1. ギョギョギョ! 魚類学者さかなクンの情熱の源!お気に入りBOOK3冊

2016.09.13

ギョギョギョ! 魚類学者さかなクンの情熱の源!お気に入りBOOK3冊

今をときめく旬の人の、お気に入り本をご紹介! 「ギョギョギョ!」でおなじみさかなクンの愛読書とは……

ギョギョギョ! 魚類学者さかなクンの情熱の源!お気に入りBOOK3冊

「好き」と「夢中」は連鎖して生き方を変えるんですね

幼い頃から魚に夢中だったさかなクン。『TVチャンピオン』の「全国魚通選手権」にて5連覇を果たして有名人に。6年前、絶滅危惧種と言われていた幻の魚・クニマスの生息確認に貢献し、内閣総理大臣賞を受賞! 天皇陛下からお褒めのお言葉までいただいたのだが……。
「お魚との出会いは小学生の頃。水族館で母が買ってくれたお魚の下じきに載っていたウマヅラハギのあまりの可愛さに夢中になって。お魚の図鑑に毎日かじりつき→写真を見て→絵を描く繰り返しです。お魚屋さんにも通い続けて、お店のお兄さんと知識比べをしながら、いろんなことを教わりました。とにかく! お魚に夢中な毎日(今でも)」図鑑好きをさらに奥深く(マニアックに!)決定づけたのは、10代の終わりに東海大学海洋科学博物館(水族館)で自習していたとき。飼育員さんが推薦してくれた『日本産魚類検索』を開いて、「ギョギョギョーッ! 写真じゃなくて、全部絵でお魚が分類されてる!! 水木しげる先生のような美しいモノクロの点描です。それが各先生によってタッチが違うんです。専門書の素晴らしさに衝撃を受けました」ハイハイしてるころから絵を描くことが大好きだったさかなクンにとって、魚と絵の組み合わせは、言わずもがなの最強コンビ。

会いたいと思っている人に必ず会える不思議

「荒俣宏先生がお一人で世界中から収集されたお魚の絵を分類して、素晴らしいご説明と共に掲載された『新装版 世界大博物図鑑 魚類』も、すギョすぎる図鑑です。同じ種類のお魚でも、画家さんによってお魚の表情や質感、色づかいにバリエーションがすギョいあって!」中学生の頃にお魚の泳ぐ水槽がある部活と勘違いして入部した吹奏楽部で、楽器に夢中になってから図書室で読んでいた『楽器図説』(絶版)はヤマハ銀座店でゲット。「著者の菅原先生の時に淡々と皮肉もあって最高に面白いのでギョざいます。例えば“万能な楽器は一つもない”とか低音楽器のコントラバスサクソフォンは、“楽器が重くて形状が大きく合奏にも不向きで……当然滅亡すべき運命にあるはず……”とか主観にあふれていて読んでいて痛快なんです。昔の図鑑は、人情味があふれていて、とってもワクワクします♪」さかなクンは「大好きなお魚をはじめ。憧れている人を思い続けているとひょいっ!と会えることが多い」と言うが、この情熱はすごい。情熱が幸せを呼び、連鎖していくと体現する希望の星。愛されるのも納得。

“僕の情熱の源を見てくだサイ!!”の3冊

天皇陛下のタッチも掲載!全魚種を網羅する図鑑

日本産 魚類検索 全種の同定,中坊徹次編,東海大学出版部,

『日本産 魚類検索 全種の同定』
中坊徹次編
¥35000/東海大学出版部

「お魚が写真じゃなくて全て絵で描かれているのが衝撃でギョざいます!! 似ているお魚同士どこが違うのか、鱗などのわずかな違いを丁寧に描かれていて。版を重ねるごとに情報も種類も増やしているんですよ。第3版が4213種掲載です。ハゼ類のご研究内容も掲載されていて感動いたします」

憧れの荒俣先生著の大博物誌です♪♪

新装版 世界大博物図鑑 魚類,荒俣宏,平凡社,

『新装版 世界大博物図鑑 魚類』
荒俣宏
¥19500/平凡社

「荒俣先生は中学生以来憧れていて、去年ようやく出会うことができたんです! 先生も『さかなクン、会いたかったんです』とおっしゃってくださって嬉しかったです。ふつう図鑑はたくさんの先生方がご執筆されますが、この大図鑑は先生お一人で、しかも博物誌的な内容。すギョ~いんです!!」

シニカルで主観的な語り口にしびれる音楽専門書

楽器図説,菅原明朗,絶版,音楽之友社,

『楽器図説』
菅原明朗
絶版/音楽之友社

「例えば、“ギターは完璧な楽器で、これほど微妙な表現力をもって1個でこれだけ多音楽を表現できるものはない”ってすギョい褒め称えといて〝しかし大きな不幸がつきまとっている、音量が少ない〞なんて(笑)」図説という体裁なのに、著者の主観的な語り口にさかなクンは魅せられてやまない。

魚類学者 さかなクン

魚類学者、東京海洋大学客員准教授・名誉博士。イラストレーター。「朝日小学生新聞」などでイラストコラムを連載するほか、全国で講演活動を行うなど、幅広い年齢層に支持され幅広く活躍中。肩書多数。

さかなクンの近著はコレ!

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『さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人生!~』
¥1300/講談社

さかなクンの自由な生息が白日の下に
初の自叙伝を刊行。自らの生い立ちから小学生時代、中学生時代から現在まで、魚や生きものとの出会い、友人との出会いを生き生きと語る。幸福の連鎖がいい。

撮影:角戸菜摘、文:藤本容子、構成:芦田夏子