦たちの現実を横眼で観ながら、ときに恋する乙女は不安を覚える。“今感じているこのときめきは、どうなってしまうのだろう”、と――。

だからこそ、14年間も籍を入れずに「夫婦」ではなく「男」と「女」であり続けたヴァネッサとジョニデは、ハリウッドのカップルたちから羨望の眼差しで見つめ続けられた。もしかしたら。もしかしたら、新しい理想のパートナーの形を、彼らが体現しているかもしれなかったから。

そんな世間の目はどこ吹く風。恋愛至上主義のフランス女のヴァネッサにとって、「最もセクシーな男」に選ばれたこともあるモテ男、ジョニー・デップとの関係でさえ、「結婚」の言葉で縛るなんてことは不本意だっただけなのかもしれない。愛があるからこそ一緒に過ごして、愛が消えたら別れる――。そんなシンプルなことすら複雑にしてしまうのが、「結婚」という制度でもあるからだ。そして彼女が語ったように、入籍なんてしなくても、ヴァネッサとジョニデはお互いに、誰よりもお互いを愛し、愛されていることをわかっていたのだから。

結婚という選択肢を選ばなかったヴァネッサが、一緒に過ごした14年間、常に自立しジョニデに依存していなかったことは、彼女が破局後、立て続けに2人の男性とデートを再開したことからもわかる。彼女はジョニデの愛に甘んじることなく「女」であり続けたのだ。 ハリウッドの大スターであるジョニデが、ヴァネッサを愛した理由。それは、こんな彼女の潔い生き方にあったのかもしれない。そしてもしふたりが入籍していたら、今も彼らが一緒に居られたのかどうかは……誰にもわからない謎のまま、残されることとなった。

photgraph:AFLO