連載 齋藤薫の美容自身stage2

あなたは一体”何点の人生”を生きているのか?

公開日:2015.04.23

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

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「あなたの人生、採点します」というサイトを見つけて、面白半分試してみた。結果は65点。Bランク。日本人の中で約1358万位であった。質問内容はけっこう複雑で「悩みがあるか?」とか「今は幸せか?」などというネタバレ的な質問もないから、妙な信憑性がある。で、核心をつくのが、「嘘はつきますか?」という質問。ちょっとドキッとした。答えにも悩んだ。単にバカ正直だと損をしたり、自ら苦労をしょったりしそうだが、そうではなくて、自分は生きていく上で基本的に嘘はつかないし、つく必要もないと、そう思っている人は、きっと“質の高い人生”を送っているに違いないと、初めて気づかされたからである。

いくら成功しても、嘘をつく人って、結局今の人生に満足していない人。幸せな女は見栄を張らないのだ。女は“幸せになるために生まれてきた性”だから、幸せでないと理想とのギャップを埋めようと嘘をつく。すると心がすさんで、もっと幸せを遠ざけ、人生が迷走するという悪循環。子供の頃から「嘘は泥棒の始まり」と戒められてきたのも、嘘をついていると人生が壊れていくからなのだ。ましてや嘘がクセになると、人間、反省がなくなる。何でも言い逃れし、すべてを人のせいにするようになる。これがいけない。反省がない人の人生、迷走して前に進まなくなるのだ。

加えて核心をついたのは、“子供の頃、海外に行ったか?”“学習塾は?”“音楽や美術の個人レッスンは?”。子供の頃の自分と今の人生は無関係じゃなく、それは人間形成における“仕込み”。子供の頃に何を見て、何に苦悩したかが血となり肉となり、人生という木の枝葉をつくる。そこで受けた“情操教育”の量が、今の人生の密度を決めているのだ。TVを見ない家で育った子供は、ものすごくよく物事を考える大人になり、とても創造力豊かな生活を送るようになる。そういう精神的な上積みの多い生活こそ、高度な生活と言えるわけで。逆に子供の頃に何も情操を養ってこなかった人は、ちょっと生き方を変えたい。この先も生き方が薄っぺらくなる可能性があるから。

具体的には意識して、涙を流す回数や喜怒哀楽を増やすこと。できれば人生の“文化度”を高めることで泣きたい。K-POPや宝塚だっていい。“人に感動すべき”だからだ。人間、人に心を動かさないと不思議に心が安定せず、人生が虚しくなるばかり。崖っぷちで心がいっぱいいっぱいの人ほど、無理矢理でも文化ゲージュツで泣こう。非日常への逃げ場をもたない人生はとてもモロく、いつか破綻がくる。明日なんかあってもなくてもどっちでもいいやと思ってしまう。だから水の流れのように感情が流れる喜怒哀楽の“ 通路”を日常に作っておくべきなのだ。喜びや感動の涙が出ると生きてる意味がわかるから。さあ、あなたの人生はモロくなっていないか。嘘をつかない人生を、他人に心を動かす人生を、生きているだろうか。

幸せな女は嘘をつかない。よく嘘をつく人の人生は、迷走し、とても壊れやすい

Edited by 齋藤 薫

公開日:2015.04.23

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