連載 齋藤薫の美容自身stage2

良くないことにも意味がある。 キャリーにとってのビッグにも

公開日:2015.04.23

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

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“星占い”が当たらなくなってきた、という説がある。それは最近、太陽活動に少々の異変があって、地球への影響力を微妙に変えてきているから、とも。近ごろ各国で起こっているマグニチュード7以上の地震や火山の噴火はそのせいで、太陽系全体の力関係が変わってきてから、星占いの統計学が及ばない、運命の番狂わせも起きているということなのだ。だから“不幸せなこと”も星のめぐりでやってくるものと思っているなら、その考えを今、少しだけ変えてみる。すべては星のめぐりと考えると何かがあっても星のせいにしてしまう。たぶんそれではいけないのだ。何も考えないから。むしろ“良くないこと”にもすべて意味がある、と考えるべき。なぜ悪いことが起こったのか、それを自分に何かを教えるため、修業のため、試練として起こったことなのだと思うことにより、不幸も不運もすべて身になってくる。“良くないこと”ほど、血となり肉となっている。

あるセレブは二度の離婚の末に40代になってから、あらためて“運命の人”に再会して即結婚を決めたというが、その相手は20代半ばに好きだったのに別れてしまった元恋人。もしその時に結婚していたら、間違いなく離婚していた。そうしたら、もちろん40代での結婚はなく、生涯寄り添って生きることはなかっただろうという。だから過去を振り返って、まさにこう言った。20代での別れにも二度の離婚にも、すべて意味があった。別れた元夫たちもみんな今、紆余曲折があったからこそ、ちゃんと幸せになっているのと。そういう運命だったと言ってしまえば簡単だけれども、別れや離婚をきちんと噛みしめ、意味のあることとして、しっかり踏みしめて前に進んだからこそ、本当のパートナーにもう一度出会えたのだと、その人は言った。

近々映画のパート2が公開される“セックス アンド ザ シティ”でも、キャリーはいつもいつもビッグに翻弄され、今どきの日本の女よりもずっとぐずぐずと悩んでいる。おそらくはパート2でも……。結婚したのにィ?とも思うけれど、でもキャリーはあの大都会で厄介な恋に振り回され、キズつきながらも気張って生きる女として本音の“コラム”を書き続け、共感を得なければいけないからこそ、ビッグという、腹立たしいほど身勝手なイイ男を、生涯かけて愛さなければいけない運命にあるのだ。コラムニストとして生きていくため。そして世界中のSATCファンをハメる使命として。

あなたの場合も同じように、自分の身に起こっている慢性的な苦悩にも、そういう自分の使命が隠されていたりしないだろうか?良くないことは何らかの教えをともなってやってくる。そこを決して見逃さないでほしい。あなたの身に起きるすべてのことも必ず意味があること。それはあなた自身にしかわからないからこそ、きちんと突きとめたいのだ。その意味をいちいち。

「良くないことほど何らかの教えをともなってやってくる。だから血となり肉となる」

Edited by 齋藤 薫

公開日:2015.04.23

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