連載 齋藤薫の美容自身stage2

警告! “女のピーク”がまた早まっている?! だから急いではいけない理由

公開日:2015.04.23

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

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日本の女が、また進化した。最近とみにそう感じる。もちろん、各年代各世代押し並べて進化はしているのだけれど、特に進化がめざましいのは20代。たとえば、20代の女優たちの“ベテラン女優”みたいな老成の仕方は、その証。何だか20代が今、すごい。今の30代の冷静さや落ち着きと、40代から50代の人生攻めの姿勢など、各世代のお姉さんたちの特性を併せもちつつ整理したのが、今の20代だから、冷静で積極的。しかも20代の特権としての若さとエネルギーがあるから、結果として人生をやっていく意欲も今までの20代よりもずっと強い。

少し前、40代男と20代女の恋愛結婚が話題になったが、今年はさらなる年齢差結婚が物議をかもした。これはひとえに精神年齢の高い20代がとても増えていること。ルールにとらわれずに人生を大胆に動かす勇気とパワーをもつ20代が増えていることを意味する。単純に新しい20代が結婚に積極的なのは、かつてのように“行き遅れる”からの結婚願望ではなく、人生を攻めたいから。結婚相談所に登録する20代女性が奇妙なほど増えているのも、 そのひとつの現れ。それも、自分の力でいくらでも相手は見つかるだろうみたいな20代が続々押しかける。恋愛が面倒くさいから……という側面もあるのだろうが、おそらく勢いよく生きているから、勢いあまって結婚も早まってしまうのだろう。日本の女の結婚は30代になってから“おもむろに”というのんびりした状態が長い間続いていたけれど、今はその均衝がにわかに崩れた形。

芸能人のけっこう早めの結婚も影響しているのか、平均結婚年齢が明らかに早まっている。そして女の人生観にはやっぱり、結婚への意識が大きく影響するから、何だか新しい焦りみたいなものも生まれ、わりに前のめりな生き方をする人も増えたのだ。少なくとも、女の主役は20代から40代へと大人世代にズレていたはずなのに、またかつてのように20代が女の主役という気分が生まれてきている。いちばんマズイのは、40代より上の男たちが「オレでもいいの?」と調子にのって、若い女との恋愛や結婚に何だか妙に自信をもってしまったこと。となると“大人の女”の魅力を再発見していた男たちが、やっぱ女は若いに限る、と考え直してしまうから。もちろん、20代の勢力を抑えようというつもりはないが、女のピークがまた若い世代にシフトしてしまうのは危険すぎる。大人の女が再び自信を失いかねない。人間はみな歳をとるのだし。

女は30代から……そういう価値観がある方が、世の中うまくいくし、女たちも幸せになる。もともと日本の女は幸せを急ぎすぎるきらいがあったから、とっても辛かった。歳をとるのも恐かった。そういう時代が戻ってきてしまうのは、日本の女にとって望ましいことじゃない。女も尻上がりの人生を送るべきなのだ。ここらでちょっと落ち着こう。本当の意味で老成している、成長が早い精神的にオトナな女は、いくら早く結婚したっていい。いくら早く人生を固めてもいい。でもそういう同世代に流されて、幸せを急ぎ人生を急いでしまってはいけない。自分のペースでじっくり生きること。今こそそれを再確認すべき。決して急いじゃいけない。

「女は30代から……そういう価値観がある方が、世の中うまく行く。女は幸せになる」

Edited by 齋藤 薫

公開日:2015.04.23

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