1. あなたは果たして"何点"の女か?

斎藤薫の美容自身2

2015.04.23

あなたは果たして"何点"の女か?

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

あなたは果たして

“自分を採点する” と、日本の女は恐ろしく自己評価が低く、平均点が50点に満たないと言われる。60点以上をつける人も多いが、40点以下はもっと多い。しかし自信がないというよりは、だから高いハードルを自分に課してる証。この低評価、悪いことじゃない。平均80点を超えるアメリカ人は、「自分のすべてを気に入ってる」と言えてしまうというが、それも成長がなくて淋しいから。

従って日本の女は、得点をどんどん積み重ねる方法をとる。13センチヒールの靴も、胸の谷間も、“つけまつ毛”もブランドもののバッグも、大きく“加点”するためのもの。だからどんどん濃厚な女ができあがる。ところが男たちが言う“100点の女”は、けがれていない、すれていない、疲れていない、暗くない、言わば減点のない女。つまり妖精のような女がひとつの理想で、だから綾瀬はるか的な清らかなタイプが何と言っても強いのだ。別に“男受け”なんかしなくても……と思うのは間違い。確かに見た目も内面も清らかなことは美人の生命線。“加点”に夢中になるよりも、まず減点を減らすことに心を砕きたいのだ。

そこで大事なのは、100点満点を狙わぬこと。プロポーション抜群で、絶世の美女、仕事に対しても全力投球。人柄もよく、スタッフの評価も高い……紛れもなく100点の女と言っていいある女優。まさに非の打ちどころがないのに、大成しない。幸せにもなれない。でも満点女だけに引っ込みもつかず、けっこうしんどい人生送ってる……そういうケースが少なくないのだ。“ミスコン勝者は幸せになれない” というジンクスと相まって、一体何のための満点かを考えさせられる。女が考える採点法はもともとどこかが間違っているのだ。

逆に男の採点法にはもうひとつ意外な真理がある。女はひたすら、見た目の点数取りに走りがちだから、そっちのけになってしまいがちなセンスという目に見えないもの。男たちは「本人に似合っていればどんな服でも、どんなメイクでも」と言う。女のランクは全体の雰囲気とバランスで決まると主張する男が圧倒的に多いのだ。センスは女の知性。ダサイ美女は知性に欠けるから、彼らは嫌いなのである。言ってはナンだが、男の採点の方がはるかに正しい。だいたい人類の掟として、女を採点するのはやっぱり男。同性の目ばかり気にして「それ、どこで買ったの?」と聞かれるためのオシャレをしても、女の点数は上がらない。男に媚びるためじゃなく、女が自らを正しく採点するためにこそ、男の評価にもっと素直に耳を傾けたいのだ。放っておいてよと言っても、いつの間にか女は採点されている。それが、仕事でも私生活でも、目に見えない力で女の運命を動かしている事実にフタをしてはいけないのだ。今のあなたは何点の女だろう。単なる美貌より、清らかか洗練……できれば両方。この採点基準を知れば、点数は必ず3割アップする。運勢も好転する。男の採点法に従って、自分を採点し直そう。それはとても正しい客観性。ひとりよがりの100点を目指しても目指しても、幸せになれない女になる前に。

どんどん"加点"するより、原点のない女。女の採点法より、男の採点のほうがむしろ正しい