1. あなたは将来に不安をいくつもっていますか?

斎藤薫の美容自身2

2015.04.23

あなたは将来に不安をいくつもっていますか?

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

あなたは将来に不安をいくつもっていますか?

アンジェリーナ・ジョリーが、乳ガンのリスクを減らすために両方の乳房を除去したことを、勇気をもって告白。多くの人が支持し、ブラピにも拍手を送った。まあリスクが87%もあれば当然のことだろうが、将来への不安を積極的に取り除いて生きていくってできるのだと思い知らされたもの。 しかもそれによって、病気そのものへの不安だけじゃなく、結婚への不安や、先々の仕事への不安も同時に取り除けたはずで、だから人生を一歩も二歩も前にすすめられることもわかった。

人は普通に生きていても、多くの不安を抱いてしまう。それこそ仕事、結婚、親のこと、漠然とした自分の将来、最近は巨大地震や放射能などへの言い知れない不安も加わって、最低でも5つくらいの不安を常時心の中にしまっていて、時々それらがどーんと押し寄せ、潰れそうになってしまうのだ。でもたとえば結婚できないかも……という不安をひとつクリアすると、他のもろもろの不安が一斉に消え去ったりするもの。たぶん不安の多くは実態がなく、勢いで他の不安と一斉消去できてしまう程度のものなのだ。 もちろん時間がたてば、不安など3つや4つはすぐにまたたまっていくから、時々は何かひとつでいいから意識して取り除く努力をすべき。きっとそれをしないから、人は時々潰れそうになるのだ。人を潰すのは苦しみそのものじゃなく、不安なのだから。ひとつひとつは実態のないものなのに、ひとまとめになると、巨大な闇みたいに感じてしまうのが“不安”というものなのだから。

今回わかったのは、除去手術を受ける前に、まず“遺伝子検査”をする、そういう一歩を踏み出すのが難しいのだということ。これは、何に出くわすかわからない森の中へわざわざ入っていくようなこと。でも人生、じつはそういう一瞬の勇気が重要なのだ。不安がたまりにたまったら、わざわざ森の中へ。それで、パンドラの箱を開けるようなことになっても、大きな流れが変わるから、今までの不安は吹き飛んだりするものなのだ。たとえば今の生活は、どっから手をつけていいかわからないほど不安が絡まりあっていて、だからいきなり森の中に飛び込むべく、仕事をやめて留学。そうしたら、こまごま煩雑に散らばっていた不安が一度に吹き飛んだ、そういう人がいる。

もちろん、“留学を終えて日本に戻った時には、じゃあ仕事があるのか?”という別の不安は生まれるが、それだって、エイッと帰ってくるのも森に飛びこむこと。人は森の中を歩く時は、道を探すのに一生懸命で、不安など感じているヒマはない。だから不安は消えるのだ。あえて不安の中に飛び込んでいく。それがいかに大事かわかったはずである。森という不安のまわりをただびくびくしながらぐるぐるまわっていても、不安が雪だるまのように大きくなっていくだけで、重たくて重たくて歩けなくなるだけだということも。不安の中には自ら踏み込んでいく。やってみてほしい。勇気をもって。すると必ず何かが変わる。人生を上手に前に進める、決定的なコツである。

不安のまわりをまわっていても、よけい大きな固まりになるだけ。自ら不安の森の中に踏み込もう!