1. 元祖フレンチロリータ、ジェーン・バーキンの恋愛小悪魔テクニック—その1

2016.05.07

元祖フレンチロリータ、ジェーン・バーキンの恋愛小悪魔テクニック—その1

フランスを代表する永遠のミューズ、ジェーン・バーキン。おしゃれ上手で知られるジェーンは、恋愛上手でもある。あのブリジット・バルドーから国民的アーティストのセルジュ・ゲンズブールを奪って、’70年代の伝説的カップルとなる。その後セルジュとの結婚生活中に恋に落ちたジャック・ドワイヨン監督の元に走り、66歳になった今は同じ年の作家の男性と恋愛中。——そんなジェーンは、彼女のトレードマークである自然体のファッションに対して、恋では駆け引きを駆使しまくる、したたかな小悪魔キャラ。経験豊富なゆえ、恋愛に関する名言も多々。そのいくつかを何回かに分けてご紹介したいと思う。まずはジェーンらしい、とっておきのこのセリフを。

元祖フレンチロリータ、ジェーン・バーキンの恋愛小悪魔テクニック—その1

笑顔を絶やさないこと。そうすれば10歳は若く見えるわ!

Keep smiling - it takes 10 years off!

洗いざらしのTシャツにジーンズとスニーカー、それがジェーンの定番スタイル。そして彼女の飾らない、くしゃくしゃの笑顔は最高のアクセサリー。自分に合った絶妙な洋服の着こなし方と笑顔、それがジェーンの恋の武器だ。でもそれって実は、ジェーンがコンプレックスだらけの外見だったからこそ、つちかわれた魅力でもあるのだ。

女性らしさとはほど遠い、やせっぽちで少年のような体つきに、笑う度にくちびるからのぞく隙っ歯……。キュートだけど、いわゆる典型的な美人とは言えない、個性的な容姿の持ち主だったジェーン。ではそんなジェーンがなぜ、グラマーな絶世の美女、バルドーからセルジュを奪えたのか? ——それは、ひとつには、ジェーンが最も自分が輝く魅せ方を、熟知していたからだと思う。やせているからこそおしゃれに着こなせるボーイッシュなデニムスタイルや、完璧ではない歯がのぞくからこそ無防備に見えて男ゴコロをそそる笑顔、などなど。自分の欠点が魅力的に見える方法をみつけるまで、彼女はきっと何度も何度も、鏡の前で研究を重ねたに違いない。

そしてもうひとつ、ジェーンとバルドーの決定的な違い。それはジェーンは恋愛における、笑顔の効用についてよくわかっていたってことだ。ジェーンとバルドーの名言を見比べると、あることに気づく。ジェーンの言葉はポジティブなものがほとんどなのに、バルドーって意外とネガティブ発言が多いのだ。同じように恋愛遍歴が多くてドラマティックな人生を送ってきた女優同志なのに、この差はなんだろう。

たぶん、ジェーンはいつでも物事の明るい側面を見るようにして、何が起きても笑い飛ばす心の余裕を忘れないようにしていたのだと思う。だって彼女は知っていたから。——常に微笑みを絶やさない女性ほど、男にとって魅力的に見えるものはない、ってことを。だからセルジュと居るときのジェーンは、いつも笑顔。あなたと居て心から楽しい、ってカオを見せている。セルジュを虜にした、あのスマイルで。——それは実は計算尽くだったことは、このセリフからも伺える。やっぱり、ジェーンって小悪魔キャラなのだ。

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もしも恋していて自信が持てなくなったり、自分の年齢が気になってしまったときは、ジェーンの言葉を思い出して。笑顔こそは、その人を最も輝いて見せてくれる、心強い恋の味方。年齢や小さな欠点など、吹き飛ばしてしまう威力を持つ。——だからジェーンは、69歳の今も微笑みを絶やさず、少女のように恋をする。

photograph:AFLO