1. "悪口"がクセになり、"優しさ"が減るのも老化現象。始めよう、「性格のアンチエイジング」!

斎藤薫の美容自身2

2015.04.23

"悪口"がクセになり、"優しさ"が減るのも老化現象。始めよう、「性格のアンチエイジング」!

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

ふてぶてしくなるのも、ガンコになるのも性格の老化現象だった!!

「悪口は、意地悪な人による慰めである」……そんな言葉がある。何やらドキッとした人もいるのだろうが、今は“積極的に意地悪する人”が激減した。昔のタレントの楽屋では、靴に画鋲を入れる、みたいな古典的な意地悪が横行したらしいが、今は“みんな仲良し”が基本。悪口の絶対量も減少したはずだが、現実にはネット上に場所を変えただけ?匿名のひとり言のような悪口は、逆に数を増していたりするのかもしれない。だからその格言も、こう書き換えるべきなのだろう。「悪口は淋しい人による慰めである」と……。

人の悪口は蜜の味とも言われ、ほとんど嗜好品のようなもの。だから心に隙間がありストレスがあれば、蜜を舐めるが如く、悪口はクセになる。タバコに近い常習性があると言ってもよく、誰もが同じようにクセになりやすいのだ。それどころか年々“悪口の絶対量”が増えていく人も。悪口のクセも一種の“老化現象”だからである。

人間、歳をとると“ふてぶてしくなる”と言われるが、それも紛れもない性格の老化。場数を踏むほどに、恥じらいやら遠慮やらがなくなっていき、まるで潤いと弾力が失われてゴワゴワした肌みたい。同様に“悪口のクセ”も、悪口を言ってる自分を嫌う“気持ちの浄化作用”が低下してくる老化に他ならない。逆に、ある種の“正義感”も歳とともに増えていったりもするけれど、同時に“自分がいちばん正しい”という傲慢さも生まれ、自分の考えを否定されたら、その相手を容赦なく糾弾して悪口を浴びせる。これもまた老化現象のひとつなのである。

もちろん、年齢とともに人の悪口を言わなくなる人もいる。もともと一切の悪口を言わない人も……。彼らは自分でちゃんとブレーキをかけているのだ。制御装置が錆びつかないよう、いつもきちんと磨いているのだ。でないと、誰かが第三者の悪口を持ちかけてきた時、うまくかわせない。ついついつられて口にしてしまうのが悪口の危険なところ。そしてその装置も老化によって力を失うことがある。逆にもっと制御が利くようにするには、やっぱりちゃんと意識して徳を積んでいかないと。

じつは、“素直さ”や“けなげさ”はもちろん、“優しさ”だって、放っておけば老化してしまう。いずれもその人の本質にあるものだから、消えてしまうことはないけれど、“素直さ”は“ガンコさ”になり、“けなげさ”は“勇ましさ”になり、“優しさ”は“おせっかい”へと形を変えていく。そして、良くも悪くも弁がたつようになるから、人間だんだん辛辣になっていく。それが“悪口のクセ”に変化してしまうケースが少なくないのだ。そして、放っておくと、一日の半分は悪口を言っているような、コワい女になっていて、それがすなわち性格老化。