
ウェブビジネスの最前線で働く女性に、美の秘密を聞く連載企画。第2回目は、株式会社Famarry(ファマリー) CEOの藤井悠夏さんだ。フォトウェデイングサービス「Famarry」創設にかける想いと、美容との関係について聞いた。
「Famarry(ファマリー)」は、2015年3月にローンチしたばかりの新しいサービス。ウェデイング写真を撮ってほしい人と、フォトグラファーをスマホ1つでマッチングする。起業したのは、シリア生まれ、ドバイ育ち、そしてベトナム、シンガポールと海外でウェデイング業務に従事してきた藤井悠夏さんだ。「仕事は自分の価値を最大化させるもの」と語る彼女の、美しく働く秘密とは?
(photo:matsuRica)
1 オフィスでの「お昼寝」美容法
朝は6時に起きて、夜は遅くても0時〜1時には眠るように心がけています。寝る時間が少ない? いえ、私お昼寝するんですよ(笑)。アジアではお昼寝の文化があるので、すっかりそのリズムが染み付いてしまっているみたいで……。
でも、例えデスクの上でも、ランチ後に10〜15分ほど目をつぶる時間を作ると、午後もリスタートできるというか、集中して仕事をこなせるようになるので効率的だと思っています。
2 自分にとってなにが大切かを「見極める」
起業をすると、どうしてもオンとオフの境目が曖昧になりがち。少ない時間を効率的に利用するために、ライフスタイルの中で何を大切にするのかという自分なりの価値判断基準を持つことが必要になってきます。
例えば、スキンケアはオーガニックのものを愛用していますが、毎日フルラインで使うのではなく、体調や気候に合わせて化粧水だけでお手入れする日、オイルとスチーマーでスペシャルケアする日、などを自分で決めます。体の内側、インナービューティーに関わることの方が大切だと思うので、メイクアップの優先順位はスキンケアより低い気がしますね。
とは言え、人に会うことが多い仕事でもあるので、美容室へは月に一度、定期的に通ってヘアのメンテナンスをします。ネイルサロンも好きですが、同じ時間とお金をかけるなら、美容室の方が効果がわかりやすいかなと思っていて。日々の行動の中で「コストパフォーマンスがいいものは何か」は常に意識していると思いますね。
3 持ち歩き用のポーチには、ほんのり色付くリップをIN
ポーチは自宅用と持ち歩き用の2種類を使用。持ち歩き用のポーチには、最近訪れたハワイで購入したバーツビーズのリップやハンドクリーム、あとはお気に入りのレブロンのほんのり色付く「カラーバースト ラッカー バーム」を入れています。
フォトウェデイングをきっかけに、活躍の舞台を世界へ
坂本龍馬さんの「世に生を得るは事を為すにあり」という言葉が好きで…。仕事が好き。自分がなぜこの世に生を受けたのかって、考えてもわからないですよね。じゃあ、自分で意味付けをするしかないよね、という思考回路です。
「仕事は自分の価値を最大化させるもの」だと思っています。自分の経験や強みを生かせる分野、そしてそこにビジネスチャンスがあると判断したから「Famarry」を立ち上げましたが、フォトウェデイングの分野だけにとどめるつもりはありません。2015年6月には英語版をリリース、近いうちにアプリ開発も始めたいと考えていますし、2〜3年後にはドレスやメイクアップアーティストなどの他商材への事業拡大、海外への拠点移動も検討したいと思っています。
事業を通じて人や社会の役に立つために、自分自身が成長してできることを増やしていくのは、やりがいもあってワクワクします。言葉だけだと、すごい気負っているみたいに聞こえるかもしれませんが、そんなこともなくて(笑)。でも、まだまだ道の途中なのはたしかです。引き続き地道に頑張っていきたいなぁと思います。
(photo:小川写真事務所)
藤井悠夏(ふじい ゆか)
1983年シリア生まれ東京育ち。大学在学中にベンチャー企業でインターン後、フリーペーパーの創刊や、女子大生サークル「輝女(Kirajyo) 」を創設。2006年株式会社リクルートに入社。ゼクシィ営業部で2007年に年間MVPを受賞し、2010年に退職。その後ベトナムに渡り、現地法人にて新規事業の事業責任者として従事。事業譲渡後、日系ブライダル企業のセットアップ支援のため2013年に来星。ブライダル関連のコンサルティングや、日本でウェディングフォトの撮影を希望するシンガポール人に日本の提携企業を紹介するサービスを行う。2015年3月末にFamarry(ファマリー)をローンチ。
【Famarry】https://famarry.com
Edited by 佐野 知美
公開日:2015.06.22