
VOCEの新占いサイト「グロリアス星子のラッキータロット占い」ほか、女性誌で大人気の占い師・グロリアス星子さんのタロット講座連載がはじまりました。隔週金曜日、22枚のタロットカードが示す意味を解説してもらいます。第13回は「THE HANGED MAN」(吊られた男)のカードです。
No.12 THE HANGED MAN(吊られた男)
歩みを止めて考えてみると、思わぬ発見があるとき

タロットの12番目のカード、その中央にはまっさかさまに吊られている男性が描かれています。まっさかさまなのに、この男性の表情はどこかひょうひょうとしていて、苦しい感じには見えませんよね。それよりも何か考えごとをしている様子。そうです、このカードはいったん立ち止まって考えなさい、と私たちに告げているのです。
たとえ物事が順調に進んでいるときでも、このカードが出たらちょっと歩みを止めてみましょう。何か落ち度はないか、方向性はこれでいいのか、自分の本当の気持ちはどうなのか。そう考えてみると、思わぬ発見があるはずです。
そして、今までと違う別の角度から物事を見てみなさいということも教えています。さかさまになれば、物の見え方だって違ってきますからね。これは、「もっと別のやり方があって、そっちのほうがうまくいきそうだよ」と、暗にカードが教えてくれていることもあります。逆転の発想も浮かびやすいときです。
もし恋愛について占っているときにこのカードが出たら、好きな人へのアプローチはいったん中止したほうがよさそうですね。相手の出方を待ってみる、まったく違うアプローチ法を考えてみる、というのもいいでしょう。恋人がいるなら、「本当にこの人のことが好きなのか」と自分に問いかけてみて。心の声を聞くことで恋人への向き合い方も変わってくるかもしれません。
仕事ややりたいことについて占っているときにこのカードを引いたら、一時停止のサイン。間違った方向に行っていないか、軌道修正するタイミングです。このカードが現れたときは、思考は冴えわたるというお告げ。さかさまになって頭に血がめぐってきますからね。誰にも邪魔されない環境で、落ち着いて考える時間をとれば、すばらしいアイデアや問題の打開策がひらめくかもしれません。
最後にもう一つ、このカードのユニークな解釈をつけ加えておきましょう。それは「今は何もしないで、ひたすら時が過ぎるのを待ちましょう」というもの。吊るされているということは、身動きがとれない状態で何もできませんよね。でも、「何もしない」ことがいい時もあるし、時間がたつことで物事が自然と解決する場合だってあります。そう考えると気持ちが楽になることもあるでしょう。
「あくせくするな、のんびり行こう!」
あらためてこのカードの吊るされた男の格好を見ると、そんなのんきな姿にも見えてきませんか?
その他21枚のカードはこちらでチェック▼























文/グロリアス星子 イラスト/サクマラン
Edited by VOCE編集部