1. 21世紀。女はもっと動物的に生きるべきである

斎藤薫の美容自身2

2015.04.23

21世紀。女はもっと動物的に生きるべきである

人気連載「斎藤薫の美容自身 STAGE2」。 毎月第2水曜日更新。

21世紀。女はもっと動物的に生きるべきである

あなたは、日々自らの本能の訴えを聞いているか?

今の自分の生き方を“何か違う”と感じている人がいたら、どうか聞いてほしい。人の人生は、まさに“人生ゲーム”の如く、どこかの分岐点でズレた選択をしてしまうと、みるみる違う方向へ持っていかれ、一生ズレたままになる。軌道修正しようにも、もう何をどうしていいか……生きるって、だから難しいのだ。もちろん、どんな生き方になっても違和感を覚えることなく、その人生を乗りこなしていける人はいいのだ。でもひとたび違和感を持つと、日々を生きるのにもいちいち不安がつきまとうのが普通。だから一刻も早く気づいておきたいのが、自分の本能に忠実な生き方なのだ。いや、ただ理性そっちのけで思うがままに生きましょうということではない。自分の本能の訴えに耳を傾けましょうと言いたいのである。

多くの人は、本能が自分自身に何かを訴えかけていることを知らずに生きている。たとえばの話だが、二人の男の間で揺れ動いた時、諸々の条件が揃っていて、将来性を感じられる男を選ぶのは計算で導き出す結論。でも、やむにやまれず不利な選択をしてしまうのは、それが本能の結論だから。説明がつかない“生きていく上での霊感”みたいなものがそこで働くのだ。

妻子ある男性の子供を産み、未婚の母となったある女優いわく、あの時の決意と覚悟はまったく説明のつかないもの。当たり前に考えたらありえないのに、この道しかないと感じた。事実20年経ってみても、他の人生は考えられない。何か不思議な、それを読み取る勘みたいなものが働いたのだと思うと。人にはそういう勘がある。運命を読み取る力と呼んでもいい動物的な勘が……。そう、人はそもそも動物なのだということを忘れてはいけないのだ。

以前も書いたが、女の顔は毎日同じではなく、不思議だけれど“排卵日”にもっとも美しくなる。言うまでもなく、子孫繁栄のため。まさに動物の雌と一緒で、“その日”に異性の気を確実に惹くための生態として、形まで美しくなるということなのだ。肌はもちろん、顔だちまで、声や体つき、体臭まで美しく魅力的なものとなるというから、人間どこまで行っても動物なのだと思い知らされる。とすれば、そういう勘も文字通り動物的な、自分の想像を超えるもの。まさに動物が持つテレパシーのような霊感を持っていることを、人はみんな気づいていない。自分の勘というものをもっと信じるべきなのだ。

この数年間、女はもっぱら“肉食系かどうか”という分類に支配されてきたけれど、今あらためて問うべきは、ちゃんと動物的に生きているかどうか。女として男を攻め打つ肉食ではなく、動物のように自らの本能に忠実に、だから人より力強く素直に生きられているかどうかを問うべきなのである。