VOCE特別インタビュー

【尾上松也】が美肌を保つ秘訣は、歌舞伎化粧の「鬢付け油」にあった!?

2021.03.14

歌舞伎俳優としてだけでなく、ドラマやミュージカル、バラエティと幅広く活躍する尾上松也さん。初主演映画『すくってごらん』を通して感じた価値観に対する意識や変化、さらには歌舞伎化粧と美の関係性についてまで、VOCEウェブサイトで語ってくれました! 凛々しくて男らしい美ショットともにご覧あれ。

歌舞伎俳優としてだけでなく、ドラマやミュージカル、バラエティと幅広く活躍する尾上松也さん。初主演映画『すくってごらん』を通して感じた価値観に対する意識や変化、さらには歌舞伎化粧と美の関係性についてまで、VOCEウェブサイトで語ってくれました! 凛々しくて男らしい美ショットともにご覧あれ。

「固定概念の中から踏み出す勇気って、大きな一歩ですよね」

―松也さんの映画初主演となる『すくってごらん』。出演が決まったときのお気持ちと、撮影を通して感じた今のお気持ちを教えてください。

「最初にお話をいただいたときに感じたのは、監督がイメージされている世界観がとても面白いということ。原作ともまた違う世界観をお持ちで、その挑戦に乗っかってみたいなと思い、参加させていただきました。撮影をしている最中も、どういう風に出来上がるのか想像もつかないぐらい面白い撮影の連続でした。作品自体は今までに見たことがないような構成と挑戦的な仕上がりになっているのですが、朝から晩までみんなで一つになって作ってきた作品ですので、多くの方に観ていただいて、感想を伺いたいなというのが今の正直な気持ちですね」

―元エリートの銀行員・香芝誠役を演じる上で、共感できた部分はありましたか?

「香芝は、エリートということで理想を高く持ち過ぎてしまっていて、物事の本質や生きていく上での喜びや楽しみ、色々な人がいるということの見方の幅が狭くなっている人なんです。そういう部分って誰しもが気づかないうちに陥っていることだと思いますし、共感できるところはありました。色々な要素があるとは思うのですが、一つの物事や人物のことを第一印象や固定概念で決めつけてしまいがちですし、一度そうなってしまったら、その考えを拭ったり、一歩踏み出したりすることが難しくなるじゃないですか。それが意外と結構大きな一歩だったりもするのですが。作品の中では金魚すくいを通じて少しずつその一歩を踏み出していく香芝の姿が描かれているので、僕自身、勉強になった部分はあります」

「おうち時間で、自分を癒すことの大切さを知りました」

―香芝にとって金魚すくいのように、松也さんの人生や価値観が変わったり、一歩踏み出すきっかけとなった出来事はありますか?

「それこそ自粛期間中に気づいたことはありました。もともと忙しくしていた時期が多かったので、家でゆっくり過ごすということにあまり慣れていなかったんですよ。やらなくてはいけないということに追われていたので、家に帰ったらただ寝るだけ、みたいな。ですが、この自粛期間は仕事のことも翌日のことも考えなくてもいいという時間が今までになかったくらい長かったので、家の中で自分をリラックスさせてあげることや、自ら何かの目標を作ってあげるということの大切さみたいなことに改めて気づきましたね」

―新たに見つけた、お気に入りのリラックス方法を教えてください。

「お風呂に浸かること! 人によっては当たり前に知っていることなのですが、今までは基本的にシャワーを浴びるだけでしたので、お風呂に浸かるだけでこんなに疲れが取れるんだと実感したのが初めてでした。おうちで体も精神も癒すことは、自分にとって良いことなんだと気付けたことは大きかったですね。それに、今日はこの入浴剤を入れてお風呂に入ろうとか、家での過ごし方の幅が広がったのも良かったです。今でも続けているのですが、最近さらにキャンドル集めにもハマっていて、一時期はお風呂を真っ暗にしてキャンドルを焚いたりもしていました(笑)。今はまた忙しくなってきていますが、お風呂も入れるときにはきちんと入るというのを意識しています」

―おうち時間に体を癒すことで、疲れが取れる以外に感じたことは?

「気持ちが落ち着くというのもあるし、小さいことにもすごく喜びを感じるようになりました。例えば、キャンドルやお香を焚いたり、アロマデュフューザーを置いておくと、家に帰ったときにいい香りがするじゃないですか。いや、今まで別に家が臭かった訳ではないんですけど(笑)、そういうことに幸せを感じられるというのは大きな発見だなと本当に思います。そのうちキャンドルや香りにも慣れてしまうかもしれないですが、僕ももう36歳なので、自分の体に対して過信をしすぎないで、気をつけていこうと思えたことも良かったなと思っています」

「眉メイクは基本的に自分。ペンシルもたくさん持っています」

―年齢的にも考え方が変わった部分があるかと思いますが、ご自身で大人になったなと実感した瞬間はありますか?

「30歳くらいの頃、自分で洗濯をするようになったときには大人になったなぁ〜!と感じましたよ(笑)。それまでは親に任せっぱなしでしたので。最近でステップアップしたのは料理。簡易的なものしか作れなかったのですが、卵の中だけ半熟にしたオムライスに挑戦してみたり、本格的な料理を作るようになったので、すげぇ!と思ったり(笑)。料理が出来る方からすると何がすごいんだって話なのですが、今までやってこなかったようなことができるようになると、自分でも出来るんだ、一人で生きていける!って思えるんですよね」

―(笑)。松也さんが思う、理想の男性像はありますか?

「自分の経験と価値観だけで、全てを判断しない男になりたい。寛容すぎるのは良くないのかもしれませんが、何事にも物事をきちんと理解ができて、いつまでも童心を忘れないような大人でありたいなと思っています。僕らの世代って、『遊園地行こう!』と言うと渋るのがお父さんってイメージなんですよ。でも、僕は率先してはしゃぎたいですし、そういう男性が素敵だなと思うので、理想ですね」

―歌舞伎俳優というお仕事柄、化粧をすることも多いと思いますが、松也さんはとっても肌がキレイな印象です。日頃からクレンジングやスキンケアで、気をつけていることはありますか?

「よくそう言っていただけるのですが、特に気をつけていることはないんですよね。たまに保湿をしないで寝てしまい、翌朝顔がパッキパキに乾燥していることもありますから(笑)。ですが、歌舞伎界の先輩方たちも肌がキレイな方たちが多いので、歌舞伎の化粧に何かしら要素があるのではないかと考えたりはしています。舞台では1日に何役も勤めることが多いので、軽い洗顔はこまめにしていますし、おしろいを塗るために鬢付け油(びんつけあぶら)という濃いめの化粧下地を塗るので、それにパック効果があるのかな?とか。洗顔に関しては、洗いすぎはよくないのでこまめにささっとなんですけどね」

―ありがとうございます。それでは最後に、美しくいるための松也さん的こだわりを教えてください!

「眉毛。こだわりというか、自分以外の方に描かれるのが嫌だっていう感じなのかもしれません。僕、もともとの眉毛は濃かったのですが、歌舞伎の化粧をしやすくするために長年剃り続けていたら、中途半端にしか生えてこなくなりまして。今も半分以上描いているのですが、お仕事のときもお出かけするときも、基本的に自分で眉メイクをしています。自然と気持ち良い形や位置というのがあるんですよね。アイブロウペンシルなんて、数え出したらすごい本数持っていると思います。今は眉を生やしているので黒ですが、意外と描くのが難しいので、そこまでしっかりメイクをしなくて良いときはブラウンがちょっと入っているものなどを選んだり。色々なコスメを試して、気分によって変えています。日常で眉メイクをするっていうのは、歌舞伎俳優あるあるかもしれません」

尾上松也(おのえ・まつや)

PROFILE:1985年1月30日生まれ、東京都出身。1990年5月、『伽羅先代萩』の鶴千代役にて二代目尾上松也の名で初舞台を踏む。歌舞伎だけでなく、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(’13)、『エリザベート』(’13)や、大河ドラマ『おんな城主 直虎』(’17)、ドラマ『半沢直樹』、主演ドラマ『課長バカ一代』(ともに’20)などに出演。2017年には、ディズニー映画『モアナと伝説の海』の日本語吹き替え版にて声優を務め、話題を呼んだ。

映画『すくってごらん』

©︎2020映画『すくってごらん』製作委員会 ©大谷紀子/講談社

些細な出来事がきっかけで、東京本店から田舎町へ左遷されたエリート銀行マン・香芝誠(尾上松也)。持ち前のネガティブな性格と左遷のショックから仕事だけを生きがいにしようと心に決めるが、偶然かつ運命的に出会った美女・吉乃(百田夏菜子)のことが頭から離れない。金魚すくいの店を営む彼女に一目惚れしたのだった。なんとかお近づきになろうとするが、秘密を抱える吉乃の心もまた閉ざされたまま。香芝は金魚すくいのように、彼女の心も救う(すくう)ことは出来るのかー?
2021年3月12日(金)より公開

出演/尾上松也 百田夏菜子 柿澤勇人 石田ニコル ほか

シャツ ¥24000(アン 085-921-5420)、パンツ ¥30000(イキジ 03-3634-6431)、シューズ ¥34000(テイクファイブマイル/ノーネーム 078-333-1341)、その他スタイリスト私物

撮影/tAiki ヘアメイク/岡田泰宜(PATIONN) スタイリスト/椎名宣光 取材・文/高橋夏実

Edited by VOCE編集部

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