1. 女同士のモメ事は本当になくなったのか? 女たちの新しい疲労感について

斎藤薫の美容自身2

2015.04.23

女同士のモメ事は本当になくなったのか? 女たちの新しい疲労感について

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

女同士のモメ事は本当になくなったのか? 女たちの新しい疲労感について

“女子会”にまつわるデータを見ていて、意外に思ったのは、その頻度。最低でも週1はやっていると思いきや、“月1回くらい”が基本。言ってるわりには少なすぎる印象だ。もっとやりたくてもできないのか、その程度で充分なのかは定かではないけれど、でも本誌の調査ではもうひとつ意外なデータが。“一緒に旅行に行くのは誰?”の質問に、今現在は“女友だちと行っている”が一位なのに、今後どうしたいか?となると“彼や夫”にも“ひとり”にも抜かれて、女友だちは5位という結果に。女子は女子同士、心からつるみたいのだとばかり思ってたが、違っていたのだ。女は学んで、子宮でなくちゃんと頭でモノを考える女へ進化したと言ったけど、それは職場の人間関係にも顕著で、数十年前より女同士のモメ事は激減。露骨にぶつかり合う光景も、また給湯室で泣く女の姿も、いわゆるイジメも見なくなった。

たとえばモデルやタレントの世界でも、昔は明らかにあったという“靴の中に画びょうを入れておく”的なイジメや、ステージで他のタレントを押しのけて前に出る的な行為もほぼなくなったという。なぜ昔はあって、今はないの?ずばり、女が社会人として賢くなってきたからである。“ぶりっ子”が激減したのも同じ理由。そんなことをしても結局は自分が損をするだけ。ケンカもイジメもぶりっ子もやめておこうとなったのだろう。が、女たちは精神的に成熟すると同時に“傷つくことを恐れる”ようになる。一方で、心がいっぱいいっぱいの女は、ピリピリしている分だけ折れやすい。まわりは彼女を刺激しないようにもっと気を遣うという仕組みが今の女社会にはできあがっているのだ。結果、必然的にひとりひとりが周囲に気を遣うようになったから、女の世界は一見平和である。でも旅は“女友だち“と行くより“ひとり旅”の方を選んでしまう時代なのだ。

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